こんにちは、しーたかです。
8月が終わり、日本酒シーンは秋のひやおろしシーズンに突入します。
個人的に『ひやおろし』は出荷時期が早すぎると常々思っていて、昨年はこんな記事も書きました。
記事を書いてから1年経って日本酒に対する考え方も色々変わりましたが、さすがに8月上旬の真夏に出荷するのはどうかと思います…。
暦の上では秋になるとはいえ、都心では最高気温35度の日にひやおろしーー?って感じです。いやいや、全然「ひや」おろせてないじゃないんですかって全国の酒蔵にツッコミ行脚して回りたいですよ、私は!(笑)
それでも8月の下旬になると少し涼しい日も出てくるもので、そろそろひやおろしを『旬の走り』として楽しんでもいいのかなという気になってきます。
枕が長くなってしまいましたが、今回紹介するお酒は富山県の銀盤酒造から『銀盤』のひやおろしを2種類!『銀盤 純米大吟醸 ひやおろし 雄町』(写真左)と『銀盤 純米吟醸 ひやおろし 富の香』(写真右)です。
ラベルの柄がウサギと団子で月見仕様になっています。可愛いですね。
銀盤酒造といえば、知らない人の方が珍しいぐらい、全国的にも有名な大手の酒蔵さんですね。
一時は、近年は徐々に売上げが低迷し、2016年には事業譲渡の道を選んだことで、清酒ファンの間で話題になりました。
事業譲渡を機に改革を推し進め、2017年8月には商品ラインナップの統廃合ならびに新商品の発売を発表。これからどうなっていくのか、個人的に気になっているところです。
そんな銀盤酒造から8月21日に発売されたのが、今回いただく秋のひやおろし
画像は http://www.ginban.co.jp/news-detail.php?id=37 より引用
富山県産の『富の香』で造った純米吟醸と、岡山県産『雄町』で仕込んだ純米大吟醸の2本立てです!
今回のひやおろしをいただくまで知らなかったのですが、銀盤酒造は『雄町』を使った酒造りもしているんですねー。個人的にはかなり意外です。富山県の酒蔵さんが『雄町』使ってるのってほとんど聞いたことがないですからね~。
もう一方の『富の香』は富山県オリジナルの酒米ということで、銀盤酒造の地元・富山県の酒米と他県産米で贅沢な飲み比べが実現!
はたして味の違いがどの程度出てくるのか、楽しみですね。
まずは『銀盤 純米吟醸 ひやおろし 富の香』からいただきます。
こちらが『銀盤 純米吟醸 ひやおろし 富の香』です。
グラスに口を近づけてみると、あー品のいい香り!ややリンゴ系だけどかなり穏やかでくどさは全くありません。
口に含むと、ほんのりとした含み香とともに、わりとあっさり目な味わい。
後味はゆるゆるとした酸味とともに、うっすらとしたコクを感じさせます。ひやおろしと言われないと気づかない程度のほんのりした熟感ですね。
ひやおろしの中では、割とスマートな部類に入るお酒といったところでしょうか?
スッキリ淡麗な「いつもの銀盤」の延長線上のような味なので、とにかくとっつきやすい!
秋の『ひやおろし』を初めて飲む方にもオススメ出来るお酒です。
つづいて『銀盤 純米大吟醸 ひやおろし 雄町』をいただきます!
では、こちらが『銀盤 純米大吟醸 ひやおろし 雄町』です。
口に含むと、たっぷりとした旨み。雑味もやや多いか?いい意味でも悪い意味でも田舎の酒らしい熟成感のある風味。
先ほど飲んだ『銀盤 純米吟醸 ひやおろし 富の香』とは打って変わり、かなり大味な酒ですね!酒米に『雄町』を使っているためか、西の酒っぽい味がします。
後味はほろっとした酸味とともに、苦味がグッと主張してきます。
いやーこれは決して万人受けするお酒ではないですね。ただ、個人的には嫌いじゃないです。
「苦いなーもう一杯飲むか…!」的な要素があるというか(笑)冷酒で飲むよりお燗にしたい、そんな旨み溢れるお酒でした。
それではまた。
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