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しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

宮城県『花ノ文 純米吟醸 生原酒 蔵の華50』クリーンな吟醸香とフレッシュ感がせめぎ合う上質な美酒でした。

日本酒の紹介 日本酒の紹介-宮城県の日本酒

こんにちは、しーたかです。

今回紹介するお酒はコチラ!

宮城県『花の文 純米吟醸 生原酒 蔵の華50』ですf:id:sakearchive:20170220172650j:plain
ラベルに合わせて背景も緑っぽい感じにしてみました(たまたまです)。
この『花ノ文』というお酒、おそらく初めて飲む銘柄かも…!宮城県・加美郡の中勇酒造店という酒蔵で造られているお酒です。『天上無幻』の銘柄でも知られている酒造さんですね。
『天上無幻』は聞いたことはありますが、飲んだことあるような、ないようなというところです。おそらく日本酒フェアとかで一度ぐらいは飲んでるとは思うんですけどね。たいていベロベロに酔ってしまうのでなかなか記憶に残らないのです…(笑)

ちなみに中勇酒造店のホームページを見ると

  • 洗米から仕込みまで「奥羽山伏流水」を使用
  • 全てのお酒を大吟醸と同じ手間暇をかけて全量限定吸水を行う
  • 最近はめっきり少なくなった、直火での和釜蒸し
  • お酒の完成後は冷蔵室で低温貯蔵

をされているとのことで、大変こだわって酒造りをされていることが伺えます。
言うは易し行うは難しですからね。手作業を増やしたからといって、直ちに味がよくなるわけではありませんが、そこに人の心がこもっていれば、自然と酒の味はよくなるものでしょう!

花ノ文の生原酒は、東北のフルーティー酒のお手本のよう。メリハリの効いたいい酒です!

裏ラベルはこんな感じ。f:id:sakearchive:20170220180156j:plain
原料米には宮城県オリジナルの酒米『蔵の華』を使用。精米歩合は50%なので大吟醸並みにお米を磨いています。度数は16度以上17度未満と、生原酒のわりには少し低めの設計です。

ではそろそろ飲んでみましょう!

香りはちょいメロン、ちょいバナナな感じのクリーンな果実味を感じます。
口に含むと、香りで感じたままの果実のような甘みが先行して、口のなかに爽やかに広がります。生原酒らしいピリッとした感じもいいですね!アフターはグレープフルーツのような酸味でほろ苦さが残ります。
なんかどこかで飲んだことある味だなぁと思い返してみると、1年前に当ブログでも紹介した水鳥記 第一章 特別純米酒 直汲み生と近い印象を受けました。香りの方向性は少し違いますけど、宮城県のフルーティー系統で端整な酒という意味では近いかなと思います。

いやいや、今回はなかなかいい酒を知ってしまいましたな…!

ちなみに今回飲んだ『花ノ文』は、横浜・中華街に店を構える一石屋酒店で購入しました!
一石屋酒店は日本酒の品揃えがよく、スタッフの方も愛想がいいので、わからないことはなんでも聞きやすいのがいいですね。ビギナーから酒通まで楽しめる信頼できる酒屋さんだと思います。
日本酒ブロガー・神奈川健一さんの酒屋特集にも載っているので、気になる方はぜひぜひ読んでみてください!

www.osakemirai.com

それではまた!

「なんだかんだいって東北の酒が一番だ!」という方にはこちらの記事がオススメです!

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高知県『船中八策 純米超辛口』は、キレよくすいすい飲める上質な男酒!これは人気なのも頷けます。

日本酒の紹介 日本酒の紹介-高知県の日本酒

こんにちは、しーたかです。

ここ最近レビューしている日本酒のほとんどが、地元以外ではなかなか手に入らないものだったり、特約店でしか手に入らないものだったりと、入手し難いものが続いていたので、

今回はスーパーでも購入出来る、超・ポピュラーな定番酒を紹介します。

高知県『船中八策 純米超辛口』です。f:id:sakearchive:20170220135113j:plain
高知の名門・司牡丹酒造のお酒です。今回は飲みきりサイズの1合瓶(180ml)を購入しました。ちっちゃくてかわいいですね(笑)
ネーミングでピンときた方が多いと思いますが、船中八策は、坂本龍馬が船中で編んだ明治維新の8つの構想にちなんでいます。大政奉還や上院下院の設置による議会政治、不平等条約の撤廃などを内容とするものですね。
といっても、坂本龍馬の船中八策に関する秘話は作り話という説が有力だそうですが、そんなことは気にしません(笑)

『船中八策』penの日本酒特集で二ツ星を獲得

辛口の酒として、以前より人気の高い船中八策ですが、近年も各所で高い評価を受けて、ますます存在感を際立たせています。
最近発売された『pen』2017年3月号の日本酒特集でも、船中八策が2つ星に選出されていました!

今回の特集は「ソムリエが選ぶ、おいしい日本酒。」がテーマ。
各方面の第一線で活躍中のソムリエがブラインドテイスティングでおいしい日本酒を選出するという企画です。香味別に『香り部門』、『軽快部門』、『コク部門』、『熟成部門』と4部門に分けて、日本酒のカテゴリー(特定名称等)にはとらわれず、広くおいしい日本酒を発掘しようという試みですね。

『船中八策 純米超辛口』は、4部門の中の『軽快部門』でのノミネート。超辛口で旨味軽快、高知の粋な男酒。と紹介されています。秀逸なバランスが評価されての2つ星選出です!
ちなみに『軽快部門』で栄えある3つ星に選ばれたのはたった1銘柄。2つ星に選ばれたのは4銘柄だけなので、かなり上位の評価を受けたということですね!これは飲むのが楽しみになってしまいます(^-^)

2つ星も納得!『船中八策』は高め安定の辛口酒でした

では飲んでみましょう。
香りは品よく穏やか、ややバナナ、また乳酸を感じさせるようなニュアンスも感じられます。
口に含むと、ほんのりとした米の旨みがじわじわやってきて、ダレることなく一気にキレ上がります。
penの選出コメントでは「なめらかでクリーミーな味わい。やわらかな旨味もある」とありましたが、確かに米の旨みの中にどことなくクリーミーさを感じます。
旨みと酸の調和がすばらしく、飲み飽きせずスイスイ飲んでしまうのは、このバランス感の賜物なんでしょうねぇ。

おわりに。『司牡丹』社長のブログも必見だがやき!

『船中八策 純米超辛口』超辛口の看板どおり、抜群のキレが秀逸な逸品でした!
なんというか、スッと入ってきてグッとキレる。変な表現かもしれませんが、味の流れのテンポがいいんですよね。

イメージするのは完成された好投手。速球よし、コントロールよし、変化球よし、現メジャーリーガーの前田健太のような酒ですね、こいつは。 

あぁ~旨かった…。

あと完全に余談ですが、司牡丹酒造は、社長がブログをやっていて、これがなかなか面白いんですよね!

老舗日本酒蔵元「司牡丹」社長が語る裏バナシblog 「口は幸せのもと!」

内容としては、社長が業界の裏話を披露するというよくありそうなものなのですが、「~ぜよ!」「ごじゃんと~」「~がやき」と土佐弁(?)混じりに繰り出す文章が妙にクセになります(笑)しかもほぼ毎日更新しているという几帳面さ!司牡丹ファンは必見ぜよ~!

それではまた!

「なんだかんだいって男も女も黙って辛口でしょ!」という方にオススメの記事をまとめました!

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富山県・五箇山の『三笑楽 山廃純米』パイナップルのような酸が特徴的!冷酒でキュッと飲むべし

日本酒の紹介 日本酒の紹介-富山県の日本酒

こんにちは、しーたかです。

今回は富山県の『三笑楽 山廃純米』を紹介します。f:id:sakearchive:20170216142409j:plain
三笑楽は富山県の五箇山という地域で作られている、いわば山のお酒ですね。五箇山は山間の豪雪地帯として有名で、昔ながらの合掌造りの集落はユネスコの世界遺産にも登録されています。f:id:sakearchive:20170216142909j:plain富山の酒は、全国的にみても辛口の酒が多いとされています。
富山湾が近いことや、昔から遠洋漁業が盛んだったことから、魚介類に合うようなキレのいい酒を造る蔵が多いようですね。

とはいっても、富山の酒はどれも同じような味の酒ばかりかというと、実はそうではありません。同じ富山県内の酒であっても、地域によって味の方向性は驚くほど違うものです。

三笑楽は、山の酒だと記事の冒頭でも伝えましたが、単なる辛口な酒というだけではなく、山菜やジビエにも合うような押し味が魅力的です。
蔵元杜氏である山崎英博さんは能登杜氏の流派とのことで、山廃仕込みを得意としています。
f:id:sakearchive:20170216144945j:plain
裏ラベルに詳しい説明がありますね。

創業以来受け継がれてきた能登杜氏伝統の山廃仕込。蔵に住み着いた微生物を巧みに利用して時間をかけ醸すお酒は、ふくよかな旨味と、乳酸系の酸味が持ち味です。

原料米には、富山県産の山田錦を100%使用とのことです。富山の酒米と言えば五百万石雄山錦、富の香のイメージが強いですが、山田錦も生産されているんですね~。

ではそろそろ飲んでみましょう。今回はワイングラスでいただくことにします。f:id:sakearchive:20170216151601j:plain
立ち香はおとなしく、ごまかしのない清廉な印象をうけます。
山廃仕込みの酒というと「臭い」「クセがある」という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、香りからはそういったニュアンスは一切感じられません。

口に含むと、すーっと流れるようなキレイな旨味と酸味を感じます。
パイナップルとグレープフルーツの中間のようなシャキッとした酸味がいいですね!想像していたよりずいぶんとキレイなタイプの山廃です。
山廃仕込みの酒としてはキレイな部類に入りますが、味は決してライトというわけではなく、フルボディー一歩手前のしっかりした押しも感じます。

ワイングラスで飲んでいることもあってか、樽香を効かせたシャルドネの白ワインのような感覚です。熱燗で飲んでも美味しいんでしょうけど、この酸味を楽しむにはダンゼン冷酒!しかないでしょう!

おわりに

『三笑楽 山廃純米』思った以上に楽しめるお酒でした。
酸のあるお酒が好きだけど、新政仙禽あたりはちょっと物足りないという方にはもってこいですね!綺麗めな酸味でグッと迫ってくる感じをぜひ楽しんでいただきたいです。

それではまた!

富山県の日本酒イベントに行ってきました。酒とかまぼこ、最高です。

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千葉県『香取 純米 自然酒 90』無添加・無濾過のナチュラルな味わいで至福のひとときを

日本酒の紹介 日本酒の紹介-千葉県の日本酒

こんにちは、しーたかです。

先日、京都の日本酒バー『たかはし』さんで、こんなお酒をいただきました。

千葉県のお酒『香取 純米 自然酒 90』です。f:id:sakearchive:20170213164724j:plain京都へは観光で来ていたのですが、京都の冬は思っていた以上に寒く、「燗酒を美味しく飲ませてもらえるお店に入ろう」ということで入ったのが烏丸にある『たかはし』さん。

そこで「とびきり旨い熱燗を」とお願いして出てきたのが、この『香取』というわけです。

発酵の里・神崎の寺田本家

『香取』か…聞いたことあるようなないような…?マスターに聞いてみると『五人娘』で有名な千葉県の寺田本家のお酒とのこと。

寺田本家の創業は1673年。先代の時代には廃業寸前まで追い込まれたそうですが、近年は『百薬の長となる酒を造る』を合言葉に、無農薬栽培の米を使い、余計な薬品などは添加せず、昔ながらの生もと造りでゆっくりと醸した自然酒のスタイルを貫くことで、酒通の間で評判を呼び、じわじわと人気を集めています。

ラベルの脇にも無添加・無濾過である旨の文章が添えられていますね。f:id:sakearchive:20170213164820j:plainうーんなんて実直で、誠実な蔵なんだろう…!

よく勘違いされていることですが、一般的に『純米酒』と謳っているお酒のほとんどが、米と米麹と水だけで出来ているわけではなく、ラベルに記載義務のない薬品や添加物がたくさん使われています。
消費者としては「なんだそれじゃ純米ではないじゃないか…!」と騙されているような気分になりますが、国の決めたルール通りに記載しているだけなので酒蔵には非がありません。あくまでもルールに則っているだけです。

そういった背景があるなかで、酒そのものの自然な味わいを提供するべく、無農薬米・無添加・無濾過にこだわる寺田本家の姿勢はもっと評価されるべきなんじゃないかなぁと思います。

では、熱燗をつけてもらったので飲んでみましょう。f:id:sakearchive:20170213164909j:plain徳利を持つと、炊きたてのご飯+焼きいものような、ほっこりとしたいい匂いがしてきます。優しいナチュラルな味を連想…これはいい酒の予感。

お猪口に酒を注ぎ、口にします。

う、うまい…!

ふくよかな旨みにやや遅れて酸味がじわじわと口の中に広がります。かなりしっかりした味わい。旨みも酸も強く出ている。
なのに、ツンと来るような刺激は一切なく、体の芯から労ってくれるようなじんわりとした優しさを感じます。「優しい味わい」とかそういうレベルじゃないんですよ!「酒そのものが優しい」のです。
例えるなら、檜や赤松の木造りの浴場で、ゆっくり湯船に浸かっているような極楽気分。すごい酒ですよ、こいつは!

おわりに

『香取 純米 自然酒 90』素晴らしい酒でした。

まさか京都に観光に来て、千葉の酒で感動するとは思いもよりませんでしたね…。

「酒は純米、燗ならなおよし」の言葉で知られる故・上原浩氏も、この酒を飲めばニッコリと恵比寿顔になること間違いなしでしょう(笑)

低精白で低コストなためか、懐に優しいお値段なのも嬉しいですね。一升購入して家でじっくり飲むのが最高ですが、『香取』を初めて飲む方は、四合瓶で様子をみるのもありだと思います!燗酒マニアは一升瓶即買い推奨です。

それではまた。

しーたかがオススメする、こだわりの全量純米蔵特集はコチラ!

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ソガペール・エ・フィス 「ヌメロシス」 ル・サケエロティックは、長野県・小布施ワイナリーが醸す遊び心溢れる一本

日本酒の紹介 日本酒の紹介-長野県の日本酒

こんにちは、しーたかです。

今回の日本酒は、長野の小布施ワイナリーから話題の一本!

ソガペール・エ・フィス 「ヌメロシス」 ル・サケエロティック(※日本酒です)f:id:sakearchive:20170212231457j:plain長い!長すぎるよ、名前が!これだけ長い横文字の商品名で、まさかの日本酒です。そして、まさかまさかの、ワイナリーが造っている日本酒です。

ご存じの方も多いと思いますが、小布施ワイナリーは長野県のワイナリーで、本業のワイン造りの傍ら、趣味の範囲で日本酒も製造しています。

春から夏にかけてブドウ畑に出て、秋はワインを醸造し、畑仕事の出来ない厳冬期は日本酒を造るというのです。これじゃ1年ぶっ通しで重労働やっているようなものです。常人には考えられない狂気の沙汰ですよ(笑)

日本酒造りは趣味の範囲といっても、なぜここまでやる必要があるのか…。まぁそのおかげで、私たち消費者は美味しいワインと日本酒を享受出来るのですから、難しいことは考えずにありがたく楽しませていただくことにしましょう。

こちらが裏ラベル。f:id:sakearchive:20170212231615j:plain文字量ハンパないな(笑)活字嫌いな酒飲みは卒倒してしまうんじゃなかろうかと要らぬ心配をしてしまいます。「裏ラベルはライナーノーツ」と語る、俺たちの佐藤の『新政』を彷彿とさせますね…!

サケ・エロティックの気になるネーミングについての記述もあります。

辛い恋慕や狂おしい恋愛を経た大人の男女にしか解らない小布施のsakeの香味はオコチャマの大人に間違って飲まれる危険があるため刺戟的な名「Sake Erotique」にしました。

なんかこういう言い回し、どこかで見たことありますなー。新潟県の幻の酒『鄙願』の箱の中に入っている注意書きにも「この淡味は経験を積んだ酒徒でしかわからないものであり、若輩者が飲んでもその真価はわからないだろう」といった趣旨のことが書いてあります。(『鄙願』の注意書きは、食のライターである鉢山亭虎魚氏が書いたものです)

はぁー耳が痛いですね。

いつまで経ってもオトナになれない私に、このお酒の良さがわかるとは思えませんが、買ってしまったものは仕方ないので飲んでみましょう(笑)

立ち香はいたってクリーン。搾ったばかりのフレッシュさも相まってピンとした香りですね。

口に含むと、軽快な飲み口とは裏腹に、想像していたよりしっかりしたボディ。クリームっぽさとヨーグルトのような生き生きとした酸が、いい。生酛造りらしいクラシカルな飲みごたえを持たせつつも、後味はスマート。いや~いいね、このお酒は。細マッチョって言葉がぴったりくる感じでしょうか。

趣味の次元でここまでハイクオリティーな日本酒を造れるなら、もういっそワイナリーやめて酒蔵一本でやってくれー!!!って思っちゃいますけど、本業はワイナリーなんですよね…あぁ本当にもったいない。

そういえば家のワインセラーに、小布施ワイナリーのワインが眠っているので、機会があればワインの方も紹介してみようかと思います。ま、気が向いたらですけどね。日本酒以外にもいろいろな酒の記事を書きたいのですが、本末転倒になってはいけないので、趣味的な範囲でとどめないと、です。

それではまた。

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