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しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

日本酒ブームを力強く牽引する福島県の美酒『冩樂 純米吟醸 酒未来 平成27酒造年度』をいただきました。

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『冩樂』というワードを聞くだけで、心がウキウキするのは私だけだろうか?

なんといっても、味に華がある。飲んだ瞬間、身体から幸福感が沸き上がってくるようなあの感覚。飲んでホッとする、そういう酒ではない。
背中を後押ししてくれるようなエネルギーを感じる酒。仲間と夢を語る、そんなシチュエーションにはこんな酒がもってこいだ。
というわけで今回は『冩樂 純米吟醸 酒未来 平成27酒造年度』を紹介します。
 

渋谷の米心(まいしん)で『冩樂 酒未来』を飲む

今回は、渋谷の銘酒居酒屋『米心(まいしん)』でいただきました。
先日紹介した五反田の『野崎屋』の姉妹店です。

sakearchive.hatenablog.jp

 『米心』も『野崎屋』に負けず劣らずマニアックな品揃えです。スタッフの方もみなさん日本酒愛に溢れる方ばかり。いつ行っても楽しめるいいお店です。

 
冩樂は純米吟醸の米違いシリーズが4種類メニュー入り!f:id:sakearchive:20160917021358j:image播州愛山や備前雄町も気になりますが、ここはお目当ての酒未来をチョイスします。
 
さぁ来ました!『冩樂 純米吟醸 酒未来』f:id:sakearchive:20160917021315j:image
 凛とした、それでいて風格も感じさせるラベルがカッコイイですね。よく見ると、表ラベルに平成27酒造年度と記載されています。
日本酒の表ラベルで、このように製造年が記載されていることは非常に珍しい!と思います。
というのも、製造年入りのラベルを作ってしまうと、来年そのラベルが使えなくなります。また、年度ごとにラベルを刷らなければならないため、コストが嵩みます。
主にコストの面でデメリットが多いのですが、それでも敢えて酒造年度をラベルに表記してくるあたり、その一年の酒造りに懸ける蔵の本気度がうかがえます。
 
『酒未来』は酒米の名称で、あの『十四代』で有名な高木酒造の14代社長・高木辰五郎氏が育成したお米です。
『酒未来』は『龍の落とし子』『羽州誉』とならんで高木酒造の三部作と呼ばれており、自社だけでなく意欲のある酒蔵にも提供されています。
『十四代』の蔵で育てた米が、福島のスター銘柄と出会うとどうなるのか?私はまだ飲んだことがなかったので、多いに期待して注文しました。
 

『冩樂』宮森社長にまつわるエピソード

冩樂を注文すると、いつも良くしてくださる店員さんが、面白いエピソードを披露してくれました。
「この間『冩樂』のところの社長の宮森さんが、来てくださったんですよ!」
 
へぇーそうなんですね。って、マ、マジか!
「弟さんと一緒に来店されてましてね。社長は自信溢れるイケイケな方で、弟さんは割と大人しい方でした。」
 
「弟さんはあまり地元(福島)から出ないそうです。地元では居酒屋さんに行っても、ほとんど福島のお酒しか置いてないらしく、うちで全国のお酒を片っ端からと利き酒されてましたよ。」
 
なるほどー。弟さんも勉強に余念がないようです。
 
ところで、社長の弟さんは蔵の中ではどういうポジションにいる方なんでしょうね
 
もしかしたら弟さんの仕事の話も聞いたような気がしますが、私はかなり酔っ払っていたので、聞き漏らしていたかもしれません。
 
続けて店員さんいわく、
「社長も色々なお酒を飲んで『美味しい』とおっしゃってましたけど、飲み終わったあとには『うちのお酒の方がウマいけどね』と付け加えてましたよ(笑)」
 
なるほど(笑)信念と努力に裏打ちされた自信を感じますね~。
 
ふと思い出しましたが『冩樂』のエピソードは、以前読んだ山内聖子『蔵を継ぐ 日本酒業界を牽引する5人の若き造り手たち』でも紹介されていました。
やっぱりここの社長さんはかなりモーレツなキャラ。ここまで言えるのってカッコイイね。
「甘いとか酸味があるとかの次元じゃない。人間が旨いと思えるものが俺の好きな味であって造りたい酒。美味しいもの全部が詰まっているのが『冩樂』だから」
 「100人いたら100人が美味しいと言ってほしい」
 雲を掴むようなことを目指す人だなと思った。
 なぜなら、飲み手の数だけ嗜好が違うのに誰もが美味しいと感じる酒を追求するのは、果てがないことなのではないか。そもそも不可能なことではないか。
「いや、本当はそうかもしれないけれど、完全に旨いなって思えるような酒を造り続けたいから、あえて口に出すようにしています。これだったら日本酒の未来が明るいなっていう酒を造りたいから。俺が『飛露喜』を飲んで価値観が変わったのと同じような感覚を、一人でも多くの人に知ってほしいし、それが『冩樂』だったらめちゃくちゃ嬉しい」

 やっぱりこのぐらいアツい人じゃないと、日本酒ブームを牽引するような美酒は造れないんだなと、思わされます。

『冩樂 酒未来』その味は

さぁ長い前置きを挟んで、ようやく飲みますよ!

口に含むと、洋ナシのような含み香、なんて優しくみずみずしい味わいなのか。
溌剌としたガス感とともにキレる後味も、なんともいえずたまらない!
 
やっぱりすごいな、冩樂は。
 
なんというか「どうだ、俺の酒は美味いだろ!?」と訴えかけてくるような迫力があります。
 
ただし、個人的に難点がひとつ。『冩樂』を飲み始めると、酒が旨すぎて料理そっちのけになってしまうという点です。
 
でも「酒が主、肴が従」たまにはそんな飲み方もいいんじゃないかって、そんな気にさせてくれる『冩樂』が好きなのだ。
 
それではまた!
 
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