こんにちは、しーたかです。
今回も京都観光ハシゴ酒編。河原町の『焼鳥 熾(おこし)』で軽く日本酒を飲んでエンジンを入れて、次に来たのがこちらのお店。
京都・河原町『たつみ』にやってきました。
表の札が「支度中」になっているのはお店を出てから撮影したためです…(笑)
2軒目はどうするか、案としては2つありました。
観光客も多い『bar K家』のような町屋の雰囲気を楽しむお店に行くか、もしくは、ほとんど地元の人で賑わっているような酒場に行くか。
少し迷って結局、後者にしました。
観光の醍醐味は人によって様々だと思うのですが、個人的には「地元の人の空気に交わる」ことなんじゃないかなと思っているんですよね。
といっても知らない場所でむやみに人に話しかけて「お友だちになってくださいよー」なんて言うような話ではもちろんありませんよ?
その場にいさえすればいいのです。
地元の人の生活感が漂う場にいたいんですよね。
長い歴史の上に積み重なった地場の空気を感じるなら、大衆酒場が一番!というのが私の持論です(笑)
「たつみ」に来たらぜひ立ち飲みのカウンター席へ。コの字型の立ち飲みカウンターが生み出すグルーヴ感は名店の証だ!
お店の暖簾をくぐるとそこに広がるのは、The・大衆酒場ワールド!ずらりと並ぶ黄色い短冊に昭和のノスタルジーを感じます。
さすが人気店。ド平日だというのにたくさんのお客さんで賑わっています。
お店の方の案内を待つと「店内奥のテーブル席はラストオーダーが終わっているので、立ち飲みのカウンターならまだ大丈夫ですよ」とのこと。
地元民で賑わうカウンター席におそるおそるお邪魔します…!
店内の柱を軸にしてぐるりとほぼ1週するようなコの字ともロの字ともつかない独特のカウンターです。余裕で20名ぐらいは入りそうですね。
カウンターに鎮座するよくある狸の置物。こっち見んなといいたいところだが妙に可愛い。
しかし京都を訪れるといつもビックリするのは、狸の置物を置いているお店の多さですよ!
ただ可愛いから置いてるってだけなら犬でも猫でもいいのに狸なんだろう?
私の隣にいた若いカップルも疑問に思ったらしく、そんな話をしていたところに「それはな、『他』より『抜き』ん出るから狸なんやで」と教えてくれたのは、向かいに座っている常連らしい男性客だ。
それは知らなかった!この円らな瞳の奥に野心を宿しているというのか…信じられんぞ。
それじゃあ、私も狸にあやかって男を上げるといたしましょう。酒は男を磨く水!
ウーロンハイを片手にまずいただいたのは『串カツ』!2本で380円、ボリュームは満点。
おそらくは2度付け禁止なんだろうソースにたっぷりと浸して、辛子で食らう。ウマイ!
こちらは定番の珍味『鯖のへしこ』。菊正宗の燗酒のアテにいただきます。
『鯖のへしこ』は鯖を粕漬けにしたものですね。
よくある薄くスライスするお上品な盛り付けじゃないところが、こういうお店っぽくて非常によい(笑)
一口でいくとしょっぱすぎるのでちびちびいかせていただきます。
それにしても、この『たつみ』というお店、ほぼ満席近く賑わっていても場の空気を乱すような客が一人もいないというのはなかなかのものですね。
安い場末の酒場って空気を読めないおっちゃんが一人や二人いるじゃないですか?そういう客が一人もいないんです。
みんな機嫌よく飲みます。混んできたら当たり前のように会計をして席を譲ります。一人客も常連さんもむやみやたらと人に絡みません。
私が思うに、お客さんの立ち振舞いの良し悪し=そのお店の実力なんじゃないかなーって考えていて、「譲り合って楽しく飲む」という前提をお客さんの全員が理解して実践しているという点において、こちらのお店は同価格帯の『他』店より『抜き』ん出ているなと思いましたね。
大勢の人が集まる酒場では「不快な思いをしない・させない」というのは重要な要素。
そういう空気を作るのは店の力量でもあり、よきお客さんの理解と協力があってこそですね!
ラストにいただいたのは『里芋まんじゅう』
まさかの揚げ物だったとは(笑)里芋とチーズが入ってますね。
イメージとは違ったけど、なかなかイケてます。ごちそうさまでした。
おわりに
というわけで京都・河原町『たつみ』文句なしにいいお店でした。
主にお客さんのマナーのよさについて述べましたが、店員さんの愛想がよかったことにも触れておきたいところ。
店員さんの年齢層はやや高めで、味のあるいいキャラの人が多かったですね。大学生とおぼしき若い男の子も負けじと溌剌と頑張っていたのも好印象。こういうお店は酒が自然とウマくなるものですねー。
それではまた。
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