こんにちは、しーたかです。
2ヶ月ぐらい前になりますが、久々に個性の際立つお酒を楽しみました。
それがコチラ『池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛け あらばしり 生酒』です。石川県鹿島郡中能登町の鳥屋酒造のお酒です。
最近までずっと島屋酒造だと勘違いしていました…(笑)旧・鳥屋町の酒蔵さんなので鳥屋酒造なんですね。
ちなみに『池月』の名は源頼朝の愛馬の名前から来ているそうです。
『池月』は外飲みで何度かいただいたことがありますが、穏やかでまっすぐな味わいという印象がありますね~。実直な味とでも言い替えられますでしょうか。
私のすんでいる関東エリアではそれほど見かけないのが残念ですが、非常に酒質は良いと思います。
今回いただく『池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛け あらばしり 生酒』は新酒の時期に出荷する季節限定のお酒です。
『池月』の生酒はどういう味わいなんでしょうね~?あまりイメージがありません。前情報なしに楽しませていただきます。
『池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛け あらばしり 生酒』開栓2日目から本領を発揮し始めます。この気難しいところも味のうちですね。
『池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛け あらばしり 生酒』の詳細情報はこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 16度 |
精米歩合50%で大吟醸を名乗らないところにも、この酒蔵さんの奥ゆかしさを感じます。
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、青々しいハーブやバナナのような香り。うっすら燻したような香りもあるような?
まるで王祿をもう一回り絞り込んだような一筋縄でいかない雰囲気がぷんぷんと漂っています。
口に含むと、セメダインのような含み香は穏やかに、複雑で分厚い旨みが流れ込んできます。これはなかなかソリッドで細マッチョなお酒ですね…。
苦味はやや強めに、アル添の力でねじ伏せるようにスパッとキレていきます。
正直に言うと、1日目は「飲み進めるのはキツいな…」という印象でした。味が硬すぎ!
例えるならミルコ・クロコップの左ハイキックを喰らったような破壊力です。わりかしストライクゾーンの広めの私でも、なかなか杯が進まないぐらい荒々しい印象でした。
内心「どうするよ、これ?」と思っていたのですが、2日目から大化けしましたね。
ウマッ!なんだ、この力強さと一瞬の煌めきは!一晩おいたことで複雑な旨味に丸みが帯びて開栓初日とは全く別物のお酒へと変貌していました。
そんなわけで『池月 みなもにうかぶ月 吟醸 ふな掛け あらばしり 生酒』、開栓初日の荒々しさが気になるものの、個性の際立つナイスなお酒でした。
『池月』にはもっとすっきりめなお酒のイメージがあったんですけどね~。やはり能登の酒、漁師町の酒なんだなと思わされました。
これは地元のお父ちゃんが喜んじゃうやつだね~。能登の郷土料理『こんか鰯(鰯の糠漬け)』と一緒にいただくと、さぞ最高なことでしょう。もちろん都会育ちの方が飲んでも美味しく飲めると思いますけどね。
オンリーワンの魅力のあるお酒です。みなさまも新酒のシーズンにぜひお試しあれ。
それではまた。
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