こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『山形正宗 純米吟醸 山田錦 斗瓶囲い』をいただきました。
山形県天童市の水戸部酒造のお酒です。
山形県きっての実力派銘柄『山形正宗』、家でやるのは1年半ぶりですかねー。
前回は新酒の『山形正宗 純米吟醸 うすにごり 生酒』をいただきました。ピチピチの新酒でも比較的大人っぽい雰囲気のあるお酒でしたね。
さて、今回いただく『山形正宗 純米吟醸 山田錦 斗瓶囲い』は、4合瓶での税込価格が3500円程度と純米吟醸酒にしてはかなり強気な価格設定の商品です。
自分も酒屋さんで見たとき「たっか!マジか…!」と思いました(笑)ただ、中身を聞けば納得で、
- 醪(もろみ)を酒袋に入れて吊るし、自重でゆっくりと滴る『斗瓶囲い』
- 兵庫県東条秋津産の山田錦を使用
という、鑑評会への出品酒でもおかしくない大吟醸クラスの仕込みなんです!
特A地区の山田錦を使用しておいて、ラベルには兵庫県産山田錦としか記載しない奥ゆかしさもまた良いですよねー。
また、特記事項としては、今回の『山形正宗』は酒屋さんの冷蔵庫で2年以上寝かせてあったものということですかね。
ほどよく熟成してこなれた味わいになっているんでしょうか?楽しみにいただくことにします。
『山形正宗 純米吟醸 山田錦 斗瓶囲い』寡黙で主張は控えめ、メロウな旨みが陶酔へと心地よく誘います。
『山形正宗 純米吟醸 山田錦 斗瓶囲い』の詳細はこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 兵庫県産 山田錦 100% |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 16度 |
特に記載はありませんが、一回火入れの生詰らしいですね。
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナを主体にセメダインや竹のような青いニュアンスの香りがします。
口に含むと、やはり熟したバナナのような香りとともにこなれた甘旨みがぬるりと膨らみます。
表層にある甘みと下から持ち上げるような旨みが熟成によって丸く調和している感じがありますね。
あと、少しだけカカオらしい風味も出ています。もっと寝かせたらさらに面白そう!ま、でもこの辺りがひとつの飲み頃ではあるのかなと思います。
まぁるくゆっくり淡く膨らむ感じがいいですよね。特A地区の山田錦のポテンシャルを活かしつつも品よく穏やか。
最初のうちは冷酒でいただいていましたが、途中から常温でゆっくりやるようになりましたね。ぬる燗ぐらいの温度も旨そうです。燗をつけるのが面倒なのでやりませんでしたけど(笑)
アフターはじわっとした酸味と柔らかい苦味を従えながらゆっくり開くようにキレていきます。
そんなわけで今回いただいた『山形正宗 純米吟醸 山田錦 斗瓶囲い』、バランスとメロウ感で勝負な1本でした。
タイプ的には『蒼空 純米酒 美山錦』と近いかな?穏やかでプレーンな味わいで好印象です。
時代が変わってもこのタイプのお酒は生き残り続けるんだろうなとそんなことを思いましたね。
それではまた。
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