こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『てづくり七福神 純米大吟醸』をいただきました。
岩手県盛岡市の菊の司酒造のお酒です。
近年酒質向上のめざましい『菊の司』。県内では『赤武』と並ぶ若手有望株的なポジションだった(?)のですが、2021年5月にはパチンコ・スロット事業を営む株式会社公楽に全株式を譲渡したことで話題となります。その驚きもつかの間、身売り後も取締役として会社に残っていた平井祐樹氏が2022年1月末をもって退社することとなりました。
株式を譲渡したのであれば、いつかはこういう日が来るのだろうと思ってはいました。でも予想よりだいぶ早かったなぁ…。平井六右衛門のブランドはどうなるのでしょう?岩手日本酒ファンとして、今後の動向については注意深く観測していこうと思います。
『てづくり七福神 純米大吟醸』ほっとする香りと味わいの食中系大吟醸酒。飲み手を選ばないプレーンな味わい故にお土産にも最適でしょう。
『てづくり七福神 純米大吟醸』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 岩手県産 吟ぎんが 100%使用 |
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.3 |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ふわっとバナナの穏やかな香りが漂います。若干の洋梨らしさも垣間見えるなど比較的軽快そうなニュアンス。堅実な食中系大吟醸の香りでホッととしますなー。
口に含むと、やはりバナナの香りとともに滑らかなタッチで甘旨みが膨らみます。軽快な口当たりながらに、朗らかで落ち着いたコクもあり、なかなかいい感じ。ストレートなボディラインに対して、ぬるりとしたテクスチャーが良いコントラストです。
後半は、着心地のいい麻のようにややザラッとした風合いも出てきて楽しい。この辺は無濾過の持ち味が出ています。後味は比較的ドライめ。赤ワインを飲むときぐらいの温度がちょうどいいですね。モダンとクラシックの間を攻める、良い落としどころのお酒でした。箱付きなので観光帰りのお土産にも最適です。
それではまた。
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