こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は福井県鯖江市・豊酒造の『華燭 にごり酒 本醸造』をご紹介します。
豊酒造は福井県鯖江市の蔵元で、代表銘柄が『華燭』。正直、全国的にバンバン名前が出てくる銘柄ではないでしょう。知る人ぞ知る蔵という言い方がよく似合います。
先に言っておくと、これはかなりクセ強めの一本です。万人ウケする酒ではない。でも、刺さる人にはとことん刺さる。そういうタイプの酒です。
原料には福井県産の五百万石を使用。毎年11〜12月頃に発売される季節商品です。インスタの公式アカウントによると、予約分のみ瓶詰する限定商品とのこと。すでに来年分の予約も受け付けているそう(!)で、主に酒販店でしょうけど、固定ファンの熱量がすごいお酒っぽいですね。

スペック表はこちら
| 原材料 | 米(福井県産米)、米麹(福井県産五百万石)、醸造アルコール |
| 精米歩合 | 65% |
| アルコール分 | 18度 |
香りはバナナ感全開。甘酒を思わせるような麹由来の甘い香りがしっかりと立ちます。穀物っぽさも結構強め。華やかな香りのお酒以外でここまで香る?情報量多めに自己主張してきますね。
口当たりはトロリとしてミルキー。甘酒ライクな麹感が前面に出ていて、非常に濃醇で甘口のお酒ですね。存在感がすごい!いわゆる「きれいに造られた今どきの日本酒」とは明らかに方向性が違います。中盤からは栗感も強めに出てくるね。
飲んでいて思ったのは、この酒は日本酒の味わいの均一化・均質化が進む業界へのアンチテーゼだなということ。最近の日本酒は、どれもフルーティーできれいで飲みやすい。それ自体は悪いことではないけれど、どこかで個性の角が丸められて、似たような味わいに収斂していっている感覚もあります。
華燭のにごり酒には、そういう流れとは無縁の地酒らしさがしっかり残っている。うまく言えないけど、民藝品を手に取ったときのような温かみがあるんですよね。工業製品的な均整の取れた美しさではなく、手仕事の凸凹がそのまま味わいになっているような。
お燗をつけてもほっこり旨い。人によってはにごり酒を燗にするのは少し勇気がいるかもしれませんが、ぬる燗にすると甘みがまろやかに広がって、これはたまらん…!冬の夜にぴったりの一杯ですね。
おわりに
今回いただいた『華燭 にごり酒 本醸造』、飲む人を選ぶ酒だと思います。きれいで飲みやすい酒を求めている人には合わないかもしれない。でも、地酒の個性や手仕事のぬくもりに惹かれる人にとっては、間違いなく記憶に残る一本です。
基本は冷酒で。まずは上澄みから飲んで、途中で瓶を振ってにごりを混ぜると味の変化が楽しめます。食事に合わせるなら、岐阜のけいちゃん焼きとかすごく良さそう。味噌やチーズの相性は間違いないですからね。
日本酒はあらかた一周して、クセ強個性派酒しか勝たん!という方はぜひ飲んでみてほしい!まぁそういう方にとっては飲みやすい部類のお酒に入ってしまうのかもしれませんが…(笑)
それではまた。
個性派の日本酒といえばこの辺もオススメ!クレマンドノゼは中々の衝撃でした…笑