こんにちは、しーたかです。
春が来ると飲みたくなる。というか飲まないと自分の中で春は終わらない。
自分のなかではそういう位置付けのお酒がコチラ、『花さかゆうほ(遊穂) 純米吟醸 生原酒 うすにごり』です。
石川県羽咋市の御祖酒造のお酒です。地名も酒蔵さんの名前も難読ですね~(笑)
羽咋(はくい)市の、御祖(みおや)酒造と読みます。
今でこそ日本酒ファンに広く認知されている『遊穂』ですが、発売が開始されたのは2006年と比較的最近のことです。酒蔵の周辺地域の過疎化や顧客の高齢化にともなって、全国へ販路を拓くべくリリースされました。
私が思うに『遊穂』の酒は総じて、旨みと酸味が調和した味わいのように感じます。
料理に寄り添う、いや、料理とがっちり肩を組むような懐の深さが魅力なんですよね~。
さて、今回いただく『花さかゆうほ(遊穂) 純米吟醸 生原酒 うすにごり』は春限定のうすにごりの生酒です。ネーミングの由来は裏ラベルに書いてありまして、
皆様に笑顔溢れる春がやって来ますようにとの願いを込めて、枯木に花を咲かせる「花咲爺さん」から名前を拝借しました。
とのことです。
『花さかゆうほ(遊穂) 純米吟醸 生原酒 うすにごり』まるで大輪の花を咲かす大樹のような力強さ。芳醇な味わいがガス感によって躍動します!
『花さかゆうほ(遊穂) 純米吟醸 生原酒 うすにごり』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 兵庫県黒田庄「躍感塾」産 山田錦 25% 長野県上伊那郡飯島町産 美山錦 75% |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +4.6 |
酸度 | 1.8 |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、微かに白桃や乳酸のニュアンスの香りがします。
口に含むと、ガス感とともに、おり由来の芳醇な甘みが膨らみます。甘みの中から力強く浮き上がってくるような米の旨味はエネルギッシュ!
同時期に飲んだ『楽器正宗 純米酒 生詰 おりがらみ』と比べると、米らしい質感がより際立って感じられますね。生命力を感じさせる逞しい味わいです。
後味はガス感も伴ってわりとドライな感じでしょうか。力強くも爽快な酸味、あとから遅れてやって来る果実感も心地いいですね。
ドライと言っても、飲み手を突き放すような辛さではなく、あくまでマイルドな飲み心地なあたりは実に『遊穂』らしいです。
そんなわけで今回いただいた『花さかゆうほ 純米吟醸 生原酒 うすにごり』、度数の高さもあって一定の飲みごたえはありますが、シュワシュワしたガス感も手伝って杯が進みやすいお酒でした。
フルーティーで軽快なお酒で日本酒にハマった人にとっては、米の旨味を楽しむお酒へのステップになりうる一本じゃないでしょうか。
裏ラベルに書いてあるように、唐揚げや豚の角煮とは最高の相性を見せてくれるのでぜひ一緒に試してみてほしいです。
それではまた。
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