しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

秋田県『出羽の冨士 特別本醸造 限定 生』『出羽の冨士 特別本醸造 袋吊り おりがらみ生』をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『出羽の冨士 特別本醸造 限定 生』『出羽の冨士 特別本醸造 袋吊り おりがらみ生』をいただきました。f:id:sakearchive:20211018194028j:image
秋田県由利本荘市の佐藤酒造店のお酒です。

影も形も知らなかったという訳ではないが、おそらく初飲みとなるお酒ですね。こちらの銘柄は、Twitterでお世話になっている神奈川建一さん(@KanagawaKenichi)経由で、現地在住のうまとさん(@umaumaumato)からご好意でわけていただきました。

書いている私も混乱しそうです。要するに神奈川さんはうまとさんの物流センター(?)なんだろう、多分。

なんでまた自分に白羽の矢が立ったのか。聞けば神奈川さんが自分を推薦してくださったそうです。さらに「お代は要らない、ブログに感想を載せてもらえばそれで結構」とのこと。!?うまとさんはお酒配りおじさんなのか?日本酒界の前澤社長なのか?酔狂にも程があるわ!(笑)

と、そんな経緯で今回いただいた『出羽の冨士』は2本とも特別本醸造の生酒です。しかも片方は袋吊りのおりがらみって…!特本なのに大吟醸並みの気合いの入りようはいったい…。『出羽の冨士』さん、アンタも酔狂だねぇ。

それはさておき、私は『出羽の冨士』についてはほとんど予備知識がないわけですが、『出羽の冨士』をよく知るうまとさんがわざわざ特別本醸造を2本もセレクトされた事実から推測するに、アル添酒が佐藤酒造店さんの十八番なんでしょうね。意思を感じる鋭い縦パスが足元に飛び込んできた気分です(笑)

地元でしか出回らなそうなお酒だけに、フォロワーのお二方が繋いでくださったご縁に感謝しつついただきます。

『出羽の冨士 特別本醸造 限定 生』『出羽の冨士 特別本醸造 袋吊り おりがらみ生』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20211018194046j:imagef:id:sakearchive:20211018194052j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 秋田県産 美山錦 100%
精米歩合 酒母、掛麹米 50% 掛米 55%
アルコール分 16度

表面上のスペックはまったく一緒なんですね!いやーこれは飲み比べるにはもってこいだ。

それではいただいてみましょう。別のお酒ではありますが、共通する味わいも多いように感じたので、ひとまず『特別本醸造 限定 生』をベースに感想を上げますね。

グラスに口を近づけると、フレッシュでみずみずしい瓜系の青い香りに、若干のセメダインが混じった香りが広がります。

口に含むと、メロンやセメダイン系の香りとともに、水飴や砂糖水のような甘みが膨らみます。

生酒にしてはかなり静かなタッチじゃないですか?舌にトロンと乗る接地時間は長いけど、決してガチャガチャした感じはなく、比較的穏やかな味の出方をしますね。

本醸造かつ生酒というスペックから、もう少し肌理の荒い酒なのかと構えていたのでその上質さに正直面食らいました。特に『袋吊り おりがらみ』の方はより柔らかい表情です。

メロンや青リンゴらしい果実味があり、比較的濃醇な割に杯が進みやすいのは、巧妙に香りを抑えているためなのかもしれません。清涼感溢れる軽快な酸味とキレの良さも◎です。

おわりに

今回の『出羽の冨士』は2種類飲んだところ、本質的には主張が控えめな酒なのかなーという気がしました。特別本醸造クラスのお酒としてはほぼ上限いっぱいですよね。「これ以上の酒を造ってくれ」といっても酒蔵さんとしては音を上げるか値を上げるしかないでしょう。

基本的には製造量のほとんどが秋田県内で流通しているようで、私が住んでいる関東方面では購入できる機会が少ないだけが残念ですねー。

ちなみに東京都内だと府中市の鴨下酒店で取扱いがあるようです。同じスペックのお酒は販売されていないでしょうが、お近くの方はぜひ他の『出羽の冨士』も試してみてほしいです。

それではまた。

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