しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

『焼き鳥 × saketaku Meetup vol.0』都内の一軒家で楽しむ焼き鳥と日本酒のペアリング体験!発見と驚きの連続でした。

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こんにちは、しーたかです。

先日、品川区某所にて開催されたイベント『焼き鳥 × saketaku Meetup vol.0』に参加してきました。今回はそのイベントの様子をお伝えしようと思います。

saketaku、それは、ありったけの日本酒愛が詰めこまれた日本酒の定期購入サービス。

「焼き鳥はともかく、saketakuって何だ?」という方もいらっしゃるでしょうから、簡単に説明しておきますと、saketakuとは日本酒の定期購入サービスのことです。

簡単に説明すると、日本酒のプロが選定した地方の知られざるお酒を毎月2本、自宅に届けてくれるというものですね。

f:id:sakearchive:20180821134035j:plainどなたの発言かは忘れてしまいましたが、saketakuのサービスを「日本酒ガチャ」と表現されていた方がいらっしゃいました。まさにその通り。

しかもプロの手によって当たりの保証されたガチャです。日本酒に興味がある方には最高のサービスでしょう!

saketakuのサービスが素晴らしい点は、プロの目利きによってセレクトされた高品質なお酒が送られてくるというだけではありません。

商品の丁寧な梱包や、同封される日本酒の鑑定書、独自に製作している日本酒の情報誌、お酒に合うおつまみのセレクトなど、プロダクトの端々に日本酒愛を感じられます。 

 

 

今回のイベントはsaketakuが開催するファンミーティング!飲食店ではなく、なんとオフィスで(!)日本酒と焼き鳥をいただきます。

毎月素晴らしい商品で楽しませてくれるsaketaku。

最近では日本酒の定期便という枠組みを越えて、ファンミーティングのようなイベントを開催するようになりました。

今回のイベントのテーマは『焼き鳥×日本酒』。

saketakuのお酒をセレクトする公認鑑定士の志村啓さんが目利きした日本酒と、焼き鳥のペアリングを楽しむ会です。

最近はフレンチやイタリアンのレストランに倣ってか、日本酒と料理のペアリングを提案する飲食店が増えてきました。しかし焼き鳥と日本酒のペアリングというのはあまり聞いたことがありません。

それも焼き鳥の1本1本に対して相性のいいお酒を合わせていくとのこと。ちょっと考えただけでもその大変さが伝わりますが、参加者としては興味津々です!

 

そんなわけで、今回のイベント会場であるsaketakuのオフィスにやってきました。そう、まさかのオフィスで焼き鳥です。マジか(笑)f:id:sakearchive:20180821141617j:image
都内の高級住宅街の一角にあるオフィスは、一般的な事務所然とした感じはありません。外から見ると一軒家にしか見えない…というか一軒家なのです…!

なんだか友人のホームパーティーに遊びにきたような気分になってきましたよ。

 

さて、こちらは本日の日本酒のラインナップ。f:id:sakearchive:20180821142349j:imageてっきり自社の取扱い商品でペアリングするものかと思っていたので、saketakuの取扱い銘柄以外からもお酒がセレクトされているのは意外でした。

焼き鳥とのペアリングというだけでなく、速醸系酒母ときもと系酒母のお酒を飲み比べるのもテーマのひとつです。f:id:sakearchive:20180817140718j:image

焼き鳥は若鶏と地鶏で順番に食べ比べていきます。f:id:sakearchive:20180817140727j:image

 

1本目の串が焼き上がるまでの間、時間がかかるのでフリーテイスティングのお酒で乾杯。図々しくもペアリングのお酒以外にも色々飲ませてもらいました(笑)
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工夫と技巧を凝らした焼き鳥は絶品。鶏肉それぞれの部位にマッチするドンピシャな日本酒のセレクトも最高です!

参加者の自己紹介が進んでいくうちに、焼き鳥が出来上がりました!こちらは1本目の『若鶏 もも』です。

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皮を付けたまま焼くことで、ジューシーな味に仕上げたそうです。

別アングルから見てもスゴく旨そうでしょう?
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この串と1杯目のお酒『竹雀』を合わせると、酒と鶏肉とお互いの旨味が重なりあって口の中で幸福感が広がっていきます。

1本目で既に「来てよかったなー」と満足しちゃってますが、まだまだペアリングは続きます。

2本目は『地鶏 もも』。1本目は若鶏のもも肉でしたが、2本目は阿波尾地鶏のもも肉です!
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若鶏と地鶏の食べ比べは今回のテーマのひとつ。実際に食べ比べてみると味の違いはハッキリわかるものですね。地鶏の方が旨味が強く、香りも良い気がします。

『地鶏 もも』に合わせたのは、京都のお酒『久美の浦 竜宮浪漫譚』。泣き砂で有名な琴引浜の海底に沈めて熟成させたお酒です。
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ややカラメルのような香りとなめらかな口当たり、熟成によって引き出された余韻の長さが地鶏の強い旨味にしっかりマッチしています。

この美味しい焼き鳥は誰が焼いているのか?身振り手振りで伝える串の1本1本への情熱がスゴい!

今回、焼き鳥の調理を担当されているのは大友さんという方です。saketakuの鑑定士の志村さんとは大学時代からの付き合いとのこと。

大友さんが焼き鳥にのめり込んだきっかけは、学生時代のアルバイト。

当時勤務していた焼き鳥屋さんで串打ちを任されるうちに、焼き鳥の奥深い世界にのめり込んでいったそうです。

焼き鳥の道を極めるべく、就活中には都内の超人気店(僕でも知っているぐらい有名なお店です)の門戸を叩き、内定をいただいていたものの、諸事情により断念。

現在は保険の代理店で働きながら、趣味で焼き鳥をやっているそうです。

 

写真をみてもらえば伝わると思うんですけど、趣味の次元じゃない仕事っぷりです。f:id:sakearchive:20180824141506j:image
「その辺の焼き鳥屋には負けない」と豪語されていましたがそれも納得…!

せっかくなので実際に大友さんが調理しているところも覗かせていただきました。f:id:sakearchive:20180824141452j:image
今回の会場はオフィスかつ一般住宅なので、電熱での調理。火力が安定しているのでムラがなく焼きやすいそうです。

手際よすぎ!参加者と歓談しながらもテンポよく焼き上げていきます。f:id:sakearchive:20180824141525j:imageやっぱり素人の技ではないですね(笑)

さて、こちらはペアリングの最後の1品『若鶏 丸ハツ』。
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個人的にはこの『丸ハツ』と『ひこ孫 凡愚』のお燗を合わせるペアリングが最高にバチッとハマりました!

さてここからは大友さんの解説タイム。写真左はハツを開いたもの、写真右は丸のままのハツだそうです。
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ハツを開いた状態で焼くとまんべんなく火が通りやすいものの、パサつきやすく持ち前のジューシーさが損なわれやすい。

そこで大友さんはハツのプリプリの食感とジューシーさを引き立たせるために、あえて丸のまま串に打って焼くそうです。

ハツは心臓の部分なので血がたまりやすい部分、いい意味で臭みもあるのですが、『ひこ孫 凡愚』の熟成感のあるまろやかな味わいがハツの旨みを引き出して一段上の次元へ押し上げてくれます。

「1本1本の仕込みにもストーリーがあって、それを伝えたかった」と焼き手の大友さん。

うーん、食材や調理法の説明を受けながらいただくと、旨さも格別だ。

ただ漫然と食べるだけではわからない、焼き鳥の奥深さを垣間見ることができました。

熱燗は四合瓶ごとポットへ。手法は豪快ですが、細かい温度調節が大変そう。

今回の焼き鳥とのペアリングに使用した日本酒7種類のうち4種類は、燗で温めた状態で提供していただきました。

なかなか興味深かったのはお燗の付け方。お湯のポットに4合瓶をそのまま入れて湯煎されています!
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お湯のポットは電源を入れたり、抜いたりしながら細かく温度調整しているようです。あーこれは大変ですね…。

しかも鳥肉の焼き上がりに合わせて狙った温度にお酒を温めるというのはかなりシビア!それでもほぼドンピシャのタイミングで仕上げてくるあたり流石です(笑)

 

ちなみに、日本酒を湯煎するための『かんすけ』という電動式の酒燗器があればもっと楽にお燗できるもですが、それなりのお値段の代物なので購入には至っていないそうな。

イベントのたびにお湯のポットでお燗を付けるのも限界があるような…?saketaku会員有志で寄付しますか?(笑)

おわりに

そんなわけで今回参加した『焼き鳥 × saketaku Meetup vol.0』、お酒と焼き鳥のペアリングの狙いや、1本1本の串の焼き方の説明を受けることで、新しい知見と驚きを得られる素晴らしいイベントでした。

今回のイベントはアットホームな和気あいあいとした会でしたが、やっていることはほとんどレストランのそれでしたね。

この内容で4000円の会費は安すぎるので、回を重ねてもっと値上げしましょう!

それではまた。

2018年はこんなイベントに参加しました。オススメ記事はコチラ↓

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