こんにちは、しーたかです。
先日、秋田の超人気銘柄『新政』の未発売品を飲む機会がありました。
それがこちら『異端教祖株式会社』です。
先日、みなとみらいで開催されたチャリティー試飲会『酒は未来を救う 2017 ~今、私たちに出来ること~』にていただきました。
うーん、何やらものすごくアングラでプログレッシブなネーミングですね(笑)調べてみるとシュルレアリスムの旗手、ギヨーム・アポリネールの短編集のタイトルから来ているようです。
無教養な私はインターネット検索するまで、まったく知りませんでしたが、このギヨーム・アポリネールという人物はポーランド生まれの詩人・小説家。
美術にも造詣が深く、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックが先導した20世紀初頭のキュビズムの勃興にも関与していたと言えば、大体の人となりが見えてくるのではないでしょうか?
新政酒造の社長である佐藤祐輔氏は、学生時代は文学にのめり込み、卒業後はライターや編集の仕事もしていたというから、こうしたオマージュをスッと提示できるのでしょうね~。
『異端教祖株式会社』その味わいは?
さぁ『異端教祖株式会社』飲んでみましょう。お酒のスペックはほぼ非公表で精米歩合30%ということしかわかっておりません。あとは新政の酒なので、6号酵母使用の生酛造りで純米酒で~と情報としてはそんなところでしょうか。
グラスに口を近づけると、かなりはっきりとしたセメダインと除光液のような香り、その裏にはメロンのようなフレーバーも見え隠れします。
大人しい香りの酒が多い『新政』の中では、フルーツのような香りがくっきりと浮き出ていて少し面食らいましたが、これはこれでいいですね!
幸福の予感に満ちた、蠱惑的な香りに堪えきれず、口に含みます。
ほんのりメロンやバナナのような芳香とともに、ピュアな甘味がふるふるとビブラートするかのように口に広がります。朝の日差しにキラキラ揺れる水面のよう。液体の透明感の中に潜むうっすらクリームのようなまろやかさは一瞬の微睡みか?
アフターは新政らしい軽快な酸味で、小気味良いフィニッシュ。
今回飲んだ『異端教祖株式会社』を総評すると、新政にはめずらしく香り系統に振れている一方で、きちんと(?)新政らしい流麗さ、軽快さが楽しめる一本!という感じでしょうか。
特異なネーミングかつ一般には販売されていないということもあり、大行列の『新政』ブースでも一番人気でオーダーされていたように見受けられました。これ市販化したら絶対買うんだけどなー。
写真は長蛇の列の『新政』ブース。まだまだ人気は衰え知らずですね!
それではまた。
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