こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
長野県飯田市、南信州の地で酒を醸す喜久水酒造。主力銘柄の「喜久水(きくすい)」で知られるこの蔵ですが、実は日本酒だけでなくシードルの生産も行っておりまして、これがまたなかなかイケてるんですよね。
そんな多才な蔵から、今回ご紹介するのは『白貴天龍(しろきてんりゅう) 本醸造 にごり酒』です。
安旨ハイコスパ酒として、長野県日本酒クラスタやX界隈では定評のあるこちらのお酒ですが、世界最大規模のワイン品評会『IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025』において、以下の三冠を達成しました。
・にごり・本醸造トロフィー
・グレートバリューサケ
・本醸造の部ゴールドメダル

えっ!そんなにすごかったっけ?このお酒。これは文句なしの快挙と言っていいでしょう。
さらに付け加えると、過去には『全国燗酒コンテスト2020』で最高金賞を獲った経歴も。世界的なIWCで認められ、日本の燗酒コンテストでも評価される。冷酒から燗酒まで死角なしのフルスペック。ここまで実績があれば、酒蔵さんもさぞ売り込みやすいことでしょう。

なお、新酒の季節にはガス感のある「活性タイプ」もリリースされるそうですが、今回いただくのは9月から翌年6月まで発売される「通常バージョン」です。
| 原材料 | 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール |
| 精米歩合 | 65% |
| 日本酒度 | -32.5 |
| 酸度 | 2.0 |
| アルコール分 | 15.2度 |
さていただいてみましょう。
グラスに注ぐと、見た目通りのとろとろとした濁り具合。瓶底にこびりつくほどたっぷりと澱(おり)が溜まっているので、全体をよぉーく混ぜてから注ぐのが美味しく飲むコツですね。とはいえ、あえて上澄みだけを先に味わってみるのも一興。自宅で飲む分には、飲み方は自由なのだ。
香りはバナナのような甘いニュアンスが先行し、遅れて若干のメロンを感じます。
口に含むと、見た目通りの濃厚な甘旨みが広がります。濃醇な甘みの中に、華やかなエステリーも感じられ、実に官能的。しかし、驚くべきはその後味です。
これだけしっかり濁っていて、甘みもあるのに、後味はハッとさせられるほど軽やか。適度な酸が甘みを引き締め、醸造アルコールによりキレを演出する。
本醸造という規格を巧みに活かすことで、飲み疲れしない見事なバランスに仕上げています。たしかに、これはうまい。にごり酒でここまでスイスイと杯が進む酒も珍しいですね。本当に飲み飽きないのだ。IWCの審査員が唸ったのも納得のバランス感です。
おわりに
そんなわけで今回いただいた『白貴天龍 本醸造 にごり酒』、にごり酒特有の重たさを感じさせない、見事な設計の一本でした。
にごり酒に抵抗がない方でしたら、試してみて損はありません。いや、むしろ普段にごり酒を飲まない人こそ試してみたらいいんじゃないだろうか!
そして何より素晴らしいのが、そのコストパフォーマンス。このクオリティで、お財布にめちゃくちゃ優しい価格設定なんです。
しかも、季節限定の活性タイプとは異なり、この通常版は(ほぼ)通年手に入るのも嬉しいポイント。なんなら、あのヨドバシカメラのお酒コーナーでも売っているようですよ。オーマイガッ!マジで死角がない。……いやまぁ、別に攻める気もありませんが。
それではまた。
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