しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

長野県『松尾 手造り 槽口搾り 無濾過生原酒 信交酒545号(山恵錦) style 6560』いかにも通好みする芳醇辛口。押しも強いが均整の取れた味わいが印象的なお酒です。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『松尾 手造り 槽口搾り 無濾過生原酒 山恵錦 style 6560』をいただきました。f:id:sakearchive:20200316110802j:image
長野県上水内郡の高橋助作酒造店のお酒です。

高橋助作酒造店は、新潟県との県境、野尻湖の南にある酒蔵さんですね。

主力商品としては『松尾』の他に『斑御(まだらお)』『戸隠(とがくし)』などの銘柄をリリースしています。

現在のローカル回帰のムーブメントの以前から、地元農家と酒米の契約栽培を進め、酒米の産地を銘柄の一部として表記するなど、いわゆるテロワールの表現にあたり地道な取組みを続けています。 

多くの銘酒を擁する長野県の日本酒シーンでは、あまり脚光を浴びていない印象はあるんですけど、この酒蔵さんの地に足のついた姿勢って素晴らしいなと思っているんですよね。

今回いただく『松尾』に関しては、火入れの酒を何度か飲んだことがあります。私がいただいた限りでは、やや筋肉質でドライなタイプのお酒が多い印象を持ちました。

職人気質が伝わってくる硬派な味といいますか、それなりに飲みなれている方なら「これはなかなか」と気に入りそうな上質な味わいなんですよね。

『凱陣』のようなフルボディなお酒とは違った路線ですが、熟成も期待できそうなしっかりした土台を感じさせてくれます。

ちなみに裏ラベルでは

もちろん、創業以来、米コウジの代わりに「酵素剤」を一度も添加していません。

と堂々と唱っているのが興味深いですね。

酵素剤を使用するメリット・デメリットについてはこの記事では触れませんが、個人的には酵素剤に頼らずに済むのであればそれに越したことはないと思っています。

また、易きに流れない酒蔵さんはもっと評価されるべきだとも思いますね。

ま、イデオロギー的な話は疲れてしまうのでこの辺にしておきましょう。最終的には味わいが雄弁に語ってくれますからね!

『松尾 手造り 槽口搾り 無濾過生原酒 信交酒545号(山恵錦) style 6560』1升瓶でアンダー2500円のヤバすぎるコスパ。個人で買うのもいいですが飲食店で重宝するだろうな、これは。

『松尾 手造り 槽口搾り 無濾過生原酒 信交酒545号(山恵錦) style 6560』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20200316110823j:image

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 長野県産 信交酒545号(山恵錦) 100%
精米歩合 麹米 60% 掛米 65%
アルコール分 16度

銘柄の「style 6560」っていったい何だろう?と思っていたのですが、どうやら掛米と麹米の精米歩合のことのようですね。

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、乳酸を帯びたうっすらした柑橘系の香りがしてきます。

生酒由来の青々しさもあり一言では片付けにくいアブストラクトなニュアンス。茫洋としているようでいて一点を見据えているような、捉えがたさがまた刺激だよ!

口に含むと、ハーブのような含み香とともにミディアムボディのハリのある甘旨みが膨らみます。

ある程度想像していましたが、ミネラル感があるというか結構ソリッドですね!ただ取っつきづらいかと言えばそうでもなくて、ミネラルと硬さの狭間にあるミルキーさのおかげで割と飲みやすいです。

複雑性もありますが比較的クリアな酒質には、島根県の『王祿』あたりと共通するものを感じますね。

乳酸とグレープフルーツが交じりあったような酸味も特徴的でラストは若干のほろ苦さとともにシャープにキレていきます。 

そんなわけで今回いただいた『松尾 手造り 槽口搾り 無濾過生原酒 山恵錦 style 6560』、 一筋縄で行かないしなやかさとバランスの良さが際立つ良酒でした。

ざっくり言えば芳醇辛口なんですけど、ソリッドなミネラル感ととっつきやすさの塩梅がいい感じなのよね~。

1升瓶で2255円(税抜)というリーズナブルさも魅力。このクオリティならもうちょっと色気を出して値上げしてもいいと思います。つまりはお買い得ってやつですね。

『松尾』をまだ飲んだことがない方はぜひとも買うべし飲むべし!

www.saitousaketen.co.jp

それではまた。 

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