こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『田酒 純米吟醸 山田錦 一回火入れ』をいただきました。
青森県青森市の西田酒造店のお酒です。
青森県のトップランナー『田酒』、当ブログでは1年ぶりの登場ですね。
今回いただく『田酒 純米吟醸 山田錦 一回火入れ』は、ちょうど1年前に紹介した『田酒 純米吟醸 山田錦 生』の火入れバージョンです。純米吟醸で山田錦を使ったお酒は2019年から始まったそうですね。
近年4合瓶で発売されている『田酒』の純米吟醸はクリアで洗練された味わいのものが多く、非常に安定感のある印象があります。
きっと酒蔵さんの中で「田酒の純米吟醸はこうあるべき」という明確な基準があって、その基準に合わせて寸分違わず造り込んでいるんでしょうね。
『田酒』の純米吟醸クラスのお酒に関しては、どれを飲んでも折り目正しく『田酒』の味がしますもん(笑)
今回もそんな最近の『田酒』らしいオーソドックスで洗練された味わいを期待していただきます。
『田酒 純米吟醸 山田錦 一回火入れ』純米吟醸の王道のような洗練された味わいで他の蔵を半歩出し抜く。微差が大差を生むとはこういうことなのね、とお勉強になるお酒です。
『田酒 純米吟醸 山田錦 一回火入れ』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | -0.8 |
酸度 | 1.9 |
アルコール分 | 16% |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、メロンや青リンゴのような若い果実を彷彿とさせる香りがします。
口に含むと、やはり青リンゴとリンゴの中間のような艶やかな香り。若干カプってますがそれほどくどくはないですね。舌の上で滑っていくようなクリアな果実系の甘みとも整合性がとれています。
酒の味わいその実体から離れてやけに香ってしまうお酒は苦手なんですけど、これは個人的にはアリです。この辺に『田酒』の巧みなバランス感覚が伺えますよね~。
綺麗な甘みが凛と膨らんだ後は、やや遅れて小気味いい軽やかな酸味とほろっとした抑えめの苦味が軽快なフィニッシュを演出します。
そんなわけで今回いただいた『田酒 純米吟醸 山田錦 一回火入れ』、イメージ通りの洗練された味わいでした。
『田酒』は安心して飲めますね。艶感もあるけどちゃんと食中酒として成立しています。
何よりネガティブな要素を極限まで排除した酒質はお見事ですよね。他の酒蔵さんの純米吟醸クラスのお酒と比べてダントツで抜きん出ているとは思いませんが、オフフレーバーや雑味などがほぼ感じられないので相対的に半歩抜けているなぁという印象を受けました。
ただ非の打ち所がなさすぎて若干つまらない感はあります(笑)もちろん褒め言葉ですけどね。他のプレミア銘柄と比較すると特にブレの少なさが際立ちます。
何というかレギュラーションに沿った模範演舞って感じですよね~。寸分たがわずイメージした通りの味わいでした。『田酒』恐るべし…!
それではまた。
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