こんにちは、しーたかです。
みなさんは「このお酒を見つけたら必ず買う」、もしくは「居酒屋で見かけたら必ず注文する」という銘柄はありますか?
日本酒ファンの方ならきっと誰でも、ひいきにしているお酒や酒蔵さんがあるんじゃないかなぁと思うんですよね。で今回は、私が個人的に全力で応援している酒蔵さんのお酒を紹介します。
それがコチラ『ちえびじん 純米酒 ひとめぼれ』です。
大分県杵築市の中野酒造のお酒ですね。
個人的に、この『ちえびじん』という銘柄は非常に気に入っていて、ここ数年追っかけています。
『ちえびじん』を初めて知ったのは、日本酒の試飲イベントでのこと。たしか2013年頃に開催された若手の夜明けだったと思います。
若手の夜明けは、有力な若手蔵元のお酒を試飲できるイベントで、全国各地の主要都市で開催されています。
東京(渋谷)では年に2回春と秋に開催。今をときめく『仙禽』や『紀土』『一白水成』『陸奥八仙』など超人気銘柄が飲めること、また、酒蔵さんと交流できることから大変人気なイベントに成長しました。
若手の夜明けでは「イベントを通して、首都圏での知名度を高め、それを足掛かりに売り込みたい」そんな意欲的な蔵元さんが多く、『ちえびじん』の中野酒造さんはまさにその1つ。
試飲させていただくお酒はどれを飲んでも美味い。ブースでの熱のこもった説明からは、地元大分の酒を、『ちえびじん』をもっと多くの人に知ってほしいという気持ちがビンビン伝わってきます。
もうかれこれ5年ぐらい前になるのですが、「こんな酒蔵が大分にあるのか!」というエキサイティングな体験は今でも忘れられないですね~。
年々評価を上げる『ちえびじん』ロバート・パーカーのワインアドヴォケートで90点を獲得。これからもますますの飛躍は間違いなしか?
試飲会での営業活動や、酒造りに対する並々ならぬ情熱の賜物か、ここ数年で首都圏でも徐々に知られるようになってきている『ちえびじん』。
数年前は外に飲みに行ってもほとんど見かけることがありませんでしたが、その実力が知られてからは銘酒居酒屋と言われるようなお店でもちょくちょく見かけるようになってきました。
『ちえびじん』のその洗練されたクオリティを裏付けるかのように、2016年にはちえびじん 純米吟醸 山田錦が、海外の著名なワイン評論家であるロバート・パーカーが主宰するワイン・アドヴォケートにより90点(Outstanding 傑出)と評価され、一躍話題になりました。
ロバート・パーカー氏といえばワイン界はこの人を中心に回っていると言っても過言ではなく、パーカー氏があるワインを絶賛すると、そのワインの価格が高騰するというぐらい影響力のある人物ですね。
ついに日本酒も、海外の評論家に高く評価されるようになったかと嬉しい気持ちもある反面、日本酒が点数評価の対象になり、著明な評論家により価格が形成される時代が近づきつつあるということに一抹の不安もあり、なんとも言えない気持ちです(笑)
まぁ今はひとまず1人の中野酒造ファンとして『ちえびじん』が高評価を得たことを、素直に喜んでおくこととします。
『ちえびじん 純米酒 ひとめぼれ』低価格商品にも関わらず、芳醇で愛らしさを感じるスタイルに納得。
さぁ前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入っていこうと思います。
裏ラベルはこちら。
スペック表も貼っておきましょう。
ちえびじんらしいジューシーさを活かす一回火入れ。
ラベルにはひとめぼれと書いてありますが、麹米に山田錦、掛米に地元杵築産のひとめぼれを使用しているとのことです。
原材料 | 米・米麹 |
使用米 | 麹米:山田錦 掛米:ひとめぼれ |
精米歩合 | 70% |
アルコール度数 | 16度 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.7 |
グラスに口を近づけると、りんごやオレンジの皮のような香りがふわっと広がります。
口に含むと蠱惑的な柑橘系の含み香とともに、ややたっぷりとした優しい甘み。精米歩合70%ということもあって、米の味わいもそれなりに感じられますが、ちえびじんらしい華やいだ香味は純米酒クラスでもしっかり感じられます。
口の中で丸みを帯びるような柔らかい飲み口と、軽やかな酸の調和が好印象ですね~。
個人的には『ちえびじん』を買うなら純米吟醸か、季節商品がいいと思っていましたが、定番の純米酒でも十分美味いです。ラベルもおしゃれで、こんなお酒が自宅に1本あると日々の食卓が一気に華やぎますなー。
『ちえびじん』これからもずっと注目していきたい銘柄ですね
【追記】『ちえびじん 純米酒』が「Kura Master 2018」においてプレジデント賞を獲得しました!
(2018年7月4日追記)
フランスで開催される唯一の日本酒のコンクール「Kura Master」において、『ちえびじん 純米酒』がプレジデント賞に輝きました!
650もの出品酒の中から、グランプリに相当するプレジデント賞に選出されたとのことです。
舌の肥えたフランス人にも認められるなんてスゴいなぁ…。
『ちえびじん』が入手困難になったら本気で困る(笑)のでそっとしておいてもらいたいのが本音ですが、ファンの1人として大変喜ばしく思います!
それではまた。
『ちえびじん』のその他のお酒のレビューはこちら↓ぜひご覧ください。