こんにちは、しーたかです。
日本酒の酒質の向上がめざましい昨今、いわゆる思いっきり「ハズレ」というようなお酒に出会うことはそうそうありません(少なくとも私は)。
「何飲んでもそこそこ美味しいじゃん日本酒ハッピー!」なんて思ってた矢先の先日、ひさびさに「これはダメだ…」という酒に当たってしまいました。
あまりネガティブな記事は書きたくありませんが、このブログを読んでくださっている皆様には、万にひとつもマズイ酒を飲んでガッカリするという思いをしてほしくありません。そういうわけで注意喚起のために記録に残しておきます。
というわけで今回のお酒は富山県『満寿泉 TORON 純米大吟醸』。四十八漁場のPB商品です。
一見このシャレオツそうなラベル、こいつがどうしようもないくせ者でした…。
『満寿泉 TORON 純米大吟醸』を提供する四十八漁場はAPカンパニーが運営する海鮮系の居酒屋です。独自の買い付けルートで朝獲れの魚が食べられるというのがウリの居酒屋ですね。
私も数ヵ月前に初めて遊びに行ってみたところ、豊富な魚種とピンとした刺身に感動し、わざわざブログの記事にまでしたほどです。
誰でも連れて行きやすくて、ちゃんとした魚を食べさせてくれる、誰と行っても楽しめる最大公約数的な素晴らしいお店なんですね。
気に入ったのでまた行ってみようと今回が2回目のリピート。
四十八漁場は日本酒の種類が豊富で、独自のPB商品も扱っているんですね。
今回はせっかくだからPBも飲んでみるかと思って頼んだのが、この『満寿泉 TORON 純米大吟醸』(以下、『満寿泉 TORON』)というわけです。
『満寿泉(ますいずみ)』といえば富山県ではかなり有名な銘柄ですね。醸造元の桝田酒造店は吟醸造りで一躍名を馳せた酒蔵さん。さらりとした綺麗な酒質の酒を造るのが得意なイメージがあります。
四十八漁場のPB商品である『満寿泉 TORON』は「魚論(とろん)」がネーミングの由来で、「魚に合う日本酒」をテーマに試行錯誤した結果出来上がったお酒だそうです。
メニューの商品紹介にも「酒蔵、お米の生産者とともにお刺身との相性を追求して醸されたこのお酒は、白ワインのような透明感があり、お刺身の味わいを優しく包み込んでくれます。」と書いてあり、おーこれは飲むしかないな!と思い、注文。
で、これが箸にも棒にもかからない駄作だったわけです…(笑)一応書きますか?レビュー。
『満寿泉 TORON』これが美味しい酒だと思って販売してるなら、桝田酒造店も四十八漁場も看板下ろした方がいいぜ
というわけで、『満寿泉 TORON』一応レビューしておきますか。
グラスに口を近づけると、淡いメロンやマスカットのよう。ただし、そっけないドライな味を連想させるニュアンスあり。この時点では「キリッと辛い酒なのかな?香りも派手すぎずいい塩梅で悪くないな。」という印象でした。
口に含むと、ツルツルした液体が甘さを排した旨みをともなって滑り込んできます。
確かに満寿泉はわりとドライめな酒ではありますが、いつもはもう少し自然な甘味もあるよなー、結構違うなーと思いながら口の中で液体を転がす。すると一転して、液体から剥離するようにパッと浮き出るアルコール感が!
思わず顔をしかめるレベルです。これは辛い。「白ワインのような透明感」も「お刺身を優しく包み込む」なんて誰が言ったのか、これはただの辛いだけの酒じゃないか…。
なんだこの不自然なアルコール感は?アルコール感がちぐはぐに上滑りするようで、お酒としての完成度は非常に低いと言わざるを得ません。
四十八漁場も桝田酒造店も「これが魚に合う旨い酒」だと思って、この酒売ってるなら相当に味覚おかしいから看板下ろした方がいいんじゃないの?って心底俺は思うぜ。
本当にそのレベルでマズイです。貴重なお米を使ってこんな酒造ったら農家が泣くぜ?あと消費者もね(俺は泣いた)
こんなマズイ酒を平然と売ってる四十八漁場の上層部はマジでどうかしてますよ…。
限定950本ということで、あと何本残ってるのか知りませんが、上層部の方々にはポケットマネーで全部買い取って晩酌で飲んでいただきたい。マジで旨いと思ってたら飲みきれますよね?って言いたい。TORONだか魚論だか知らないが、こんなマズイ酒飲まされたら俺は怒論を吐くよ(笑)
というわけで『満寿泉 TORON』いやーひさびさにこんなイマイチな酒を飲んでしまいました。ブログに書いたら少しはすっきりしましたが、お金払って飲む酒じゃないよ、本当に…。
一応言っておくと、『満寿泉 TORON』以外では接客も料理も満足。次回はPB商品以外の定番酒で満喫しようと固く誓った夜でありました。
それではまた。