しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

新潟県『越の白鳥 辛口にごり酒 活性生』チャチな酒を全て吹っ飛ばす問答無用のパワー!こいつは日本酒界のストロングゼロだ!

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こんにちは、新潟清酒フリークのしーたかです。

淡麗辛口というイメージが未だに根強い新潟の日本酒シーン。

おおざっぱに言ってしまえば大体その通りなのですが、近年では淡麗辛口とひとくくりには出来ない毛色のお酒も増えてきています。

最近は甘口のお酒の『村祐』『たかちよ』や、モダンで綺麗な酒質の『荷札酒』などの台頭が目覚ましく、味の多様化が緩やかに進んでいる、そんな印象がありますね。

で、本日は新潟県の上越エリアで一際異彩を放つ新潟第一酒造のお酒『越の白鳥 辛口にごり酒 活性生』を紹介します。
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開栓注意の札といい力強い字のラベルといい、なかなか危険な香りのするビジュアルですね。

新潟第一酒造といえば、感度の高い日本酒ファンの間ではすでに高い評価を確立している酒蔵さん。

独特の香味と旨味の乗ったボディ、そして潔い後味が持ち味の『山間』でブレイクを果たしました。

今回紹介するのは、主に地元向けの銘柄である『越の白鳥』新酒のにごり酒です。

「新潟第一酒造?活性タイプのにごり酒?」

このワードを聞くとピクッ!と反応してしまう人が多いのではないでしょうか?

ここの酒蔵さんの活性タイプのにごり酒(特に『山間』)は、毎年か~~なりデンジャラス!

大変活きがいいので舐めてかかると大火傷します。外飲みでもちょくちょくいただいていますが、店員さんが噴きこぼしているのを何度かみかけましたね…。

そんなわけで戦々恐々。「噴きこぼしたらイヤだなぁ」なんて思いながらも、危険物の開栓はなんでこうも血が騒ぐんでしょうね(笑)

2日ほど安静に瓶を立てて冷蔵保存し開栓に臨みます。

『越の白鳥』禁断の活性にごりをおそるおそる開栓!あれ?案外余裕で開いた?しかし味わいは超絶パワフル!暴力的なまでな新酒の荒々しさを堪能できます。

こちらが裏ラベルです。
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 スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
原料米 麹米:五百万石 掛米:こしいぶき
精米歩合 70%
アルコール分 20%

なんといっても目を引くのは20%を誇るアルコール分!度数低めの焼酎と同レベルなんですけど…(笑)加水調整をまったくしてないのでしょうね。

原料米は五百万石とこしいぶき。こしいぶきは新潟の飯米ですね。コシヒカリに似た味わいで安価。日本酒造りで利用されるときは大抵掛米に使われています。

開栓する際はかならず注意書きに目を通しましょう。
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本当に慎重に行くならアイスピックでガスを抜いた方がいいんでしょうけど、家にそのような道具がなかったので、丸腰で格闘することに。

まぁゆーても余裕でしょう(笑)いやいや、余裕かましてるとマジでやられます。気合い入れて開けましょう。

蓋を押さえながら栓を切り、少しずつガスを逃がします…。

くるぞくるぞ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

……………???

あれ、来ない?蓋を押さえる手を緩めると「プシーッ…」とガスが抜ける音がするものの、思っていたより大したことないですね。

瓶底にたまっていた滓もオート撹拌モードに入るでもなく、線香の煙のようにうっすらと立ち上るだけで、大半の滓は頑固に瓶底にへばりついています。

これはとんだ肩透かしだ!なんだつまらん!(笑)

それならばということで、家飲みの特権でまずはにごりの上澄みの部分からいただくことにします。

一口注いでみると、上澄みでもしっかりとにごり酒らしい濃厚な匂いがしますね。もっとメロンやマスカット系の澄んだ香りもすると思っていましたが、ほとんどは重厚な酒粕の香りで遮られています(笑)

口に含むと怒濤のように押し寄せる濃厚な旨み!「おいおい、これで上澄みなのかよ?」とちょっと引いてしまうぐらいのパワフルさですね。

では次は滓も絡めてしっかりと濁っている部分もいただきます。

グラスに注ぐと、上澄みのとき以上に支配的な酒粕の匂いがしてきます…!口に含むのも一瞬躊躇われるような底知れぬパワーを感じますねぇ。

意を決してグッと口に流し込むと、怒濤のように流れ込む酒粕の風味と高アルコールならではのヘビー級のパンチ!

ぐおおおおおキクーッ!

開栓は思ったより楽でしたが、ガス感はしっかり残ってますね。グラスを飲み干すと新酒の荒々しさも相まって身体が一気に熱くなっていくのがわかります。

モンスター級の旨味は一瞬でピークに達すると、苦味とガス感が手を組むようにして唸りを立てるようにドライなキレを形成していきます。

いやー『越の白鳥 辛口にごり酒 活性生』すごい酒だ…!

いい意味で下品なまでのパンチ力。辛口の名に恥じないドライさはこの時期の新酒の中でもかなり異質なんじゃないですかね?

少なくともこれを飲んで甘いという人はまずいないだろう。ハード系の辛口が好きな方は安心して飲んでください(笑)

これを飲んでおけば簡単にトリップできるという意味では、最近ツイッター界隈で人気なストロングゼロ的なポジションのお酒かもしれません。

あーだこーだ考えず意識低めに(?)グイグイやってお手軽に酩酊するのも悪くないんだなぁって思わせてくれるバイブス勝負の一本でした。 

それではまた。

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