しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

岩手県『鷲の尾 金印 木桶仕込み』をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『鷲の尾 金印 木桶仕込み』をいただきました。f:id:sakearchive:20211123064421j:image
岩手県八幡平市のわしの尾のお酒です。岩手県内で普通酒が旨い銘柄ランキングをやったら、おそらくナンバーワンになるんじゃないでしょうか。地元のコンビニやスーパーで売っている商品を適当に手に取っても十二分に旨いというのは、本当に気楽でいいものです。

今回の『鷲の尾 金印 木桶仕込み』は、醸造アルコール・酸味料・糖類がされたいわゆる普通酒クラスのお酒です。純米信者の方が見たら卒倒しそうなスペックで、なぜか木桶で仕込んでいるという、何がなんだかわからない感じは、わざわざ山廃で本醸造や普通酒を作っている蔵に通ずる面白さがあります。普通酒×木桶や山廃×本醸造って、一見アンバビバレントな感じもしますけど、味の方向性としてはきっちり両立しうると思うし、何より闊達としたマインドがいいじゃないですか。

『鷲の尾 金印 木桶仕込み』ノーマルの金印よりもグッとレトロな味わいに仕上がった鷲の尾。リーデルの純米グラスで飲むと大化けします。

『鷲の尾 金印 木桶仕込み』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20211123064430j:image
書く必要があるのかはさておき、スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類、酸味料
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、わずかにバナナ、ふっくらとした餅、杉のニュアンスの香りが漂います。

口に含むと、しっとり柔らかい口当たりからワイドな甘旨味がまったりと膨らみます。木桶らしい風味の良さと熟成からくるカラメル感が混じる味わいが実に心地よい。

以前飲んだ『高砂 山廃純米吟醸 山田錦』ほどではありませんが、古時計感がありますね。優しく穏やかな味わいの中に鈍く光る芯の太さは『鷲の尾』のスタイルそのものだ。

後半にかけては、カカオ感の出始めのビターな風味が鼻に抜けるようです。キレはのそのそとスロウ。色々入っている分、幾分甘さが舌に残るのはネガティブな要素か。

やはりこういう酒は常温~燗でいただくのが常道でしょう。冷やして飲む酒ではないですよね。個人的にはリーデルのエクストリーム純米グラスで飲んだらかなりいい感じでした。平盃でいただくのももちろんアリ。開栓後は数ヵ月ほったらかしてもへっちゃらなので、ゆっくり楽しみましょう。

おわりに

そんなわけで今回いただいた『鷲の尾 金印 木桶仕込み』、低価格の商品ながら、木桶の風味やマイルドな旨みが楽しめるお酒でした。

醸造アルコール・糖類・酸味料と添加物の三冠王的なスペックでありながら、嘘臭さのない味わいはさすが『鷲の尾』ってところでしょう。50年先も、100年先も、苔のむすまでこの味を踏み外さない安心感すらあります。

それではまた。

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