こんにちは、しーたかです。
今回は山形県の日本酒、霞城壽(かじょうことぶき)を紹介します。
霞城寿は寿虎屋酒造さんで造られています。寿虎屋酒造さんは全国新酒鑑評会で10回以上金賞を受賞している実力蔵ですね。
特筆すべきは、吟醸酒・純米酒には、かけ米を一切使用しない、全麹仕込みをされていること。
かけ米を使わないとコストや手間がかかりますが、酒質がしっかりと濃醇な味わいに仕上がりやすいというメリットがあります。
しっかりしたお酒が出来るので熟成にも向くようですね。先日参加した『熟成古酒ルネッサンス2016』でも、ちらほら全麹仕込みを見かけました。
霞城寿 純米吟醸 中取り 生酒
今回は横浜駅の日本酒バルでいただきました。
芳醇旨口、しかし後味はスッキリとキレがよく清冽な印象。香りの強さや旨味のノリも、やり過ぎないギリギリの線を保っています。バランスがいいですね~!これ以上はやり過ぎというラインで踏み止まって個性を表現しています。
タイプとしては新潟県の鶴齢に似ている気がします。ワイングラスで飲むと、その良さを余すことなく引き出せるでしょう。
はっきりとした個性があるものの、バランスの取れた味わいですので、食中酒として飲んでも合わせる料理を選ばないというのはこのお酒の強み。
よっぽど生臭くないものでしたら刺身は大体カバーできそう。鯛やヒラメのカルパッチョもよさそうです。旨みの乗り方からすると、肉料理なら焼き鳥やローストチキンが合うでしょう。
全麹仕込みというしっかりした造りということもあって、開栓しても1週間や10日ぐらいは大きく味が落ちるということはなさそうです。芳醇タイプの日本酒のわりにはタフですよコイツは。
こういう酒って飲食店は取り扱いやすいだろうな~。自宅でちびちび消化していくのも悪くない。結局何がいいたいかって、いい酒だなってことです。