こんにちは、しーたかです。
今回は以前より気になっていた『満寿泉(ますいずみ) リミテッドエディション 雄町 純米吟醸 生』を紹介します。
富山県富山市の桝田酒造店のお酒です。
能登杜氏四天王の一人と言われる名杜氏・三盃幸一氏がかつて在籍し、同氏による吟醸造りで一躍有名になった銘柄ですね。
当ブログでは比較的登場回数の多い『満寿泉』。
基本的には出来る子だと思っているので、丸っきりダメなときはディスを吐いてしまうこともありますが(苦笑)、それは期待の裏返しなんですよね。
以前紹介した『カメ一号』や『一号しぼり生原酒』は美味しくいただきましたよ。
で、今回は限られた酒販店のみで販売されている『リミテッドエディション』の雄町をいただきます。
五百万石や山田錦のイメージが強い『満寿泉』ですが、実は雄町も扱っているんですね。
こちらのシリーズは、春に生酒、秋に火入れと、年間を通して2種類リリースされているそうです。
今回いただくのは春期限定の生酒。 生酒で雄町の個性をどのように表現しているのか楽しみなところですね~。
『満寿泉 リミテッドエディション 雄町 純米吟醸 生』製造年月と出荷年月のダブル表記は安心感がありますね。味も上々で、秋に出荷予定の火入れバージョンも飲んでみたくなりました!
『満寿泉 リミテッドエディション 雄町 純米吟醸 生』の詳細情報はこちら。
おぉ?製造年月と蔵出年月が併記されていますね。
前からこういう記載の仕方してたっけ?桝田酒造店では珍しい気がしますね。
一般的に製造年月としては、瓶詰めした日、もしくは出荷日を記載すればそれをもって足りるとされています。
つまり、製造年月=実際にお酒を搾った日とは限らないということですね。
よって、ラベルに記載されている製造年月からは実際に製造された日にちまでは判断できないという問題が発生します。
消費者にとって「いつ造られたお酒なのか」は日本酒を購入するにあたって重要な判断要素となります。
それにも関わらず、ほとんどのメーカーでは実際の製造日を記載していないのが残念ながら今の日本酒業界の実情です…。
今回いただく『満寿泉』のように意識の高い酒蔵さん(銘柄?)の中では、製造した年月日と出荷した年月日を併記するものもあり、このようなダブル表記がスタンダードになると有り難いんだけどなーと常日頃思っています。
話が脱線しました!それではいただいてみましょう!
グラスに口を近づけると、メロンのような豊かな果実の香り。
なんとなくムッチリとグラマーな感じが出てるといいますか、五百万石じゃこういう香りは出ないだろうなーとそんな気がします。これはなかなか期待ができそうです。
口に含むと、くっきりとした果実系の含み香とともに、雄町らしい豊かな甘みが舌の上で転がります。
濃密というほどではありませんが、液体としての密度はそこそこ感じますね、しかもみずみずしく上品。香りを嗅いだときと同じように、この味はこの米でしか出せないだろうという雄町をセレクトした必然性を感じます。
後味はややシャープにうっすら苦みを残しつつ、清涼感のあるフィニッシュ。
というわけで今回いただいた『満寿泉 リミテッドエディション 雄町 純米吟醸 生』、雄町の魅力を存分に引き出し、かつ上品に仕上がった1本でした。
人によっては『満寿泉』に共通する後味の苦味が気になるかもしれませんが、個人的には個性の範疇かなーというところですかね。
このお酒を飲むならワイングラスがおすすめです。ワイングラスで飲むと香りや甘みがくっきりと強調されて苦味をマスキングしてくれるような印象がありました。
氷温で熟成させたら面白いことになりそうな気もします。私はやる余裕がありませんが、誰か試してみてください(笑)
それではまた。
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