しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

秋田県『天蛙(あまがえる) 低酒精発泡 純米酒』スパークリングタイプの日本酒の中では現状マストバイといえる逸品です。

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こんにちは、しーたかです。

先日、久々に今をときめく秋田のスター、新政酒造のお酒をいただきました。

それがコチラ『天蛙(あまがえる) 低酒精発泡 純米酒』です。
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新政のPRIVATE LABOシリーズの商品ですね。瓶内二次発酵のいわゆるスパークリングタイプの日本酒。アルコール度数は9度と、日本酒としては低アルコールなのが特徴です。

今回の『天蛙』は、野毛の『すし 釣りきん』でい ただきました。

sakearchive.hatenablog.jp

 『すし 釣りきん』は、種類豊富な鮮魚をリーズナブルに食べさせてくれるだけでなく、日本酒も常時15種類ほど扱っていることもあり、結構な頻度でお邪魔しています。

『天蛙』はスパークリングタイプということもあってか、4合瓶のみでの販売。興味はあるが、さてどうするか。

少し迷ったものの「せっかくだから入れてみますか」というわけで1本お買い上げ。この機会を逃したら今年はもう飲めそうもないですし、いっちゃえいっちゃえ!

この記事で私が何を言いたいかというと、『天蛙』の「″怒りの蛙″現象」はナメたらあかんということです。

さて、この『天蛙』、あまりにガス圧が強いために、吹き出し・暴発等の事故が多発するお酒として日本酒ファンの間では知られています。

裏ラベルにも開栓注意の旨の注意書きが記載されてますね。
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実は私も1年前に他のお店で『天蛙』を開栓したことがありますが、直前まで冷蔵庫で冷やしていたにも関わらず、開栓するまで30分以上時間を費やしたのを思い出しました。

「″怒りの蛙″現象」というのは大袈裟でもなんでもなく、相当噴き出します。新政のところの蛙は常に怒りっぱなし、と覚えておきましょう。

というわけで1度『天蛙』の開栓は経験済みなので、ボトルクーラーをお借りして慎重にとりかかることにします。
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クーラーで冷やしながら、ガスの圧力を見ながらゆっくりとキャップを締めたり緩めたりを繰り返します。 

10分後…

ダメだ!全然開けられないwww

10分かけてゆっくりいじってもガスがなかなか抜けません…。どうするかな~これ。

もうそんなに待てないし、一気に開けちゃいますか。

「もういいや~!」とばかりに投げやりに開栓してみたところ、案の上、案の上ですよ。お酒が勢いよく噴き出し、1合分ほどボトルクーラー内に流出させてしまいました…(笑)やはり根気よくゆっくり待つべきだったかぁ。

気を取り直して、さっそくいただくことにします!

グラスに注いでみると、オリが絡んでシュワシュワピチピチと活きのいい音が立ちます。

待ちきれず口に迎え入れると、絹のようなタッチでジューシーな米の甘みが流れ込んできます。乳酸系の甘みはまるでヨーグルトのようでいて、後味の酸味はまるでグレープフルーツのように軽やかですね。

開栓時には厄介でしかなかった瓶内二次発酵由来のガスは非常にきめ細かく、まるで体全体を喜びに満たすように口内で弾けていきます。

はぁーこりゃー旨いわ。かつて、あのドンペリの産みの親であるドン・ペリニヨンは、自身の造ったシャンパーニュを飲んで「私は星を飲んでいる!」と言ったと伝えられていますが、『天蛙』がまさにそれ。声を大にして「私は星を飲んでいる!」なんて言いたくなるウマさですね。

少なくとも下手なシャンパーニュを飲むより断然感動出来ます。少なくともノンヴィンテージのシャンパーニュを飲む暇があったら『天蛙』を飲むべきだと思います。

「シャンパーニュに追い付け追い越せ」と躍起になっている昨今のスパークリング日本酒シーンにおいて、平均的なシャンパーニュのクオリティに勝る代物が出てきたということは喜ばしいことですね。

もう十分わかりきっている、わかりきっていることなのだが、敢えて言おう!「新政、やっぱすげーわ!」という小並感をもって締めくくらせていただくことにします。

それではまた。

以前『新政』の限定品をいただきました。詳しくはコチラ↓

sakearchive.hatenablog.jp

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