こんにちは、しーたかです。
今回はあの人気銘柄の限定商品をご紹介。
それがコチラ『冩樂 純米酒 無濾過生 平成29酒造年度』です。
福島県会津若松市の宮泉銘醸のお酒です。
平成19年の初リリース以降、瞬く間に人気銘柄に成長した『冩樂』。当ブログでも何度か紹介している銘柄です。
今回は、その『冩樂』から無濾過生バージョンが発売されるというのを聞き付けて、いそいそとゲットしてきました。
そういえば『冩樂』シリーズで無濾過ってあんまり聞かないよなーという印象です。
もしかして『冩樂』シリーズで初の無濾過なのか!?なんて思ったのですが、調べてみるとどうやら2011年頃は無濾過で出荷していたようですね…知らなかった。なんにせよ久しぶりのリリースのようです、楽しみ楽しみ。
そして、私にとっても『冩樂』を購入するのはかなりひさびさであります。ひょっとしたら半年以上ぶりかもしれません。
『冩樂』はもともと好きな銘柄ということもあり、ちょくちょく購入していたんですけど、平成28酒造年度の造りは例年に比べると軒並み低調に感じたので、しばらく購入を控えていたんですよね。
一部では米の出来がイマイチだったとも噂されていますし、酒蔵さんに落ち度があるわけではないと思うのですが、全くピンと来なかったのは事実。
で、年度が変わり、新酒も出始めたこのタイミング。今年の『冩樂』の出来を占うという意味でも一丁買ってみますか、ということで購入に至りました。
きっと今年はやってくれることでしょう!
『冩樂 純米酒 無濾過生』米の甘みや旨みを引き出したジューシーかつスマートな味わいに大満足。これが4合瓶1500円未満で購入できるんだから凄まじいコスパです…。
裏ラベルはコチラ
スペック表も貼っておきましょう。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 16度 |
使用した酒米の記載はナシ。
単純に、レギュラーで販売されている『冩樂 純米酒』の無濾過で生酒バージョンということなんでしょうかね?
それではいただいてみましょう!
グラスに香りを近づけると、淡いメロンの香り。ちょいとバナナっぽさもあり、わりと穏やかなフレーバーです。
口に含むと、メロンや柑橘系の含み香とともに、やや密で透明感のある甘みを感じます。
甘味と酸味の調和、パイナップルの香りを残すような余韻のほろっとした苦味もニクい。
ワインの表現で言うところの「焦点が定まっている」ってやつですね、これは。
そのお酒の味を構成する味の要素を折り重ねてキュッと凝縮したような球体をイメージしてもらえるとわかりやすいかなと思います。
舌の味覚センサーの中枢部をピンポイントで刺激してきます。
何より心を焦がすようなこのジューシーな味わい。無濾過の生酒って最高ですな~。
山内聖子氏の著作・蔵を継ぐ 日本酒業界を牽引する5人の若き造り手たちでも語られていますが、蔵元杜氏の宮森義弘氏いわく
「100人いたら100人が美味しいと言ってほしい」
また、飲んだ人全員に美味しいと言わせるのは難しいのでは、という趣旨の問いに対して
「いや、本当はそうかもしれないけど、完全に旨いなって思える酒を造り続けたいから、あえて口に出すようにしています。これだったら日本酒の未来が明るいなって酒を造りたいから。俺が『飛露喜』を飲んで価値観が変わったのと同じような感覚を、一人でも多くの人に知ってほしいし、それが『冩樂』だったらめちゃくちゃ嬉しい」
という発言をされています。
100人中100人に美味しいと言わせる云々はさておき、このクオリティであれば、一口飲んで日本酒に対する価値観が変わる人もたくさんいるんじゃないかなーという気はしますね。
というわけで今回いただいた『冩樂 純米酒 無濾過生 平成29酒造年度』香り・甘み・酸味・キレ、すべてにバランスの取れたハイレベルなお酒でした!
『冩樂』はひさびさに飲みましたけど、やはり他のお酒と比べると1段、2段抜きん出ているなーという印象を持ちましたね。
あえて採点するなら、他の日本酒のスタンダードで言えば85点。『冩樂』のスタンダードで考えると65点!及第点ちょい上をマークってところでしょうか。
『冩樂』という銘柄には求めるものが自然と高くなってしまうんですよね…(笑)
ま、とにかく飲む価値は十二分にありです!味を考えると値段は相当リーズナブル。見つけたら即買いをオススメします。
それではまた。
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