しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

石川県『長生舞(ちょうせいまい) ひやおろし 本醸造生詰原酒』日本酒界のドライ・マティーニ?こだわりが詰まりまくった高アルコール酒をいただきました。

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こんにちは、しーたかです。

石川県といえば『菊姫』や『天狗舞』『手取川』や『宗玄』のように全国的に有名な銘柄が多いイメージがあります。

しかし、メジャーな銘柄でなくても「これは」と思わせてくれるお酒が多いのも石川県の特徴。

今回はそんな石川地酒シーンの底力を感じるお酒を紹介します。

それがコチラ『長生舞(ちょうせいまい) ひやおろし 本醸造生詰原酒』です。f:id:sakearchive:20180911135105j:image石川県河北郡の久世酒造店のお酒です。首都圏ではほとんど見かける機会がない『長生舞(ちょうせいまい)』

今回は金沢の酒屋さん『柿市商店』にて購入しました。

えー話は少し変わりますが、最近、近所の酒屋さんと世間話をしているときにこれから生き残っていくお酒(酒蔵)についての話題になったのを思い出しました。

酒屋さんの話で印象に残ったのは「近年はどの酒蔵さんも酒質が向上しているため、お酒の味わいだけでは優劣がつきにくくなっている。何かわかりやすくフックのあるお酒(酒蔵)でないと生き残れない」という発言です。

ここで酒屋さんの言う「フック」とはお酒の味わい以外においての銘柄(酒蔵)の特徴のことでしょうか。

たしかにおっしゃる通り。お酒の味わいだけでなく、銘柄の話題性、ストーリー、色々引っくるめてそのお酒の魅力なんですよね。

単に「美味しい」だけのお酒はいくらでもあります。何かしら「このお酒を飲んでみたい」と思わせる要素がないと難しいのでしょう。

 

その点『長生舞』は「おや?」と思わせる興味深いフックがてんこもり!

  • お米の栽培から醸造まで一貫して自社で取り組む、いわゆるドメーヌスタイル
  • 大粒で心白(しんぱく)のある『長生米』は自社オリジナルの酒米
  • 酒蔵の井戸の硬水と清水軟水の2種類で仕込み水を使い分けている

一度存在を知ってしまうと、気になって気になって夜も眠れなくなるかも?というのは言い過ぎではありますが、どうですかね?やっぱり気になってきたでしょう?

特に創業以来ずーーっと米造りから酒造りまで一貫している酒蔵は、この久世酒造店だけだそうですね。

もし久世酒造店の酒造りや石川県の酒蔵事情について気になる方は、北国新聞社出版の『石川の地酒はうまい。』を読んでみてください。

石川県は興味を引かれる酒蔵さんが多いです。

 

『長生舞 ひやおろし 本醸造生詰原酒』1年寝かせてもいいかも、と思うぐらいハードパンチャー。まるでダンプカーのような重量感ですが、意外と悪い気はしない(笑)

『長生舞 ひやおろし 本醸造生詰原酒』の裏ラベルはこちら。f:id:sakearchive:20180911135112j:image

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
原料米 長生米(自社栽培)100%
精米歩合 65%
日本酒度 +10
アルコール度数 20度

日本酒度+10、アルコール度数20度という数値が際立ちます(笑)これは心して飲まないと…!

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、バナナや炊きたてのご飯のような穏やかな香り。

この時点では高アルコールのお酒らしいニュアンスは感じ取れません、これは意外な展開…。

口に含むと、ややフレッシュさをたたえた丸みの甘みと思いきや、一転してガツンとした力強いアルコール感。

まるで無防備の状態からバックドロップされたかのよう!(…いや正確に言えばわかっていて飲んでいるので違うのですが)

辛い!これを辛いと言わずして何と呼ぶのか。キッツー!しかし癖になる味だ。

開栓して数日経ってからの方が、味わいはまろやかに。たしかに「ひやおろし」だなーって感じになってきました。まさか一晩で空けてしまう人はいないと思いますが、何日かかけて楽しむといいお酒かなーと思いましたね。

これをグイグイ飲んでしまう人は、よっぽどお疲れな方か、心が乾いている方か、それなりにお酒が強い方かのいずれかでしょう。やっぱり現地の方はこれぐらい強い酒じゃないと納得されないんだろうか?

そんなわけで今回いただいた『長生舞(ちょうせいまい) ひやおろし 本醸造生詰原酒』、最近、流行りのテイストに真っ向から異を唱えるような迫力のあるお酒でした。

関東に住んでいるとなかなか購入するのが難しい銘柄ですが、他にもいろいろ試してみたいですね。純米の火入れも結構気になってます。

それではまた。

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