しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

『武蔵屋&ジャパンインポートシステム 共同開催 大試飲会』に行ってきた話

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今回は昨年(2016年)、11月29日に神田のニューセントラルホテルで行われた『武蔵屋&ジャパンインポートシステム 共同開催 大試飲会』に行ってきたときの話をしよう。

このイベントは、ありていに言えば、洋酒の輸入業者が開催している自社商品の試飲会だ。基本的にこの手の試飲会は、業者や飲食店向けが多い。今回の試飲会もご多分に漏れずプロ(ほとんどがバーテンダー)向けの試飲会だ。

www.sakedori.com

毎年11月の恒例行事となっている
“武蔵屋&ジャパンインポートシステム”の共同開催となる大試飲会!もちろん今年も開催させていただきます。
会場は
ジャパンインポートシステムの本社移転に伴い、JR神田駅そばに会場を確保いたしました。駅から歩いてすぐのアクセスの非常に良い会場ですので、より参加しやすくなりました。
定番商品各種にもちろん限定のモルト、ラム、ブランデー、リキュール、シェリーと充実のラインアップです。
もちろん毎年ご好評をいただいておりますオールドボトルの展示販売も行います。
(こちらは試飲はございません)
実際に目で見て状態を確かめた上でお買い求めいただける貴重なチャンスです。


JIS定番商品に限定、新商品も加え、例年通り100種を超えるアイテムを試飲いただける貴重な機会!ぜひお気軽にご参加ください。

http://www.sakedori.com/s/musashiya/event/120893.html より引用

 

で、なぜその道のプロではない私がこの試飲会に来れたかというと、地元のバーのマスターに誘っていただいたからだ。

最近はそれほど足が向かなくなってしまったが、日本酒にハマる以前は、ウイスキーやカクテルを飲みに足繁くバーに通っていた。ハタチそこそこの若者がバーに飲みにくるのは珍しいらしく、どこのお店に行ってもすぐくれるし、よくしてくれる。学生はもっと酒場に、バーに飲みに行くべきだ。同年代の仲間と酒盛りするのも悪くないけど、たまには背伸びをして大人の世界を見ることも大事なんじゃないだろうか。

話がかなり脱線してしまった…。こちらの試飲会は、ブースにスタッフの方がいるわけではなく、セルフで注いで勝手にどうぞというスタイル。f:id:sakearchive:20170202143510j:plain手酌上等で片っ端から利いていく。ボトルの肩に数字が貼ってあるので、入場する際に渡された商品リストを見るとどの商品か確認できるようになっている。f:id:sakearchive:20170202143732j:plain商品リストには小売価格も記載されている。こういうときは下品だが高額なボトルから飲んでいく。希少な品や高額商品はあっという間になくなるものなのだ。案の定、高級ブランデーの定番品、ポールジローのへリテージや35年といった高額ボトルからなくなっていった。

そりゃ普段飲めないもんよ、高すぎる。いつか俺も自腹でポールジローのヘリテージ。「いい男になってくれればもたれかかって酒が飲める、それはいいものさ」なんて誰かのセリフを思い出す…。

今回の試飲会で気になったのは、マルティニーク島で造られるフレンチ・クレオール・ラムだ。f:id:sakearchive:20170202143817j:plainあまり聞きなれないが、フレンチ・クレオール・ラムはジャパンインポートシステムさんの主力商品とのこと。少し引用してみよう。

弊社で主に扱っているラムは通常のものではなく、「フレンチ・クレオール・ラム」というカテゴリーに属するラムです。この「クレオール」という単語は、カリブ海を中心とするフランスの海外県やその人々を指し、本国とは異なる独自の文化や歴史などの発展を反映した言葉です。フランス本国でもさまざまなラムが販売されておりますが、弊社でご案内しているのは「クレオール」の手によって贅沢に作られた、こだわりのフランス産ラムなのです。

フレンチ・クレオール・ラム | 株式会社ジャパンインポートシステム JAPAN IMPORT SYSTEM より一部引用

ホームページを見ると、通常カクテルの材料に使われるような工業製品的な色彩の強いラムではなく、ウイスキーのシングルモルトのように、それ単体の個性を味わうタイプの贅沢なラムなのだというようなことが書いてある。

飲んでみると、フレンチ・クレオール・ラムの良さはすぐにわかる。

繊細で複雑な味わいは決してシングルモルトに引けを取らないし、価格の面においてもシングルモルトの1/2~1/3ほどの値段で上質なものを味わえるというのは魅力的に感じる。

今回は試飲に夢中で、あまり写真を撮らなかったが、写真に残したボトルのほとんどがフレンチ・クレオール・ラムであることからも、私の満足度が高かったのがわかるはずだ。

シングルモルトや一部のラムの世界は奥が深い。奥が深いぶんだけ魅力がある。それだけに、一部のマニアが楽しんでいるだけというのは非常にもったいない。酒の魅力を知ってしまった一個人としては、その酒の魅力を知らない人にもわかりやすく、しかし押し付けがましくないように、楽しみ方を伝えていく姿勢を持ちつづけたい。