こんにちは、しーたかです。
今回は『想天坊 じゃんげ 純米酒 超辛口生原酒』をいただきました。
新潟県長岡市の河忠酒造のお酒です。2000年のリリース以降、オーソドックスな新潟の淡麗辛口とは一線を画す味わいで好評な『想天坊』の『じゃんげ』シリーズをいただきます。
なんで?『じゃんげ』?かと言うと、蛇が逃げると書いて『じゃんげ』と読みます。
蔵の裏山には大蛇の伝説の残る蛇逃の滝があるらしく、鬼ころしよろしく「蛇も逃げ出す辛さ」と連想してほしいとのことです。一度聞くとなかなか忘れないネーミングでなおかつ意味も通っているし、良くできていますよね。
以前、『にいがた酒の陣』でもいただきましたが、やはり県内の他のお酒と比べると全くタイプが違います!個性のある「大辛口」的な味わいにファンも多く、イベント当日も多くの参加者が『想天坊』ブースに詰めかけていました。
今回いただく『想天坊 じゃんげ 純米酒 超辛口生原酒』は新酒の時期にリリースされる生酒ということで、火入れバージョンと比べてどんな味わいなんでしょうか。
ちなみに数年前に飲んだ火入れの原酒は暴力的なまでに辛かったなぁ…(いい意味で)。
こういう『超辛口』的な銘柄を試すときは「怖いもの見たさ」のような楽しみもあるのがいいですよね!
『想天坊 じゃんげ 純米酒 超辛口生原酒』蛇も逃げるほど辛いかは疑問ですが、芳醇さを伴った旨みとドライさのバランスに優れたコスパ酒ですよ、こいつは!
『想天坊 じゃんげ 純米酒 超辛口生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 新潟県米 100%使用 |
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | +15 |
酸度 | 1.7 |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、青々しい爽やかな生酒の香り。微かなセメダインっぽさもあり、今のところそれほど鈍重な雰囲気は漂っていません(笑)
口に含むと、フレッシュなブドウ系の甘みがセメダイン系の香りを含みながらじわじわと膨らんでいきます。
個人的に意外だったのですが、旨・辛のメリハリがしっかり効いたタイプでというわけではないことでしたね。『想天坊』でも『じゃんげ』は、旨みの後にすかさずドライさとアルコール感がガツンとやってくるタイプだと思っていたのでやや拍子抜けでした…!
いやいや、でも美味しいですね。旨みのボリュームは程よく、柔らかくもシャープな酸味によって爽やかにキレていく。
一口目より二口、三口と飲み進めると徐々に辛さを感じてくるあたりにバランスの良さが窺えます。
気づけばけっこう飲んでしまうやつだ。ただ辛いだけでなく芳醇さもあるのでわりと万人に好まれるタイプのお酒だと思いますね。
そんなわけで今回いただいた『想天坊 じゃんげ 純米酒 超辛口生原酒』、素直に「おいしい」と言える気負わない魅力のあるお酒でした。
なお、「超辛口」というネーミングにドライさを期待しすぎると物足りないかもしれませんので、辛口党の皆様におかれましては辛さへの期待値はやや下げた上で臨むとよろしいかと思います(笑)
このお酒、なんと言ってもコスパが最高なんですよね~!一升瓶で2190円(税抜)という超超良心的な価格に感謝!
それではまた。
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