佐賀県小城市、天山酒造さんの『七田 純米無ろ過』
「pen」394号の日本酒特集で同じ商品が二つ星で紹介されていました。
天山酒造さんはホームページのコンテンツが充実してていいですね。しかも新着情報がマメに更新されている!
え、なに?「ホームページの更新なんて当たり前だろ」って?
だって、日本酒の酒蔵ってホームページあまり更新しないところが多いんですもの。
特に小さい蔵ほど情報が出てこない(笑)
人・米・酒プロジェクト
天山酒造さんは2003年から一般向けの体験プログラムで『人・米・酒プロジェクト』を毎年行っています。
①酒米の田植え②稲の収穫③酒の仕込み④瓶詰め・ラベル貼りの4つの行程に参加できるというプログラムです。
これだけやれば「オレ日本酒造りに関わったんだぜ」と胸をはって言えそうですね(笑)
しかも最後の瓶詰め時に新酒2本がプレゼントされるとのこと。蔵が近くだったら間違いなく申し込むのだが…。
七田スペックとレイホウ?
使用米は山田錦20%でレイホウ(麗峰)が80%。精米歩合はどちらも65%です。
ん、レイホウってあまり聞かない米だな。
こーゆうときは、福島顕子『酒米ハンドブック』(文一総合出版 2011年)が参考になるので引用する。
安定・多収品種の飯米として昭和40年代には九州全域に普及したが,食味や耐病性に劣ることなどで減少。酒造用掛米専用に栽培されていたが,より多収で醸造特性に優る夢一献に置き換えられつつある。
なるほど。主に掛米で使われるお米なんですね。
それでは七田を実飲
わーこれは辛いぞ!適度に酸があってキレがあるのだが、後からじわじわと旨味を感じる。まさに男酒という表現がピッタリです。
すっきり淡麗なお酒もぐいぐい飲んでしまうが、実はこういった旨辛系のお酒の方が中毒性があるように思います。
余談ですが、先日の日本酒イベントで『天山 本醸造 超辛口』を味見しました。
七田より明らかに辛いですね。やはり辛くて旨い。七田よりやや大味か。
一升瓶を部屋にどかっとおいて常温でグビグビ飲みたくなる感じ。
これも使用しているお米はレイホウだそうです。いいじゃないか、レイホウ!
それにしても、佐賀県は良質な酒を醸す蔵が多いですね~。
今回の七田に鍋島、東一、天吹、万齢や能古見。個性派揃いでこれからも見逃せないエリアです。
それではまた。
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