こんにちは、しーたかです。
今回は富山県の日本酒の中で非常に評判のよい『千代鶴 特醸(特別本醸造)』をいただいてみることにしました。
富山県滑川市の千代鶴酒造のお酒です。創業は明治7年(1874年)頃。裏の田んぼに丹頂鶴が舞い降りたことから『千代鶴』と命名したそうです。
首都圏ではなかなかお目にかからない銘柄ですね。
それもそのはずで、お酒を卸している特約店が全国でも7軒しかありません。少なっ!!
しかもそのうちの6軒は富山県内の酒屋さんですから、現状はほとんど門外不出のような扱いになっています。
そして、どの酒屋さんもネット通販では販売していないんですよねー。地元でがっちりガード(笑)それだけ人気ってことでしょうか。
さて、この『千代鶴』という銘柄、限られたルートでしか入手出来ないのがネックなのですが、富山県内では非常に高い評価を受けています。
人によっては『勝駒』と同等と評する方もいるぐらいです。「マジ?それは言い過ぎじゃないの?」なんて思いましたけど、それが本当だったらすごいことですよ…!
『千代鶴 特醸』デイリーで飲むお酒にはこれ以上求めるべくもない上質な仕上がり!これは人気なわけだ…。
裏ラベルはなく、表ラベルで完結するパターンですね。
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール |
使用米 | 五百万石等 |
精米歩合 | 60% |
アルコール度数 | 15~16度 |
それではいただいてみましょう。
まずは香りを嗅いでみると、なかなかに大人しいバナナ系の香り。うっすらとアルコール感もあるニュアンスで爽やかさも纏っています。
実はこのお酒、以前にも何度か飲んだことがあるのですが、その時に感じた香りとまったく同じだ。「うん、これこれ!」って感じ。
香りからして『勝駒』の本仕込みあたりにけっこう似ていますね。それこそブラインドで嗅いだら絶対区別つかないだろうなぁ。
そんなことを言いつつも『勝駒』と『千代鶴』を並べて飲んだことはないからわからないけどね(笑)
口に含むとごくごくわずかにメロンの香り。思わず頬を緩ますような静謐を湛えた優しい飲み心地ーーあぁうんめぇ。一転して後味はシャープに切れていく。おぉ『千代鶴』ってこんなにキレよかったっけ?
あとに残る余韻はバナナ系のふわっとした香り。
スタイルとしては食事を一切邪魔しない黒子タイプだ。それでいて、あとから「この酒スゴいなぁ」と残響のように広がるこの感じは…
何の書籍に載っていたかは忘れてしまったのですが、『白隠正宗』の高嶋さんが目指しているスタイルと語っていた
翌日、思い出した様に「あの酒、旨かったなー」と言われるお酒
そのものでしょう。
そんなわけで今回いただいた『千代鶴 特醸』、奇をてらわないオーソドックスな本格派のお酒でした!
勝駒に匹敵するという前評判どおりの素晴らしいお酒でしたね~。最近飲んだお酒だと『磯自慢 駿光の雫 選抜・本醸造』にタイプが近いかな。
淡麗辛口タイプのお酒としてはAランク商品。お隣の新潟県の上位グループともバチバチ渡り合える上質なお酒だと思います。
唯一の難点は冒頭で記述した通り、特約店が少ないため、入手が難しいことですかね…。
東京都内で扱っているのは六本木のMIZUHASHIさん、ただ1軒だけのようです。
あとは富山のアンテナショップでも行けば置いてあったりするんでしょうかねー?覗いたわけではないので下手なことは言えませんが(笑)
ご親切にも千代鶴酒造の公式サイトには、特約店情報が載っているので、気になる方はチェックしてみてください!
それではまた。
超レア銘柄『勝駒』から最近話題の『玉旭 ECHOES』まで、富山県で話題のお酒をセレクトしてみました。詳しくはコチラ↓