こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
冬も深まり、いよいよ寒さが厳しくなってきましたね。私が住む横浜でも、1月は何度か雪がちらちら降っておりました。「今夜は雪見酒だっ」という時に、こたつでゆるりと飲みたくなるお酒がこちら。『遊穂 ゆうほのしろ おりがらみ 純米生原酒』です。
石川県羽咋(はくい)市にある御祖(みおや)酒造のお酒です。地名も社名も難読ですね。銘柄のほうは普通に読めるでしょう。『遊穂(ゆうほ)』と読みます。
酒蔵のある羽咋市はUFOの目撃談が多い街。そこから「じゃあ酒の名前も『ゆうほ』でよくね?」と命名されたそうです。酒質は硬派なのに、ネーミングのゆるさがまたいい。
『遊穂』はレギュラーの純米酒も美味しいんだけど、季節商品もどれも秀逸で毎っ年楽しみにしております。実は5年前にも全く同じお酒をアップしていましたね。同じブログ内で似たような記事が競合するのは、SEO的に良くない気もしますが、そんなことは知らん!好きな酒は書きたいように書くのがええのんじゃ。
裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
| 原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
| 原料米(使用割合) | 能登ひかり74%(石川県羽咋産) 五百万石26%(石川県産) |
| 精米歩合 | 62% |
| 日本酒度 | +6.0 |
| 酸度 | 2.0 |
| アルコール分 | 16度 |
裏ラベルには「雪の降る白い冬の能登をイメージした冬季限定の日本酒です」との記載が。次のリリースには春らしいラベルの『はなさかゆうほ』が控えていますが、今はまだ、この冬の味わいをじっくりと楽しみたいと思います。
滓(おり)が沈殿しているのでそっと混ぜて開栓します。若干ガス感はありますが、開栓に手間取るほどではありませんね。
香りはグレープフルーツや乳酸系の香りが淡く立ち上ります。甘いニュアンスを排したような香り方ですね。
口に含むと、まずはピチピチとしたガス感が心地よく弾けます。ガス感とともに、爽やかな柑橘系の香りとしっかり発酵した重心の低い旨みが飛び込みます。
ジューシー。とはいっても、最近の流行りである軽快な甘旨系とは一線を画す、芯が強く、それでいて太さのある味わい。でも、ステレオタイプなクラシックな酒というわけではないんだよな。これが『遊穂』の面白いところなんですよね。
フルボディ一歩手前のミディアムぐらいのボディ感。苦味もありますが、それ以上にくっくりとした強めの酸味が効いていて、後味をシャープに切っていきます。
この旨みと酸味の調和、素晴らしいですね。個人的な印象ですが、奈良県の『篠峯(しのみね)』に近いものを感じます。あの骨太な酸とクリアな旨みのバランスが好きな人なら、間違いなくハマるはず。
それにしても、『遊穂』は毎年安定してこの味を出してきますね。自然相手の酒造りで、狙った味を毎年バシッと決めてくる。このコマンド力の高さには脱帽です。
能登杜氏といえば、農口尚彦氏をはじめ偉大な先達が多いため、どうしてもその影に隠れがちですが、杜氏の横道俊昭さんは間違いなく名杜氏だと思います。派手さはなくとも、飲み手の信頼を裏切らない仕事ぶりですよね。
さて、これだけ酸と旨みがしっかりしていると、合わせたくなるのが料理です。
実は、平成29酒造年度(H29BY)に飲んだ時の裏ラベルには、今よりも具体的なおすすめ料理が記載されていました。そこには「豚肉(餃子、生姜焼き、角煮等々)、酢の物等」との記載がありますが、大正解だと思います。
確かにこのクリアでシャープな酸味は、酢の物や生姜と相性が良さそうです。餃子なら醤油じゃなくて酢+コショウとかいいんじゃないかな。ドンピシャかはわからないけど、酢豚もよさそう!
飲みながら「次は何をつまみにしよう?」とワクワクさせてくれる。いいお酒というのは、いつだって僕らに最高のインスピレーションを与えてくれるものだと、あらためて実感しました。
それではまた。
『遊穂』関係のその他の記事はこちら↓ まだブログで紹介出来ていませんが、冬は『ゆうほのゆ〜ほっ』もうまいんだよなぁ