こんにちは、しーたかです。
今回は久々にスパークリングタイプの日本酒をいただきました。
石川県白山市の車多酒造のお酒、『天狗舞 TEN mousseux Sparkling Dry Sake 純米吟醸生酒』です。
みなさんご存じ、山廃仕込みで有名な『天狗舞』。石川県では『菊姫』と並んで濃醇旨口タイプの銘柄として人気を二分しています。
オールドファンションドなスタイルが印象強いですが、近年ではきもと造りをスタートしたり、新しい風を吹かせようという気概をひしひしと感じます。
今回いただく『天狗舞 TEN mousseux Sparkling Dry Sake 純米吟醸生酒』も新しいチャレンジの一環で商品化されたお酒です。
『天狗舞』では初となるスパークリングタイプの日本酒ですね。無駄に長く見える横文字は、天狗舞の『TEN』、そして『mousseux(ムスー)』はフランス語でスパークリングを意味します。
ワインでヴァン・ムスーと言えば、瓶内二次発酵も炭酸ガス充填もひっくるめて定義されていますが、『天狗舞』のスパークリングは瓶内二次発酵タイプです。
山廃仕込みにこだわりのある本格派の『天狗舞』らしい味わいに期待しつついただくことにしましょう!
『天狗舞 TEN mousseux Sparkling Dry Sake 純米吟醸生酒』洋梨やグレープルーツを思わせる風味にカチッとハマる力感のある旨み。あらためて安定感のある銘柄ですね『天狗舞』は。
裏ラベルは撮影し忘れました。スペック表を貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産) |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
ガスはやや強め。開栓時に油断すると噴きこぼしてしまいますので要注意。新政酒造の『天蛙(あまがえる)』のように開栓に時間がかかるほどではありませんがね。
グラスに口を近づけると、ヨーグルト、グレープフルーツのような爽やかな香り。ブラインドで嗅いだら『天狗舞』だとは絶対思わないだろうな~この香りは(笑)
口に含むと、舌を焦がすようなガス感とともに乳酸系の甘みが膨らみます。洋梨や白桃を思わせる風味もありますがやや抑制的です。全体的にはややスリムなボディ。
でも『天狗舞』らしい骨のある旨味も感じますね~この細マッチョ感がイイ!
アフターは軽快な酸味とドライさで締め括ります。スパークリングといっても浮わついた味わいではなく、あくまで伝統的な日本酒の延長線上といった感じですね。
開栓後はガスが抜けていくにつれて綺麗な甘みが顔を出してきます。2~3日程度で飲みきるのが、ガス感もギリギリ残った上で変化も楽しめるのでオススメです。
飲んで納得。堅実かつ美味。「いくらスパークリングとはいってもまさか『天狗舞』が軟弱なお酒を出さないよね」という謎の安心感がありました。
これがブランド力なのか…!と勉強になりましたね。
それではまた。
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