こんにちは、しーたかです。
今回は昨年(2016年)ぶりに福井県の銘酒『早瀬浦(はやせうら)』の夏酒を紹介します!昨年は山廃純米の生酒バージョンをいただきました。濃醇な味わいの中にも爽やかな風味があってなかなか旨かったですね~。
というわけでコチラが久しぶりにいただく『早瀬浦 極辛 純米酒』。
福井県美浜町の三宅彦右衛門酒造のお酒です。
なんでしょうね、この既視感のあるラベル…ドイツやベルギーあたりのビールのラベルみたいに見えるのは私でしょうか?Hayaseuraなんて書いてあるものの、なんとなくヒューガルデンみたいに見える不思議。
どの酒蔵も夏酒のラベルデザインには様々な趣向を凝らしていますけど、これは他ではなかなか見られないテクニカルな清涼感の打ち出し方ではないでしょうか?
購入場所はいつもひいきにしている横浜君嶋屋。最近は甘口・旨口よりの酒ばかり飲んでいたので「たまにはズバッと切れのいいさっぱりした酒が飲みたいなぁ」と思い立ち、手に取ってみました。
『早瀬浦』という銘柄は、どの酒を飲んでも抜群にキレがいいので気分が乗っているときに飲むと本当に美味しく感じられます。今回の夏酒も期待を込めていただきますよ!
『早瀬浦 極辛 純米酒』購入した四合瓶が一瞬にしてなくなってしまいました…買うなら一升瓶がオススメ!何も考えずにガブガブ飲もう。
さて、裏ラベルを見てみましょう。
抜天キレ味、キリッと爽快!
スッキリと清涼な味わいのなか、綺麗な
酸味と銘刀如く切れ味抜群の味わいを
目指しました。
とのことです。原料米には55%精米の山田錦と五百万石を使用。山田錦のふくよかさと五百万石のすっきりドライさのいいとこ取りをしようという目論見なのでしょうかね~。
香りは典型的なイソアミル系、いわゆるバナナのような香りがします。
口に含むと、舌に乗った瞬間、麹由来と思われるほんのりとした甘み。この段階では「抜天キレ味、キリッと爽快感!」は全く感じられません…。
いや、これはまさか、微妙な酒によくあるのっぺりとした感じのあの味が続くのか?
と思いきや、一転して非凡な清涼感と山田錦と五百万石のハイブリッドらしいあってり(あっさり+こってり)感とでも言うような絶妙な飲み心地に早変わり!
後味は軽やかな酸味とわずかな苦味を伴ってグッとキレてくれます。
夏酒らしい爽やかさ、清涼感もあるんですけど、ちゃんといつもの早瀬浦らしい力強い幹の部分も感じられて非常にいいですね~。気がついたらグイグイ飲んでしまうなんとも言えない魅力があります。
「感動するほど美味い!」という酒ではありません。それでも、もう一杯もう一杯と飲みたくなる誘因力があるのは、このお酒自体がわずかに未完成な部分を残しているからなんでしょうね~。
完成されたお酒は一杯で満足してしまうけど、ごくわずかに未完成な部分を残したお酒はなぜかグイグイ飲んでしまうものでして、それはあえて物足りない部分を残すからこその魅力なのかなぁと思いますね。
「何これおいしーい!」なんて、一口飲んで心を揺さぶられるようなお酒もいいですが、淡々と飲み続けられるようなストイックな酒もまた同じように評価されるべきだよなぁ、とそんなことを飲みながら考えてしまうお酒でした。
というわけで今回の『早瀬浦 極辛 純米酒』は、何も考えずにグイグイ飲みたいときにオススメ!合言葉はDon't think, drink!! この酒は暑い日にガンガン飲んで気持ちよく酔うためにある、そんな男酒もまた日本酒の魅力のひとつですよね。
それではまた。
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