こんにちは、しーたかです。
先日、といっても実際に飲んだは3月頃ですが、少し変わったお酒をいただきました。
それがコチラ、山形県・米鶴酒造のお酒『米鶴 純米酒 ロゼ』です。
うわっ本当にピンク色だ!言われないとロゼワインだと思って飲んでしまいそうです。でもこれはれっきとした日本酒。
写真を見ればわかった方も多いと思いますが、渋谷のSAKESTANDさんでいただきました。
いただいたのはちょうど桜が見頃の季節。
色で季節感を演出するのは日本酒ではなかなか考えにくいので新鮮に感じますね。
さて、こちらのお酒は何で赤い色をしているのか?気になった方も多いんじゃないでしょうか?
ひとつヒントを出すと、後から着色したわけではありません。こちらのお酒は純米酒ですからね、基本的には米と米麹、水だけで出来ています*1。
じゃあどうやって綺麗なピンク色のお酒が出来上がったのかと言うと、赤色清酒酵母を使用したためです。
「えー!」と驚く方もいるでしょう、まさかの酵母が原因なのです。
たとえばロゼワインの場合、ピンク色に仕上がる原因は、原料であるブドウの色そのものに由来するのですが、日本酒の場合は酵母によっても、赤く色づくのです。面白いですよね~。
米鶴酒造はこの赤色酵母を使ったピンク色のお酒をちょくちょくリリースしています。
今回いただく『米鶴 純米酒 ロゼ』は、2017年の夏にリリースされた『ピンクのかっぱ』を熟成させて出荷したものだそうです。いったいどんな味わいなのか楽しみですね~。
『米鶴 純米酒 ロゼ』まるで「俺はイロモノじゃない」と言わんばかりの本格派な味わい。米鶴酒造の他のロゼも飲んでみたくなりました!
今回はボトルを撮影しないため、SAKESTANDさんのタグを貼っておきます。
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山形県産 出羽きらり 100% |
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | -43.0 |
酸度 | 3.5 |
アルコール分 | 10度 |
全体的にかなりの変態スペックです(笑)
日本酒度の異常なまでのマイナスの数値と、やや低めのアルコール度数は、発酵力の弱い赤色清酒酵母を使っているためでしょう。
酸度もかなり高いので、甘酸っぱい感じに仕上がっているんでしょうか?
それではいただいてみます。
グラスに口を近づけると、ベリー系の果実の香り。
微かに柑橘やヨーグルト?乳酸のようなニュアンスも感じますね。それこそロゼワインと錯覚するような香りですよ、これは。
口に含むと、やはりベリーや柑橘を思わせるイキイキとした甘み。そこにやや強めの酸味も加わって、軽やかながらにくっきりとした輪郭を描いていきます。
うん、ピュアな味わいで素直に飲みやすいです!しかし、言われなければほとんどロゼワインですねこれは(笑)
このお酒が面白いのは飲んだ瞬間に、ペアリングのイメージがどんどん膨らんでいくところ。
「あ、これは寿司が合いそうだ!絶対寿司。メジマグロ、もしくは貝類。赤酢のシャリと合いそうだな」
「肉なら鹿や鴨だな」
なんて具合にどんどん食材や料理のイメージが沸いてくるんですよね。いや~いいお酒じゃないですか。
後味も日本酒らしい爽やかさで、実によく出来ているなぁと思いましたね。
『米鶴』ブランドでは、今回いただいたお酒の他にロゼのスパークリングもリリースしているそうです。お値段はぼちぼちしますけど、そのうち飲んでみたいですねぇ。
それではまた。
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*1:厳密に言えば、米と米麹、水以外にも、記載義務のない添加物が入っていることもありますが、ここでは触れないことにします