しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

岩手県『多賀多(たかた) 特別純米生原酒』人・米・水オール地元。陸前高田産の減農薬米で造るこだわりの酒は、米の味を存分に引き出した1本です。

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こんにちは、しーたかです。

今回は久しぶりに岩手県のお酒の紹介を。岩手県というと全国でも最大規模の杜氏集団である南部杜氏の故郷として古くから知られているエリア。

とはいえ最近は、宮城や福島、秋田など近隣他県の勢いに押されているイメージが拭えません。

しかしながら非凡な酒質を見せてくれる銘柄も多数あるのは事実。特に今回いただいたお酒は準大手蔵の意地を見た気がします。

というわけで前置きが長くなりましたが、今回は『多賀多(たかた) 特別純米生原酒』を紹介します。f:id:sakearchive:20180408003411j:image
こちらは岩手県陸前高田市に本社を構える酔仙酒造のお酒です。岩手県では『酔仙』という銘柄で愛されている酒蔵さんですね。

酔仙酒造のお酒と言えば、2018年のにいがた酒の陣に向かう途中に高崎駅で飲んだ『雪っこ 活性原酒』が最高にウマかったなぁ(笑)

『酔仙』は知らないけど『雪っこ』なら飲んだことがあるという方も結構多いのではないでしょうか?

初リリースから40年以上経った現在においても、にごりの活性原酒というジャンルではひとつのメルクマールになるような傑作だと個人的には思っています。

sakearchive.hatenablog.jp

さて、今回いただく『多賀多』は、2005年の陸前高田市制施行50周年をきっかけにリリースされた銘柄です。

減農薬無化学肥料にこだわった地元・陸前高田産の『ひとめぼれ』で仕込んだお酒とのことなので、やはり米のポテンシャルを活かした味に仕上がっているのでしょうか?

最近の日本酒業界のビオ志向、地元の原料米を使おうというムーブメントは消費者としても歓迎すべき流れのように感じています。

『多賀多 特別純米生原酒』生原酒らしいインパクトもあるが、それ以上に米の旨み、カラッとしたキレの良さが際立っています。飲食店でなにかと重宝する酒質なのでは?

『多賀多 特別純米生原酒』の裏ラベルはこちら。f:id:sakearchive:20180408003416j:image
ふと「おや?」と気付いたのですが、裏ラベルに電話番号が記載されているのって今どき珍しいですよね!何かあったらすぐ電話しろってこと?真摯さを感じますね。

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 岩手県陸前高田産 ひとめぼれ
精米歩合 60%
日本酒度 +2
酸度 1.9
アルコール度数 17度以上18度未満

さて、いただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、穏やかながら澄んだバナナのような香りがします。生酒らしい若々しいニュアンスもありますが、非常に控えめな香りですね。 

口に含むと、クリームや炊きたてのご飯のような甘みがにじり寄るように忍び込んできます。

と言っても甘みはごく僅か。甘みのあとをすぐさま追いかけるようにクリーンな旨味が一気に駆け上がってきます。 一気にピークに達して一気にキレるていきますね。

滋味深い旨みと後味の辛さがたまらない!いいじゃないですかこれ!

江戸前の味・仕事を頑なを守る寿司職人的なよさがありますね。食中酒ど真ん中のいぶし銀系生原酒です。

と言っても、旨みゴリゴリのパワフル系というわけでもありません。米の味をしっかり活かしつつも、岩手の酒らしいスマートさも備えています。辛口ファンに幅広く受け入れられそうな味なのかな?

酒屋さんで言えば、君嶋屋にありそうな酒と言ったらわかる人にはわかるかも(笑)

食中酒タイプでやや辛めなあたり『惣誉』や『義侠』あたりを連想しますね。

それはとにかく、今回いただたいた『多賀多 特別純米生原酒』、私はかなり気に入りました。

今回は生原酒をいただきましたが、これを火入れするとどんな感じになるんだろうなぁ?と気になるところ。別バージョンもあればぜひ試してみたいです。

それではまた。

岩手県と言えば成長著しい『AKABU』も見逃せません。最近は色んなところで見かけるようになりましたね。詳しくはこちらの記事をどうぞ↓

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