しーたかの日本酒アーカイブ

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神奈川県『天青 横濱魂(よこはまだましい) 純米酒』横浜市内産の酒米100%で造られた日本酒。初リリースとなる貴重な1本をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『天青 横濱魂(よこはまだましい) 純米酒』をいただきました。f:id:sakearchive:20220224223614j:image
神奈川県茅ヶ崎市の熊澤酒造のお酒です。

2022年2月にリリースされた『天青』の新商品です。リリース直前期には地元ネットニュースで取り上げられるなどひっそりと話題になっていました。

なぜ横浜魂かというと、記録上初めて神奈川県横浜市内産の酒米だけで造った日本酒だからだそうです。

へーへー。正直初めて聞いたときは「横浜市の酒米だけで造られた日本酒って今までなかったんだ?」と意外に思いましたね。というのも、一般的に「横浜」というと、みなとみらい~馬車道や元町など、都市部のオシャレなイメージが根付いていますが、「横浜市」となると範囲はかなり広く、畑や田んぼのあるエリアも珍しくないためです。

経緯としては、横浜市が始めた水田保存の取り組みの中で、酒米を試験栽培し日本酒を造るプロジェクトが立ち上がったそうです。産地は横浜市戸塚区東俣野。収穫された五百万石を茅ヶ崎の熊澤酒造で醸し、出来上がったのがこのお酒ということです。

初年度の出荷本数は4合瓶で3000本。この量をどう捉えるかは人によって様々ですが、初リリースとしては決して少なくない出荷量でしょう。

横浜生まれ横浜育ちの人間としては、この記念すべきファーストヴィンテージは見逃せないよね、ってことで1本だけ試しに購入してみました。

『天青 横濱魂 純米酒』いい意味でいつもの天青の延長線上の味わい。穏やかで爽やか、この酒は凪であります。

『天青 横濱魂 純米酒』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20220224223628j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 神奈川県横浜市戸塚区東俣野産 五百万石 100%
精米歩合 60%
日本酒度 +2.5
酸度 1.9
使用酵母 協会7号
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、バナナを主体に炊きたてのご飯や、僅かにメンソールの香りが広がります。非常にプレーンな味を連想させますね。「こういうのでいいのよ、こういうので」の最たる模範香であります。

口に含むと、落ち着いたバナナの香りとともに、程よく丸みを帯びた旨みが膨らみます。大筋はいつもの『天青』の延長線上的な酒質ですね。THE・ミディアムボディの食中酒。

淡麗の範疇に入る酒質だが、どことなく麻のようなざらっとした風合いで味があるのが最大の特徴でしょうか。爽やかな風味の裏側でアミノ酸的旨みもそこはかとなく感じます。そこにじんわりとしたアルコール感と苦味が乗ってくる。『天青』はこういう味づくりが巧みですよね。

いわゆる「普通に旨い」です。背伸びしないケの日の酒としては結構優秀。どこに持って行っても恥ずかしくない酒に仕上がっていると思います。

こういうプロジェクトは継続が大事ですよ。ゆくゆくは仕込みの量を増やして、180ml~300ml程度のカップ酒ないし小瓶で販売したら土産品として十分成立すると思います。

地元民がなんとなく消費するだけじゃもったいない。ゆっくり時間をかけて『横浜魂』のブランドを育ててほしいですね。

それではまた。

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