こんにちは、しーたかです。
今回は『風の森 ALPHA(アルファ) TYPE 2 この上なき華』をいただきました。
奈良県御所市の油長酒造のお酒です。
2019年に書いた当ブログの記事でおそらく最も登場回数が多い『風の森』。
販売している特約店が多いこと、また良好なコストパフォーマンスから一般消費者にとっては非常にありがたい銘柄ですよね~。
今回いただく『風の森 ALPHA TYPE 2 この上なき華』は、従来の『風の森』の枠を超えて目標を定め、独創的な技術で日本酒の可能性を追求する『ALPHA』シリーズの中でもやや高級なラインのお酒です。
裏ラベルの説明文によると
TYPE 2は、従来の風の森ではお米をあまり磨かないことによる味わいのボリューム感を求めていましたが、今回、契約栽培米の秋津穂を22%まで精米し醸造することで、秋津穂のポテンシャルを余すことなく発揮させました。滑らかな質感を感じていただけたらと思い、この上なき華と名付けました。
とのことです。
う~ん、精米歩合22%で定価3000円は頭おかしいですよ(誉め言葉)!この間いただいた『くどき上手』もたいがいですが、『風の森』の価格ブレーカーっぷりもなかなかなものです。
『風の森』は以前いただいた『風の森 雄町80 純米しぼり華 無濾過無加水生酒』のように、低精白な酒米での酒造りを得意としている印象を持っていました。
なので逆に「しっかり磨いたお米で造るとどうなるんだろう」という好奇心があって購入してみた次第です。
『風の森 ALPHA TYPE2 この上なき華』個人的に『風の森』は1500円前後で買えるお酒で十分だなぁという印象です。価格とパフォーマンスが比例しないことはわかっているつもりではありますが…。
『風の森 ALPHA TYPE 2 この上なき華』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米(国産米) |
原料米 | 奈良県産 秋津穂(契約栽培米) 100%使用 |
精米歩合 | 22% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、淡いバナナやマジックインキのような香り、やや清涼感のあるニュアンス。
口に含むと、ガス感とともにラムネを思わせる爽やかな甘み。たしかに平均的な風の森のテイストと比べると若干軽めかな?線は細く伸びのよい酒質です。
爽快感がありながらも、うっすら感じるミルキーさは裏ラベルで言うところの滑らかな質感ってヤツなのかもしれない。しかし旨いけど荒いね~緻密な感じではない。
いつもの『風の森』がなよっと頼りなげになっただけにも感じます。溢れるフレッシュさは健在で風の森らしいっちゃらしいんだけど期待が大きすぎたのかも?
フレッシュ感や後味のほろ苦でドライなところは『ALPHA』シリーズと共通する要素なんだろうなと思います。
そんなわけで今回いただいた『風の森 ALPHA TYPE 2 この上なき華』、個人的にはリピートするかしないかで言えばしないかなーという感触でした。
ただ、高精白ながらギリギリ普段飲み出来る価格は魅力ですね。また付言しておくと、1本3000円でこのクオリティーなら全然アリです、普通にウマイです。
ただ『風の森』のその他の商品(主に低価格なお酒)の完成度が高すぎるせいで、わざわざ『ALPHA TYPE2』を購入する理由が見当たらないんですよね…。
原価と売値は密接にリンクするものの、クオリティーと売値は比例するわけではない。日本酒市場の価格の歪みをまざまざと見せつけられた気分です(笑)
低価格の商品にこそ蔵元の良心が宿ると言いますが、クオリティー先行で値段を決めないことによる弊害もあるんだなぁと思いました。
それではまた。
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