こんにちは、しーたかです。
今回は『喜久醉(きくよい) 特別本醸造』をいただきました。
静岡県藤枝市青島酒造のお酒です。
日本酒ファンなら言わずもがな、避けては通れない実力派銘柄ですね~。当ブログでは初登場のようです。
蔵元杜氏の青島孝さんはアメリカの投資顧問会社でファンドマネジャーを務めていた経歴の持ち主。
アメリカでの華やかな生活を送るなかで「このまま今の仕事を続けてもいいものか」と次第に考えるように。帰国すると、一転して家業の日本酒造りの道へと進むことになります。
酒米の栽培から取り組み、地元静岡の風土を表現するスタンスは非常にシンパシーを感じますね~。個人的には日本酒のオリジナリティって究極的にはローカリズムにこそあるんじゃないかと思っています。
今回いただく『喜久醉(きくよい) 特別本醸造』は、以前グルメ雑誌dancyuの「毎日でものみたい酒」で1位に選出されたいわばキング・オブ・ケの日的なお酒です。
ただし1位に選出されたといっても、掲載されていたのは2003年頃です(笑)もう20年近く前になってしまうのかぁ…ちなみに第2位は『醇辛 天の戸』、第3位は『竹鶴 純米』でした。
上記のBEST3の顔ぶれを見て思うのは、2020年を迎えた今でも納得しうるラインナップだということです。上質で無理のない地に足の着いた味わいが高く評価されているんでしょうね。
「今年の毎日飲みたい酒ランキングはこれだ!」と言われたら「うん、大体そんな感じだよね」と頷いてしまいますもん!
じっくり飲むのは久々なので楽しみにいただくことにします。
『喜久醉(きくよい) 特別本醸造』
『喜久醉(きくよい) 特別本醸造』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 15度以上16度未満 |
今回は常温でいただきます。
グラスに口を近づけると、うっすらとバニラや白玉のような香り。
なんとも柔らかいニュアンスの香りですが、ミントやメロンのようなすんとした清涼感も感じられるのはいかにも静岡酒らしいですね。
口に含むと、たっぷりと広がる優しい旨み。味の膨らみはミディアムボディぐらいですかね。 決して派手ではない。滑らかな味わいの中に苦味や酸味も溶け込むようです。
うーむ、なんとも言えない心地よさだ。例えるならちょっといい割烹料理屋で食事の際に出てくる赤出汁みたいな味わいといいますか…つまり味はあるが品がいいんだよなぁ。
ぬるりとした旨味の奥に爽やかさもあり、すいすいと飲み続けられる、これが『喜久醉』のよさですよね!
もちろん燗で飲んでもおいしいんだろうなぁと思いつつも、常温で飲みきってしまいました(笑)また今度買ってきたらお燗の感想も載せようかね。
そんなわけで今回いただいた『喜久醉 特別本醸造』、酒を飲んでいることすら意識させないマイルドな旨味と清涼感が特徴的な1本でした。
そういえば先日、Twitterの酒クラスタ界隈「酒代に使える金額が月に3000円しかなかったらどうする?」という問いが話題になっていました。
自分でも色々考えてみましたけど、今回の『喜久醉』のようなお酒を月に1~2本ペースで購入していくのは最適解のひとつでしょうね。
酒質もヤワではないので開栓して1ヶ月以上放置しても全然へっちゃらですし、一升瓶でストックしておくのにちょうど良いかと。
これから先、自分が年を重ねて次第にお酒の嗜好が変わったとしても、『喜久醉 特別本醸造』だけはずっと美味しく飲み続けられる、そんな気がしています。
それではまた。
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