こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
ここ数年、茨城県の日本酒といえば『森嶋(もりしま)』ブランドの躍進が目覚ましいですよね。
スタイリッシュなラベルに、透明感のあるモダンな酒質。すっかり人気銘柄として定着した感があります。
でも、以前からのファンとしては、ふと思い出すのです。『森嶋』が始まる前の、『大観(たいかん)』も好きだったなぁ、と。
今の『森嶋』は洗練されてシュッとしていますが、昔の『大観』には、もう少し「朗らかさ」というか、旨みが素直に乗っているような愛嬌を感じられた気がします。
この辺りの私が感じた心の機微…というか当時の率直な想いは、『森嶋』デビュー当時の記事でも綴っています。お時間があれば、ぜひそちらも覗いてみてください。
そんなノスタルジーに浸りつつ、今回いただくのはこちら。
『富士大観 山田錦 純米酒 初しぼり 辛口生酒』です。
森島酒造が醸す、冬の新酒シーズン限定のしぼりたてですね。

| 原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
| 原料米 | 山田錦 100% |
| 精米歩合 | 65% |
| アルコール分 | 15度(原酒) |
使用米は山田錦100%。アルコール度数は15度ですが、加水なしの「原酒」仕様です。原酒でアルコール度数がやや低めな辺りは『森嶋』と共通していますね。
蔵元に確認したわけではないのであくまで推測ですが、綺麗な『森嶋』はいわゆる「中取り」を使い、対してこの『富士大観』は「荒走り」や「責め」の部分をブレンドしているのかな?という気がします。
ラベルに記載はありませんが、使用酵母は9号系酵母のようですね。
お値段は720mlで税込1,600円台(2025年現在)と、インフレが加速する今の時代としてはかなり良心的でありがたい限り。
さっそくいただいてみましょう。
『富士大観 山田錦 純米酒 初しぼり 辛口生酒』の味わいは?
では、開栓。「初しぼり」らしく、開栓と同時にプシーッとという小気味よい音が期待を高めます。
グラスに注ぐと、新酒特有の青々しい輝き。そして、メロンやマスカットを思わせる、若々しくて青い果実の香りがふわりと広がります。
派手すぎず、かといって地味でもない。この「ちょうどいい」フルーティーさが心地よいです。
口に含むと、チリチリとしたガス感と共に、フレッシュな甘旨みがジューシーに弾けます!
アタックは、山田錦らしい柔らかさと新酒の甘みがパッと広がるんですが、その直後にソリッドなキレがやってきて、全体をキュッと引き締めます。
スペック上は「辛口」となっていますが、単に辛いだけでなく、お米の甘みもしっかり感じられるバランス型ですね。いいよ、いいよーこの感じ。
味の情報量が多すぎて考え込んでしまうようなお酒ではなく、「美味い!次!」とテンポよく飲めるカジュアルさ。まさに普段飲みの純米生酒として、理想的な立ち位置です。
マニアックな酒飲みからすると、「少し物足りない」と感じる部分もあるかもしれません。
でも、普通の酒飲みにとっては、「こういうのでいいんだよ、いや、こういうのがいいんだよ」と思わせてくれる必要十分な魅力が詰まっています。
脂の乗った刺身や、あんこう鍋、家で食べる何気ない肉料理なんかにも気兼ねなく合わせられそうです。
気取らず、難しく考えず、ただ「冬の新酒」を楽しむ。そんな晩酌にぴったりな一本でした。
おわりに
そんなわけで今回は『富士大観 山田錦 純米酒 初しぼり 辛口生酒』をいただきました。
メロンのような爽やかな香りと、ソリッドなキレ。そして何より、肩肘張らずに楽しめる「朗らかさ」。
『森嶋』ブランドが確立された今だからこそ、この『富士大観』の持つ、どこか懐かしくて親しみやすい個性がより一層輝いて見えました。
コスパも抜群ですので、見かけたらぜひ毎日の晩酌の仲間に加えてあげてください。
それではまた。
『大観』と言えば、毎年「吟醸新酒祭」で飲めるのを楽しみにしていた記憶があります!10年経っても楽しかった記憶、美味しかった記憶は色褪せないですね。