こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『仙禽(せんきん) あかとんぼ』をいただきました。
栃木県さくら市のせんきんのお酒です。
もう2020年も始まったというのに、まさかの2019年の秋限定酒の紹介です(笑)実際にいただいたのは2019年の12月頃ですかね。
なぜ今さら時期外れのお酒を紹介するのか?というと、こちらのお酒に関する興味深い噂(!)を耳にしてしまい「これはぜひ試してみないとな」と思い立ったためです。
まず前提として、今回いただく『仙禽(せんきん) あかとんぼ』は、以前当ブログでも紹介した『仙禽 オーガニック・ナチュール』の1年熟成という触れ込みで販売されていたものです。
…なんですけど、私が耳にした噂によると、実際には1年の熟成を経ておらず(!?)、30BYに発売された『仙禽 オーガニック・ナチュール』のただのロット違いである(!?!?)というんですよね…(笑)
「マジ?さすがにそれはないだろ?」と思いつつも、真相がめちゃめちゃ気になるーー。
『仙禽 オーガニック・ナチュール』自体、非常にソリッドで特徴のある味わいですからね~。本当にただのロット違いなだけだったら飲めば一発でわかるだろう!ということで今回仲良くしている飲食店さんに無理を言って1本わけてもらい味見をしてみることにしました。
「もしオーガニック・ナチュールとほとんど同じ味だったらどうしよう…」と内心ワクワクしながら飲みましたが、結果から言えばまったくの別物でした。まぁそりゃそうだわな。杞憂で終わって何より。詳しくは以下をご覧ください。
『仙禽 あかとんぼ』こなれた熟感であまり飲んだことのない不思議な味わい…!オンリーワンの酒質で酒飲みとしてはいい経験になりました。
『仙禽 あかとんぼ』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | ドメーヌさくら・亀ノ尾(栃木県さくら市産) |
精米歩合 | 90% |
アルコール分 | 14度 |
原料を含むスペックは『仙禽 オーガニック・ナチュール』とほぼ同じようです。
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナやシロップ、蜂蜜に似たなにやら甘い菓子のような香りがします。低精白らしいややくぐもりのあるニュアンスですね。もうこの時点でノーマルのオーガニック・ナチュールとは全然違いますね。
これが熟成を経た香りなのかどうかは自信がありませんが、ただのロット違いということはまずなさそうです。
口に含むと、複雑で粘度のあるやや糠っぽいニュアンスの小馴れた甘み。ごくわずかですがオリが絡んでいますね。
やや熟した果実のようなジューシーさやクリアーな質感も感じられるあたりは、さながら濁った水の中に差し込む光のようにも感じます。…例えが悪いですね(笑)
しなやかでシャープな酸もありますが、低精白由来の旨味に溶け込むようにして表面上はぬるりとした後味になっています。なかなか独特の味わいのお酒でした。
そんなわけで今回いただいた『仙禽 あかとんぼ』は、オーガニック・ナチュールの熟成させていないただの別ロットではないだろうという判断に至りました。
それほど自信はありませんが、きっちり1年ないし半年以上は熟成していると思いますね~。オーガニック・ナチュールのあのソリッドさがここまで丸くなるものなのか?
それにしてもあまり飲んだことがないタイプで不思議な味わいのお酒でしたね~。
個人的に来年以降は飲食店でシーズンに1杯飲めればいいかなーという感触ですが、まだ飲んだことがない日本酒ファンの方は経験のために1本じっくり飲んでみるのもアリだと思います。
それではまた。
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