こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『花の香 花火 瓶内二次発酵』をいただきました。熊本県玉名郡の花の香酒造のお酒です。
海外で先行販売された後に日本国内で発売が始まった純米大吟醸のスパークリング日本酒です。瓶内二次発酵、さらにはデゴルジュマンによる滓引きを行うなど、シャンパーニュの製造方法を採用しています。
製法としては、以前当ブログで紹介した『出羽桜 AWA SAKE』とほぼ同じと言って差し支えないんじゃないでしょうか?ただし、花の香酒造はawa酒協会には加盟していないようですね。価格的には1本5000円を越える高級酒クラスの商品ですので積極的にブランディングしてもいいような気がしますが、色々と事情があるのかもしれません。
『花の香 花火 瓶内二次発酵』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 13% |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、マスカットや白桃を思わせる爽やかな果実系の香りがしますね。
デゴルジュマンを行っているとのことでしたので、完全に清澄な液体なのかと思いきや、ごくごく微量に滓が残っています。酒質設計的にあえて滓を残しているのかもしれませんね。あまりに綺麗すぎてもつまらないということなら納得、awa酒協会に入っていないのも納得!
口に含むと、きめ細かいガス感とともに白桃やマスカット系のピュアな甘みが膨らみます。フレッシュでいて繊細なタッチがいいですね!スパークリングタイプの日本酒としては甘さは比較的抑えめなのかな?滓がほとんどないわけですからね。
つるっと飲み進められる透き通った味わいに若干のエステリーが心地良いですね。
後味は小気味いい酸味と軽快なキレが冴えまくりですよ。爽やかな果実味とドライさのバランス感はスパークリング日本酒の中でも指折りじゃないでしょうか?
そんなわけで今回いただいた『花の香 花火 瓶内二次発酵』、財布に余裕があれば冷蔵庫に常備しておきたい完成度の高さを見せるスパークリングでした。
特に同価格帯のシャンパンと比べても極めて繊細なタッチが素晴らしいですね。「花火」とネーミングするのもよくわかる儚げなテイストです。
今後日本酒がアルコール市場で勝機を見いだすとしたら、日本酒ならではの緻密でデリケートな味わい、そこに尽きるんだろうな。
それではまた。
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