しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

京都府『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』しっとりと練られた味わいは、まるで男性シンガーが歌い上げる極上のバラードのごとく…

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こんにちは、しーたかです。

いいお酒は人を内へ内へと向かわせてくれる。物思いに耽りながら一人飲む酒もいいものだ。

そんなことを思わせてくれたのは、今回紹介する『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』f:id:sakearchive:20190119033942j:image
京都府・伏見の藤岡酒造のお酒です。

少量生産かつ人気のためなかなか手に入りにくい『蒼空』。

最近はわりと入手しやすくなっているのでしょうか?私の観測範囲では見かける機会が増えている気がします。

今回は横浜君嶋屋にて購入。多彩な銘酒が並ぶショーケースの中にあっても、美しい曲線美を誇るベネチアングラスは一際存在感がありますね。内容量が500mlで割高とは知りつつも、ついつい買ってしまうんだ、これが。

さて今回いただく『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』ですが、聞くところによると試験醸造の商品だそうですね!通常の『蒼空』より日本酒度が高いとのことです。

「『蒼空』で辛口?あんまイメージ湧かないなぁ。どうなんでしょ?」なんて買ってみたのですが、これが個人的には大当たりでした。

『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』いやーこれは旨い!奥深いメロウな余韻を楽しむアダルト向け(?)純米酒です。

『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20190119034047j:image

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 美山錦 100%
精米歩合 60%
アルコール分 16度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけるとバナナとメロンの混じりあったような香り。バナナの方が優勢ですかね。ごく僅かにマジックインキっぽさもあるような?

口に含むと、バナナの含み香に若干のヒネ香が混じりながら、ミディアムボディの上品な甘みが舌をしっとりと濡らします。

キメが整った質感で非常にスムース。甘みには蜜っぽさも感じますね。

ぬるりとした丸みのある甘旨みが伸びるように続いていきます。

澄んだ味わいなのですが、どこか憂いを帯びるようなアダルトな世界観を見せてくれます。『ソガペール・エ・フィス』じゃないけれど、「オコチャマの大人」にはふさわしいお酒ではないですね(笑)

『ちょい辛』というネーミングはまさにその通り。ガツッと一気にキレるとかそういうんじゃなくて、あくまで柔らかく穏やかに着地していく感じが非常によいです。

特筆すべきは、しっとりと聴かせる男性歌手のバラードがごとく、メロウな余韻でしょう。『蒼空』というネーミングとは裏腹に非常に内省的なお酒ですな~。お酒を飲み込んだ後もバニラの香りがふわりと感じられます。 

 

そんなわけで今回いただいた『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』、心に響く素晴らしいお酒でした!

ホント心底いいお酒。なんだよ、こんなにウマイならもっと先に言ってくれよ~!『蒼空』半端ないですね~(笑)

これは仮説ですが、500mlというちょっと物足りないぐらいのサイズ感が「また飲みたいな~」という余韻を演出しているのかもしれません。

『蒼空』面白いなぁ。他のお酒もどんどんチェックしていきたいです。

それではまた。

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