しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

石川県『ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ』をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ』をいただきました。f:id:sakearchive:20210224184034j:image
石川県羽咋市の御祖酒造のお酒です。2005年のブランド立ち上げ以来、地元石川から全国各地まで固定ファンをがっちりと掴む『遊穂』。地元・羽咋市がUFOの目撃談が多いことから酒の名前を『ゆうほ』と命名したエピソードが示す通り、冗談好きな酒蔵さん(社長さんも杜氏さんも)ですが、酒の味はいたって真面目(?)です。

近年の目新しいトピックスとしては、2020年に将来の杜氏候補として東京農大から女性の方が新卒で入社したことですかね。早速、米の栽培から酒造りまで1年を通してフルスロットルで奮闘されているそうです。現杜氏の横道氏もまだまだ道を譲る気はないでしょうが、近い将来の世代交代に向けてゆっくりと動きだしています。

さて今回いただく『ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ』は、新酒のシーズンに発売されるおりがらみのお酒です。

出荷時期は毎年12月頃。春酒の『花さかゆうほ 純米吟醸 生原酒 うすにごり』のひとつ前のタイミングで発売されます。

どちらもおりがらみのお酒なんですけど、『ゆうほのしろ』はややドライめ、『花さかゆうほ』はより芳醇なテイストと、はっきり個性が違うので飲み比べしてみると面白いでしょう。

『ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ』遊穂の季節商品の中でも屈指のクオリティを誇る1本。ミルキーで分厚い旨みとシュワシュワしたガスが踊りに踊る!

『ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20210224184105j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 石川県羽咋産 能登ひかり 75% 石川県七尾産 五百万石 25%
精米歩合 麹米 60% 掛米 55%
日本酒度 +5.9
酸度 1.9
アルコール分 17度

そうそう!原料米(おそらく掛米)に使われている羽咋産の能登ひかりは、前述した東京農大出身の女性スタッフが栽培に携わっているそうです。将来的に栽培醸造蔵になったらますます面白いだろうなーと個人的には期待してしまいますが、さぁどうでしょう?

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、ヨーグルトや練乳、グレープフルーツのような香りが広がります。と言うとちょっと甘そうな酒っぽく聞こえますが、全体的に抑制的といいますか、穏やかな香りでドライな酒質を予見させます。もっといい表現がありそうだけど、思い付かない(笑)

口に含むと、びっしりとガス感の詰まったミルキーで厚めの旨みが舌に食い込んできます。甘さよりも旨みやドライな後味の方が際立つ酒ですね。

出力のあるボディと清涼感、ミルキーかつクリアというアンビバレンスな要素の両立が素晴らしいですね。二兎じゃないけど一見相反しそうな二つの味わいが共存するのがウマイ日本酒の魅力ですよ。

甘さよりも旨みの方が主役。おりのヴェールに包まれたまろやかな旨みの中心部からは、小気味いいドライな酸味とガス感が噴出するかのようです。

『遊穂』シリーズの中では爽やかなキレの良さが特徴的。「濃醇旨口系のお酒はちょっと…」という方でも比較的とっつきやすい味わいでしょう。

鶏肉、豚肉、鰤、鍋。繊細すぎる食材や料理以外なら何と合わせてもウマイ懐の深さも◎。酒の旨みと勢いに背中を叩かれてガンガン食が進みます。

すでに一定の評価は得ている銘柄ですけど、はっきり言ってもっと評価されてもいいお酒ですよね~。

4合瓶で1500円未満(しかも税込み!)というリーズナブルさもありがたい。まだ飲んだことがない方はぜひ試してみてください。

それではまた。

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