しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

京都府『澤屋まつもと 守破離 雄町』抜群の安定感を誇る『澤屋まつもと』の雄町バージョンを飲んでみました。

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こんにちは、しーたかです。

今回はじわじわと人気を集めている京都・伏見の松本酒造のお酒を紹介します。

それがコチラ『澤屋 まつもと 守破離 雄町』です。
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巷で人気の『澤屋まつもと』ですが、当ブログではどうやら初登場のようです。1年に3本ぐらいはコンスタントに買ってるんですけどね~。

お酒をよく買う人ならわかると思いますけど、それほど熱心に追っているわけでないのに、結果として頻繁に買ってしまうお酒ってあるじゃないですか?

自分にとって『澤屋まつもと』ってそういうポジションのお酒なんです。

シリーズのどの酒を飲んでも酒質にムラがないっていうのはやはり強いですよね。

高いクオリティーで安定しているので、好みのタイプドンピシャでなくとも気付いたらリピート買いしてしまう、そんな力のあるお酒です。

そういうわけで個人的には、野球のドラフトで例えればハズレ1位指名(例えが悪くてスミマセン)的な感じで、酒屋さんで目当ての商品が見つからなかったときの保険で買うことが多いです。

ハズレ1位なんて言い方してしまいましたけど、美味しくなかったら買いませんからね。

その実力を証明するように、2015年11月に発行された雑誌『pen』のおいしい日本酒。特集では『澤屋まつもと 守破離 五百万石』が3つ星を獲得しました。
「しゅわしゅわ」「ジューシー」「フレッシュ」「フルーティー」というわかりやすいワードで形容されていますね。

 

今回いただく『澤屋まつもと 守破離』は贅沢にも高級酒米の『雄町』仕込み。いったいどんな味わいなのか楽しみにいただくとします。

『澤屋まつもと 守破離 雄町』雄町らしさは控えめに。レギュレーションに沿った演技できっちりとポイントを稼ぐ優等生的なお酒です。

『澤屋まつもと 守破離 雄町』の裏ラベルはこちら
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醸訓は″Rice is the essence of all″ ″原料に勝る技術なし″

そういえば、酒の師匠にあたる萬乗醸造(醸し人九平次の蔵)の久野九平次氏も「人の手が入る酒造りでも、そのお米のポテンシャルを越えることは出来ない」という趣旨の発言をされていましたね。

スペック表も載せておきます。

原料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 岡山市中区産雄町 100%
精米歩合 55%
アルコール度数 15度

裏ラベルをよく見ると、製造年月(瓶詰め年月)と出荷年月がダブルで記載されているのはポイント高いですね。

シャンパンで言うデゴルジュマン(澱引き)の日付の記載のように、貯蔵期間が一目瞭然になる書き方が日本酒でももっとポピュラーになるといいなぁなんて思います。
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それではいただいてみましょう!

グラスに口を近づけると、バナナ、洋梨のような香りが清楚に鼻腔をくすぐります。

口に含むと、ファーストインプレッションで感じるのは青リンゴ系のフレッシュな香味。

やはり『澤屋まつもと』は全般的に生酒でなくてもフレッシュかつジューシーな傾向がありますね(ジューシーは人によって評価が分かれそうだけど)。

溌剌とした味わいながら全体的な印象としては非常に軽やか。

芯に迫るような甘みも感じられないではないですが、雄町仕込みのお酒としてはかなり抑制的な甘みですね。

米の特徴を最大限に引き出すことよりも、あくまで『澤屋まつもと』のブランドとしての規定を守る。

レギュレーションの中で演技をすることにプライオリティーを置いたお酒なのかなぁと思いました。

個人的な意見を言えば、雄町仕込みのお酒としてはやや軽すぎるというか、物足りなさを感じてしまいます。ただ、軽やかな味の流れや、後半に見せる綺麗な酸味とほろっとした苦みは、やはり『澤屋まつもと』らしい味わいで好印象ですね。

基本的に『澤屋まつもと 守破離』シリーズは五百万石がリーズナブルでド安定ですが、五百万石の味に飽きたり、他の酒米も試してみたくなったら、雄町にトライしてみるといいでしょう。 

それではまた。

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