こんにちは、しーたかです。
今回紹介するのは『百十郎 白炎 純米吟醸 無濾過生原酒』。
岐阜県の林本店のお酒ですね。新酒のシーズンに発売されたものです。
この『百十郎』というお酒、2012年から始まった新ブランドですが、最近は都内の居酒屋でしょっちゅう見かけますねー。
銘柄の由来は、明治から昭和時代に活躍した地元の歌舞伎役者、市川百十郎氏から来ているとのことで、あの印象的なラベルもあぁなるほど納得。
瞬く間に市場に浸透した『百十郎』。仕掛人は5代目蔵元の林里榮子(りえこ)氏。東京農業大学醸造学科を卒業後、キリンビールで営業として5年間勤務した後に、実家の林本店に戻りました。
企画・営業だけでなく、自ら酒造りにも杜氏として携わることにより、『百十郎』の名は瞬く間に全国区へと響き渡ります。
『百十郎 白炎』独特のフレーバーがクセになる?旨酸MIX、ナイスな食中酒です。
ラベル脇の情報も一応載せておきましょう。
アルコール分は17度。精米歩合は60%でギリギリの吟醸規格。原料米は五百万石を100%使用、表記はありませんがどうやら富山県産のようです。
グラスに口を近づけると、少しくぐもったようなグレープフルーツを感じさせる香りがします。
「くぐもった」というのは、クリーム様というのか、スモーキーというのか、なんとも判別しがたいモヤがかかったニュアンス。といっても、ネガティブなものではなく、個性の範疇ですね。
口に含むと、やはりグレープフルーツのような含み香とともに、中程度の旨みが酸と調和。後味は酸と苦味でやや辛口に感じます。
主張しすぎず、かといって食事の陰に隠れてしまわない存在感。このバランス感が百十郎のキモなんだろうなぁ~とふんふん頷きながらもう一杯。止まらない。
P.S.
あとで調べてみると、この『百十郎 白炎』、発酵の際に青森県の白神山地で採取した乳酸菌を使用しているとのこと。はぁーなるほど。となると、あのクリームのようなニュアンスの香りは乳酸由来のものなんだろうなぁ~と妙に納得しました。
岐阜県といえば『射美(いび)』も人気ですよね~。過去にアップした記事はこちら↓