しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

日本酒の高級ブランド・SAKE100の『百光 -byakko-』は富裕層のためのデイリー酒。上質さとさりげなさの備わった気品溢れる逸品です。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

【2020年11月15日追記】※SAKE100は、2020年8月にリブランディングを行い、『SAKE HUNDORED』として生まれ変わりました。

リブランディングに伴い、現行の『百光 -byakko-』の価格は27500円(税込)に変更されております。本記事の執筆当時からラベルデザインや価格等の変更がございますことをあらかじめご承知おきくださいませ。

先日、日本酒メディア『SAKETIMES』の運営元株式会社 Clear様から、やんごとなきお酒をいただいてしまいました…!

その名も『百光 -byakko-』f:id:sakearchive:20191127193341j:image
100年誇れる1本を。を合言葉に、高価格帯のマーケットを開拓すべく立ち上げられた日本酒の最高級ブランド『SAKE100(サケハンドレッド)』の商品です。
sake100.com

『百光』が初めて発売されたのは2018年でしたね。『Makuake(マクアケ)』のクラウドファンディングで先行発売されていたこともあり、当時SNSを中心に話題を集めていました。

「あの『SAKETIMES』が日本酒の販売を始めた」というだけでも驚いたものですが、注目を集めたのは720mlで16800円という大胆な販売価格ですよね~!

16800円!!私が普段飲んでいる日本酒の10倍のお値段じゃないですか(笑)

いわゆる高級酒と言われるお酒でも5000円前後で購入できるものが多い実情を踏まえると、『百光』の値段がいかに飛び抜けているかお分かりいただけるかと思います。

実際、私もリリース当初の正直な感想を申し上げますと「またなんでこんな高いお酒を…!」と思ったものです。

しかし、この気軽に手が出しづらい価格こそが『SAKE100』の狙いであり、コンセプトそのものだったのです。もう少し説明しましょう。

『SAKE100』は日本酒の高価格帯マーケットを開拓するラグジュアリーブランド。そう、いまの日本酒は全体的に安すぎます…

冒頭でも少し触れましたが、『SAKE100』は高価格帯のマーケットを開拓するために生まれたブランドです。

いままでの日本酒業界では最高級と呼ばれるお酒でも1本5000円~10000円程度の商品がほとんどでした。

1本で10000円、たしかに高いですよ!

しかし、同じ醸造酒であるワインの最高級品は1本で10万円を軽く越えます。ワインと比べると日本酒の価格はまだまだ安い、安すぎます。

私自身「クオリティで高級ワインに引けを取らない日本酒が、なぜこんなに安く販売されているのだろうか…」と思うことが多々あります。

これは私の仮説なのですが、いまの日本酒業界に漂う『閉塞感』の正体は、暗黙の了解のように価格の天井が決まってしまっていることなのではないでしょうか?

クオリティーの高い商品には自信をもってその質にふさわしい価格をつけられるべきです。

このような日本酒業界のプライシングの限界を克服するべく生まれたのが『SAKE100』、圧倒的なクオリティの商品で高級酒の価格の天井を引き上げようとするプロジェクトというわけです。

ターゲットを富裕層を絞り、日本酒の市場に今まで存在しなかったラグジュアリーブランドを創造する。

個人的には歓迎すべきチャレンジだと思います。消費者にとっては選択の幅が広がり、また酒蔵さんにとっては利益を確保する手段となるのであれば、これほど素晴らしいことはありませんよね。

『百光 -byakko-』の醸造は山形県の楯の川酒造が担当。精米歩合18%の純米大吟醸で、日本酒の"上質”に迫ります。

思わず熱が入りすぎてしまい、前置きが長くなってしまいました。そろそろ実際に提供していただいた『百光 -byakko-』のレビューに移りたいと思います。

今回いただく『百光 -byakko-』は『SAKE100』の中でも一番最初にリリースされた商品です。

『SAKE100』では1つの商品単位でコンセプトに合致する酒蔵さんを選定し、醸造を委託するスタイルを採用しているそうです。

『百光 -byakko-』の掲げる「"上質”を極めた、至高の1本」のコンセプトに沿って製造するのは山形県の楯の川酒造です。すべてのお酒を純米大吟醸の規格で造る酒蔵さんですね。

楯の川酒造のお酒は、猫のラベルの『たてにゃん』や酒販店PBの『楯野川 純米大吟醸 PHOENIX』など以前にブログで何度か紹介していますが、どれも繊細で上品な味わいが印象的でした。

『百光 -byakko-』のこだわりとしては

  • 原料には有機栽培米の『出羽燦々』を使用
  • 精米歩合18%で繊細な味わいを表現
  • 年間を通して0.5℃の冷蔵施設で貯蔵

などが挙げられます。

実際にそのこだわりは結果にも表れていて、先日フランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master 2019」では純米大吟醸部門でプラチナ賞を受賞する快挙を達成しています!

また、個人的にはお世話になっている人気ブログ『お酒ミライ』でも100点満点中95点と最高クラスの評価を得ているのは、かなり頼もしいのです。こちらのブログでは滅多なことでは90点以上は付きませんからね!www.osakemirai.com

和食と違和感なくマッチする『百光 -byakko-』。コンセプト通り、上質さを極めた味わいに感服です!

せっかくなので提供していただいた『百光 -byakko-』は、私の地元・横浜関内の『めし酒場 晴耕雨讀』さんで和食のコースと一緒にいただくことにしました。

やはり食中酒である日本酒は美味しい料理といただくことで真価が発揮されると思うのです!

シンプルなラベルは飲食店のカウンターに映えますね~。f:id:sakearchive:20191123160257j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 山形県産 出羽燦々(有機栽培米) 100%
精米歩合 18%
日本酒度 -2
酸度 1.3
アミノ酸度 0.7
アルコール分 15.5%

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、バナナや洋梨を思わせる繊細な香り。いい意味での軽さ・淡さを予感させる品のいい香りですね。

間違っても鼻につくような派手な香りではないので、個人的には安心感しました(笑)

口に含むと、おぉ~なんて滑らかで淡いお酒なんだ…!口の中でみずみずしく透き通った甘みが実に優しく膨らみます。

「まるで絹のような」という表現はまさにこのお酒のためにあるんじゃないでしょうか。一口目より二口目、二口目より三口目が美味しく感じる。この飲み心地のよさはなかなか味わえないと思いますね。

実際に、和食の前菜や刺身や焼物などに合わせてみても、どれも違和感なくマッチしてくれます。
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みずみずしく淡い味わいでありながら一定のボディ感も備わっているため、よほど奇をてらった食材や料理でなければ寄り添ってくれる懐の深さがありますね。

ペアリング以上のドンピシャのマリアージュを狙うのでなければ、『百光 -byakko-』1本でコース料理の前菜から主菜まで通すのもアリです!

おわりに

そんなわけで今回いただいた『百光 -byakko-』、これほどまでに緻密で柔軟なお酒だとは思いませんでした。

あくまでも奇想天外、創造の斜め上を行くタイプのお酒ではありません。丁寧さを積み重ねた先にある味わいって言うんですかね、だからこそ飲んでいて心地いいんだな~と思います。

語弊を恐れずに言えば、私はデイリーで飲みたいですよ、このお酒は!それぐらい上質で飲み心地がいいんです。

もちろん我々庶民が背伸びしてハレの日に飲んでもいいのですが、本質的には日常の延長にある酒質なのかなと思います。このお酒は富裕層のための日常、心地よいデイリー酒なのです。

もちろん同列で語れないのは承知の上ですが、このクオリティーの商品ってワインで例えれば、ブルゴーニュワインの1級畑ないし特級畑あたりになると思うんですよね。

となると、やはりどんなに安くても10000円以上はしますから、『百光 -byakko-』の16800円という価格も納得できます。

『SAKE100』がターゲットにしている富裕層の方なら10000円~20000円クラスのワインは日常的に開けていることでしょう。そこに『百光 -byakko-』が入り込む余地は大いにあると見ましたよ。

「日本酒飲む?『百光 -byakko-』で1杯やろうか」そんな声が増えていくといいなーと思います。

sake100.com

それではまた。