こんにちは、しーたかです。
先日、黒龍酒造の限定商品を飲む機会があったので、紹介したいと思います。
それがコチラ、福井県『黒龍 氷室 吟醸 生原酒』です。
「なんだこの見たことないラベルの黒龍は?」というのが第一印象。
黒龍酒造の酒はよく飲む機会があって、過去に当ブログでもちょくちょく登場しています。
黒龍のラインナップは、ブログで紹介している他にも色々飲んでいて、ピンからキリまでほとんど一通り飲んだつもりでいたのですが、まだ知らない酒があったとは…。
っていうかそもそも氷室って何だろう?ヒムロック?(笑)
『氷室』は日本酒専用の冷蔵サーバーのことでした。
気になって調べてみると、氷室は、日本酒の卸業者である株式会社花山のオリジナルの商品ということがわかりました。
氷室とは日本酒専用の電子冷却サーバーのことで、形状としては、よく居酒屋に置いてある生ビールのサーバーに似ています。通常は市販されていない酒蔵の限定酒をステンレス製の酒樽(これもビールの樽のようなものです)に詰めて、酒蔵から直送されているのだそうです。
氷室を使う利点としては、
- 適切に冷蔵管理出来ること
- 樽内に窒素ガスを充填するため、酸化等による劣化を防げること
- ステンレスタンクなので、紫外線による劣化を防げること
- サーバーで好きな量を注げるので量り売りが出来ること
などが挙げられます。特に品質面では、窒素ガスの充填で酸化が防止出来るというところがかなりイケてるなぁと思いますね!
この窒素ガスですが、日本では開栓したワインを日持ちさせるために使われています。一番メジャーな商品はファンヴィーノが販売しているプライベート プリザーブですかね。
こちらはスプレー状になっているので、ボトルの注ぎ口にワンプッシュ吹きかけて、栓を閉めるだけという優れものです。
もちろんワインだけでなく、日本酒にも使えるので一家に一本あると便利です。(ちなみに窒素ガスは無味無臭で人体にも影響を及ぼしませんので、ご安心を)
少し脱線しましたが、品質管理を重要視しているという点と、酒蔵の限定モノが飲めるという点で、氷室は画期的なプロダクトだと思います!普段から日本酒を飲む層がもう少し増えてくると、この量り売りスタイルは流行るかもしれませんねー。
『黒龍 氷室 吟醸 生原酒』黒龍らしい優美な香りと、ガツンと来る原酒の力強さが楽しめる一本でした。
というわけで、今回いただいた『黒龍』は氷室のサーバーで量り売りされたものとのこと。裏ラベルを見てみましょう!
心なしか、ラベルが曲がっているような?(笑)ずいぶん雑な手貼りですね。
詰め元を見てみると、都内で有名な伊勢五本店で販売されているとのこと。
スペックは、黒龍にしては珍しい生原酒。さぁどんな味なんだろうか。
香りは、黒龍の吟醸酒らしいメロンっぽさもあるのですが、少しナッツ様のニュアンスもあります。
あれ、これは…いわゆる生ヒネってやつよね?製造年月日が記載されていないので、はっきりしたことは言えませんが、おそらく1年近く前のお酒なのでしょう。個人的には寝かせたお酒の風味も好きなので、そこはとやかくいうつもりはありません。
…が、生原酒のカテゴリーで、その年の新酒でないなら、その旨はラベルに記載するべきではないだろうか…。
量り売りのお酒にしても製造年月日(蔵出しの年月日)の記載は最低限必だと思うのです。
いくら酒に賞味期限はないとはいえ、人の口に入るものを扱っているのですから適当な仕事は許されません。どういうやり方で販売しているのかわかりませんが、都内の有名店にしてはずいぶんいい加減で雑な仕事だなぁと感じました。そもそもフレッシュな状態で販売できなければ氷室でやる意味ないんですよ(笑)
と、まぁグチグチ書いてしまいましたが、酒がかわいそうなのでこれぐらいにしておきましょう。
口に含むと、メロン様の含み香に、甘重い旨みがまったりと口の中に広がります。
ノローリと口の中に入って来たかと思うと、一転してスパッとした切れ味に変わり、後味はガツンとしたアルコール感へと早変わり。これは効くー!(笑)
うーん、黒龍の酒とは思えない重量感です。まぁ原酒なので当たり前と言えば当たり前か。
おわりに
思うところは色々ありましたが『黒龍 氷室 吟醸 生原酒』、普段の黒龍とは違う一面も垣間見れるなかなかいい酒でした。
出来れば今度は新酒のフレッシュな状態で飲んでみたいところですねー。 黒龍の生原酒は5月~6月に販売されるそうなので、その時期に見かけたら購入してみようと思います。
それではまた!
黒龍酒造のその他のお酒はこちら↓2019年には氷室も再度トライしてみました!