読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

無農薬・天然酵母『ソガ・ペール・エ・フィス ル・サケ・ナチュレル 70 古典生酛』をいただきました。

こんにちは、しーたかです。

今回もまたまたまた、長野県・小布施ワイナリーの日本酒を購入してしまいました…(笑)

それがこちら『ソガ・ペール・エ・フィス ル・サケ・ナチュレル 70 古典生酛』
f:id:sakearchive:20170405013816j:plain
今年(2017年)に入って、いったい何回目のソガ・ペール・エ・フィス』でしょうか?

つい最近、自宅で『ヌメロ・シス』を飲み、行きつけの店で『ル・サケ・エロティック』の『ヌメロ・アン』から『ヌメロ・シス』(協会1~6号酵母)の飲み比べを行ったばかりです。

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

長野県のワイナリーが農閑期(冬)の間だけ趣味の範囲で造る日本酒ながら、酒造りに対する拘りっぷりがハンパないんですよね。

自らの思想、生き様を余すところなく表現し「どうだ」とばかりに世に問いかける。圧倒的なストロングスタイルに感銘を受けっぱなしな私です。

今回いただいた『ル・サケ・ナチュレル』は原料に長野県産の美山錦を使用、それもただの美山錦じゃありません。

完全無農薬かつ収量制限をしてまで品質にこだわっています。また添加物はいっさいナシ、市販の培養酵母すら入れない完全な生酛造り。

本業のワイン造りだけでなく、日本酒造りに関しても、いわゆる『自然派』で貫き通します。

『ル・サケ・ナチュレル』ビオワインにも通じる独特の香味、確かにオコチャマ向けではない

情報量満載の裏ラベルも載せておきますね。完全無農薬の美山錦は田幸さよ子氏作。
f:id:sakearchive:20170405020653j:plain

理由なくして70%精米にしていません。この田の収穫量は180kg/10aです(一般の美山錦の収穫量は450kg/10a)。江戸時代当時の平均収穫量に相当(化学肥料がない時代なので私達の収量は妥当といえます)。則ち田んぼで大吟醸の米を作っている計算。作った米は削らずともタンパクの少ない米が出来るはず。そんな自然の米には自然な発酵にしてあげたいと思い古典生酛で醸造しています。

上立ち香は、若木のようなニュアンスに、マーマレード、バニラ、うっすらとスモーク。吟醸系の香りとは違い、重厚で複雑。妙に癖になる香りです!んーもう飲む前からタダモノじゃないオーラを感じます。

口に含むと、微量のガス感とともに重心の低いトロリとした甘み、そして旨み、酸味が流れるように続きます。精米歩合70%なのにイヤな雑味はいっさいなし。けれんみもないのにどこかモダンな印象を受けるのは、ソガ・ペール・エ・フィスの真骨頂ですね。

独特の香味は、ほとんど自然派ワインのそれに近い。ヴァンナチュール好き、かつ日本酒好きな方にはたまらないでしょうねぇー。
裏ラベルには「流行の吟醸好きな御方にはこのsakeの飲用は御法度で。」と書いてありますが、『獺祭』『十四代』『くどき上手』のようなスター吟醸系の酒を普段飲んでいる方にこそあえて飲んでほしい、と思いますね。
ひょっとしたら新しい扉が開けるかもしれない。そんなお酒です。

それではまた。

都内で人気な酒屋の君嶋屋さん。『ソガ・ペール・エ・フィス』もたまに見かけますね。

sakearchive.hatenablog.jp

『ソガ・ペール・エ・フィス ・サケ・エロティック』協会1号酵母から協会6号酵母まで飲み比べ!

こんにちは、しーたかです。

先日、行きつけのお店で、『ソガ・ペール・エ・フィス ・サケ・エロティック』1~6号酵母まで一挙に飲み比べるという機会がありました。f:id:sakearchive:20170331124505j:imageお店の方は私が日本酒好きということを知っているので、珍しいお酒が入ると真っ先に教えてくれます。ありがたやー。

『ソガ・ペール・エ・フィス』は長野の小布施ワイナリーが造る日本酒。そう、ワイナリーが醸造している日本酒です。
小布施ワイナリーはブドウの栽培・育成から醸造まで一貫して自社で行う、いわゆるドメーヌスタイルを採用する本格派。厳寒期はブドウ畑に出られないため、冬の間は趣味の範囲で日本酒を造るという変わったメーカーさんです。

私は小布施ワイナリーさんの造る日本酒がけっこう好きで、先日は『ソガ・ペール・エ・フィス ・サケ・エロティック』の協会6号酵母使用『ヌメロ・シス』をいただきました。

sakearchive.hatenablog.jp

先日いただいた『ヌメロ・シス』に使われている協会6号酵母は、現在頒布されているものの中では最古の酵母。…なのですが、小布施ワイナリーでは、なんと戦前に頒布が中止された協会1~5号酵母を復活させ、使用されているとのこと。なんとロマンのあることか…!

そういうわけで前から気になっていた協会1号~5号酵母シリーズ。しかし、なかなか飲む機会が訪れませんでした。

というのも、何しろ趣味レベルでしか日本酒を造っていないため、流通量が少ないという事情があります。また、「どうせ飲むなら1~6号まで一堂に試してみたい」と考えると、1号~5号のうちのどれかを単体で飲んだところで、シリーズの他の酒と比較が出来ないのであまり意味がないんですよね。

そんな折りに「しーたかさん、ソガ・ペール・エ・フィスの1号から6号まで入荷したんで飲み比べします?」なんて言われたら、そりゃ飲むしかないでしょう!日本酒ファンとしては飛び付かざるを得ない案件でした。 

ここまで読んでいて、「ところで、協会酵母ってなんぞや?」と疑問に思った方は、SAKETIMESさんのこちらの記事が参考になりますのでどうぞ。

jp.sake-times.com

『ソガ・ペール・エ・フィス ・サケ・エロティック』テイスティング大会!

そんなわけでテーブルに6種類のボトルを並べていただきました!f:id:sakearchive:20170331124606j:imageそれも全てのボトルをその場で抜栓。私のためにわざわざ開けてくれたみたいで申し訳なさもありますが、感謝していただきましょう。なお、このテイスティングを実施したのは正午12時。「昼間からコイツ何してるんだ…?」という周囲の視線をよそにおかまいなしで飲み比べます。

まずは協会1号酵母の『Numéro Un(ヌメロ・アン)』から

協会1号酵母は宮水の発見で知られる兵庫県・灘の『櫻正宗』の蔵で分離されたものです。
口に含むとソフトでデリケートな味わい。意図して造っているのかはわかりませんが、今回の飲み比べでは一番ライトに感じました。裏ラベルを見ると「2015年とは打って変わり穏やかな味わいで魅せてくれます」とあります。2015年ヴィンテージはもっとキャッチーな味わいだったのでしょうか?気になりますね~。

協会2号酵母使用の『Deux(ドゥー)』

京都府・伏見の『月桂冠』の新酒から分離された酵母です。
こちらもわりとライトな部類で、酸味が小気味よく気持ちいいですね。

協会3号酵母使用の『Trois(トロワ)』

広島県・三原の『酔心』の新酒から分離された酵母。酒質の優秀さで評価が高かったそうです。
こちらも派手なさはなく、大人しいキャラですが、味の厚みを感じます。ボディ感で言うと6号酵母の『ヌメロ・シス』に近いかな?ごくごくわずかにセメダイン様の香りも◎

4号酵母『Quatre(キャトル)』

協会4号酵母は、どこの酒蔵で分離したものか不明というかなりミステリアスな酵母。香気がよく、醪の経過の良さで評価が高かったそうです。昭和6年頃に菌の変性を理由に頒布が中止。ボトルの裏ラベルには「こんな酵母が不良と烙印を押された理由は人為的情報操作に他なりません。」と語気を強めたコメントが添えられています。
おっ1号から3号と比べると少し香りが出てきましたね。ボディ感もほどよい感じ。 

5号酵母『Cinq(サァンク)』

協会5号酵母は広島県・西条の『賀茂鶴』の酒母または新酒から分離されました。果実のような芳香が特徴だそうです。
1~6号のなかではミディアム~ややフルボディに近い味わい。ミステリアスな含み香がすばらしい!これはまたリピートしたいですね。

6号酵母Numéro Six(ヌメロ・シス)』

6号酵母はみなさんご存じ『新政』の蔵で分離された酵母。発酵力が強く、穏やかな香りが特徴です。
香りはかなり控えめながら、強靭なボディとスマートな後味。なんだかんだで現在も使用されている酵母だけあってウマさ安定な感じでしょうか?

テイスティング総評

総評すると、1号酵母から6号酵母まで共通して、香りはおとなしめ。生酛造りらしいナチュラルさが楽しめます。その中で酵母による個性の違いも感じられる、といった具合で、現在使われていない酵母だからといって劇的に未知の味がするといったわけではないですね。

個人的に、協会1号酵母の『Numéro Un(ヌメロ・アン)』5号酵母『Cinq(サァンク)』が気に入りました。どうにかして今シーズン中にもう一回飲みますかね。

機会があればぜひ来年も1号~6号で飲み比べしてみたいものです。ヴィンテージが違えば、今回とはまた違った印象を抱くかもしれませんしね。

それではまた!

『ソガ・ペール・エ・フィス』がお好きな方は千葉県の『香取』もオススメ!ナチュラルな味わいのビオ志向な日本酒です。

sakearchive.hatenablog.jp

今回で20回目!若手の夜明け 2017@ベルサール渋谷ガーデンに行ってきました

こんにちは、日本酒イベント芸人のしーたかです。

今年も毎年楽しみにしている若手の夜明けに参加してきました!

若手の夜明けは若手の蔵元有志が主催する日本酒の試飲会イベントで、今回がついに20回目の開催となりました。

なんともう10年目のシーズンに突入した若手の夜明けですが、2017年はどうやら区切りの年になりそうなのだとか。

若手の夜明けの中心メンバーである山本典正氏が今季限りで引退するとのことで、2018年からは新体制でスタートする、そんなニュースが今年早々にSAKETIMESで報じられていました。

そう、報じられていた…のですが、なぜか肝心の元記事が消されていますね…。どういう経緯で削除されたのかはよくわかりませんが、Internet Archiveで掘り出してきたので一応貼っておきます。

web.archive.org

『若手の夜明け』会場入り。今回はいつもより控えめに回りました(笑)

会場のベルサール渋谷ガーデンに到着!もうすでにたくさんの人で賑わっています。f:id:sakearchive:20170328172210j:image
友人と合流し、まずは大分県の『ちえびじん』ブースへ。
f:id:sakearchive:20170328172223j:image
写真右の『ちえびじん 純米吟醸 山田錦』は昨年ロバート・パーカー氏のワインアドヴォケートで90点の高評価。今年の出来もよく、美酒っぷりにますます磨きがかかっているように思います。
f:id:sakearchive:20170328172238j:image
『ちえびじん 特別純米酒 八反錦おりがらみ』もジューシーかつ爽やかな印象でなかなかのお味。聞いたところによると、今年の八反錦おりがらみはいつもより『おり』の量が多めなんだとか。

細かいバージョンアップはあるのでしょうが、ちえびじんブースは毎年同じ商品で出展しているので、たまには変わり種というか違う酒も並べてくれると嬉しいなーと、そこだけが物足りない部分であります。

こちらは岐阜県の『津島屋』ブース。f:id:sakearchive:20170328172301j:image

津島屋は今年から北海道の酒米・吟風仕込みの純米酒リリース。こちらは生酒ですね。

津島屋のスラリとしたラインがより強調された感じですかね。いつもの津島屋より控えめな味わいです。

こちらも新発売の『津島屋 木漏れ日 特別純米無濾過生原酒』原料米に山田錦を使用。f:id:sakearchive:20170328172315j:image

液体の透明感と酸のバランスがウリの津島屋のラインナップの中では、旨みが強く出ている印象。香りは控えめで完全に食中酒タイプですね。
サラリとした味わいの吟風仕込みとは対照的な1本でした。両方とも言われなければ津島屋だとわからないかもしれません。良くも悪くも試行錯誤している様子が見てとれますが、チャレンジなくして酒質の向上はありえないので、どんどん新しい形で勝負してほしいですね!

続いてこちらは栃木県の『朝日榮』ブースへ。f:id:sakearchive:20170328172327j:image
朝日榮を醸す相良酒造さんは今回が若手の夜明け初参戦。今回は火入れの酒2種類と試験醸造の生酒の計3種類での出展です。

個人的にも初めて飲む銘柄ということもあって、張り切って全種試飲させていただきました!どのお酒も派手さはないものの、飲み終わったあとにしみじみいい酒だなぁという気持ちになれる、なかなかの水準にあるようにお見受けしました。同行した連れも「なかなかいいんでないですか?」とのこと。

この朝日榮という銘柄、あとで気になって調べてみると、蔵元のご息女が造っているお酒なんですね。経緯はこちらのブログ(マイ日本酒探しさん)の記事が詳しいので、気になる方はどうぞ。

app.m-cocolog.jp

こちらは栃木県『若駒』ブースf:id:sakearchive:20170328172401j:image
『若駒』ブースは異なる原料米で仕込んだ生原酒で勝負!色とりどりのボトルが鮮やかで目を引きますね。

幻の酒米・『亀の尾』仕込みのボトルもありましたが、写真を撮るのを忘れてしまいました…。

東北方面に行きます。こちらは宮城県の『黄金澤』ブース。f:id:sakearchive:20170328172431j:image
『黄金澤』を醸す川敬商店さんは、若手の夜明けにはちょくちょく出展しているものの、ここのお酒はじっくり飲んだことがないんですよね~。

写真中央、全国新酒鑑評会出品酒と同スペックの『黄金澤 大吟醸』はもちろん美味しかったのですが、個人的には『黄金澤 山廃純米』が気に入りました。ライトすぎず、しかし、くどすぎない絶妙のバランス。宮城県勢の山廃はおくゆかしい味わいで素晴らしいですね。

続いて宮城県の『乾坤一』ブース。f:id:sakearchive:20170328172509j:image
こちらのブースで目を引いたのは、写真の『乾坤一 純米酒 愛国』。

なんとヴィンテージ違いでお燗をつけてくれます。燗上がりするほっこりとした味わいでウマイ!

ご存じの方も多いと思いますが、『愛国』といえば幻の古代米と言われる品種で、明治時代に『亀の尾』、『神力』と並んで3大主力と言われていたお米です。

多収量で病害に強いことから、昭和初期までは重用されていたのですが、肝心の味が悪い(!)ことから次第に姿を消していきました。

一度は生産が途絶えた『愛国』。最近は酒米として復活させる蔵が少しずつ増えてきています。

代表的なところを挙げると、新潟県・弥彦酒造の『彌彦愛国』や静岡県・高嶋酒造の『白隠正宗 愛国純米酒 生酛造り』あたりが有名でしょうか。

昔の米を復活させたというロマン以上に、酒米そのものに魅力を感じますね。個人的には、西の方の酒と相性いいんじゃないかと思ったり思わなかったり。『愛国』ブーム全国的に広がらないかなぁと密かに期待しています。

こちらは高知県の『南』ブースです。f:id:sakearchive:20170328172524j:image
個人的に『南』はちょくちょく飲む機会がある銘柄。ここの蔵は火入れの酒より生酒の方が断然ウマイような気がします。特に無濾過生原酒ね。

写真は『南 純米大吟醸 生 兵庫山田錦』。旨みを全面に押し出したジューシーさがインパクト大な1本でした!

続いては熊本の『瑞鷹(ずいよう)』ブース。f:id:sakearchive:20170328172546j:image
『瑞鷹』ブースで一際注目を集めていたのは『崇薫 純米吟醸』f:id:sakearchive:20170328172558j:image

こちらも大分の『ちえびじん』同様、ロバートパーカー氏のワインアドヴォケートで91点という高い評価を受けています。

パーカー氏曰く、

マールボロのソーヴィニョン・ブランによく似たスタイル。摘みたての草、トマトの葉、柑橘、オレンジの花の香りが感じられ、辛口でキレがある。程よい凝縮感でバランスの良い味わいに仕上がっている。
ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが認めた 世界が憧れる日本酒78 より引用

とのこと。

全体的に清楚な印象ですが、西の酒らしく、細い線の中にも旨みが溶けこんでいます。初めて飲んだ銘柄ですが、なかなか好感触ですよ!

『瑞鷹』ブースでは、もう1本気に入った酒がありました。それが『瑞鷹 芳醇純米酒』f:id:sakearchive:20170328172625j:image
口に含むと、ふわっとしたバニラやカカオのような香りとともにソフトな旨みが口の中に広がります。おぉーこれは面白い!先に飲んだ『崇薫』とは全く別のスタイルですが、こちらもなかなかの水準にありますよ!

しばしば「日本酒は東高西低」なんて声も聞こえてきますが、全然そんなことはないんですよねー。普段は東北の酒しか飲まないとう方も、ぜひ『瑞鷹』を試してみてほしいと思います。

おわりに

f:id:sakearchive:20170328172716j:image
2017年一発目の『若手の夜明け』は大盛況のまま終了!この体制での開催も残り僅かとなってしまいました。うまく次の世代にバトンを繋いで末永く続くイベントになるといいなぁと思います。

それではまた!

2016年開催時の『若手の夜明け』イベントレポートはこちら!

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

 

長野県『秀峰アルプス正宗 純米吟醸 中汲み』をいただきました!

こんにちは、しーたかです。

最近はなんだか北信越地方のお酒ばかり紹介しているような気がしますが、またまた今回も長野県のお酒をいただきました。

それがこちら。長野県『秀峰アルプス正宗 純米吟醸 中汲み』です。
f:id:sakearchive:20170327134858j:plain
1869年(明治2年)創業、松本市の亀田屋酒造店のお酒です。このユニークな銘柄名は、4代目・亀井旭彦氏が山をこよなく愛していたことから名付けられました。

『~正宗』と名のつく銘柄は全国各地にたくさんありますが、姨捨(オバステ)正宗スキー正宗に次ぐ珍名正宗っぷりですね(笑)

一風変わった銘柄名とは裏腹に(?)、酒造りに対する姿勢は実直そのもの。
「命の一粒、命の一滴、酒造りに近道なし、酒質第一」をモットーに、長野県産の酒米を主原料とし、地下62mから汲み上げたアルプス山系の伏流水(軟水)で丁寧に醸します。

『秀峰アルプス正宗』はここ1年で何度か口にする機会があり、その時は純米酒や純米大吟醸をいただきました。
どちらのお酒も水のようにサラリと飲めるというよりは、米の旨みを活かしつつも後味爽やかに飲める淡麗旨口系の酒質に感じました。
さて、今回の『純米吟醸 中汲み』はどんな感じでしょうか。

『秀峰アルプス正宗 純米吟醸 中汲み』ミディアム以上フルボディ未満のドライな旨みがグッド!美山錦の個性を巧みに引き出した一本でした。

裏ラベルを見てみると
f:id:sakearchive:20170327135010j:plain

アルプス山系の伏流水と長野県産美山錦を使用して醸した純米吟醸です。搾る際に一番旨みの凝縮された中汲みを瓶火入れしました。

とあります。

原料は長野県産美山錦を全量使用。長野県原産地呼称管理委員会お墨付きの正真正銘の地酒ですね。f:id:sakearchive:20170327135410j:plain
さぁ飲んでみましょう!

グラスに口を近づけると、バナナ系のやや甘さを予感させる香り、ツンとしたアルコール感も感じます。

口に含むと、ややザラついたドライな旨みが口の中に転がります。液体には凝縮されたエキス感は感じないものの、やや粘性を感じますね。酸味はほどよく、じわじわじわと舌を湿らせ、なだらかにキレていくような印象を持ちました。

一口飲んでハッとするほど美味いというタイプではありませんが、家でゆっくり飲みたくなるお酒ですね。
裏ラベルにも書いてありましたが、常温や燗で飲むよりは、よく冷やして飲むのが正解かな?冷酒でいただくと、米の旨みと美山錦らしい清涼な後味のどちらも楽しめてイイですね!

ちなみに『秀峰アルプス正宗』を飲んでみたい、初めて飲む、という方には、まずは純米大吟醸がオススメです。

今回飲んだ『純米吟醸 中汲み』も悪くないのですが、初めて飲むのなら飲みやすさから言って『純米大吟醸』から入った方がよろしいかと思います。
山麓のロッジで迎える朝のような爽やかな余韻が好印象な一本です。大吟醸ですけど値段はそこまで高くないですし、ちゃんと個性も感じられますよー!

それではまた。

長野のお酒、こんなものも飲みました。

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

新政の未発売品?『異端教祖株式会社』をいただきました。

こんにちは、しーたかです。

先日、秋田の超人気銘柄『新政』の未発売品を飲む機会がありました。

それがこちら『異端教祖株式会社』です。f:id:sakearchive:20170321172507j:image
先日、みなとみらいで開催されたチャリティー試飲会『酒は未来を救う 2017 ~今、私たちに出来ること~』にていただきました。
うーん、何やらものすごくアングラプログレッシブなネーミングですね(笑)調べてみるとシュルレアリスムの旗手、ギヨーム・アポリネールの短編集のタイトルから来ているようです。

無教養な私はインターネット検索するまで、まったく知りませんでしたが、このギヨーム・アポリネールという人物はポーランド生まれの詩人・小説家。
美術にも造詣が深く、パブロ・ピカソジョルジュ・ブラックが先導した20世紀初頭のキュビズムの勃興にも関与していたと言えば、大体の人となりが見えてくるのではないでしょうか?

新政酒造の社長である佐藤祐輔氏は、学生時代は文学にのめり込み、卒業後はライターや編集の仕事もしていたというから、こうしたオマージュをスッと提示できるのでしょうね~。

『異端教祖株式会社』その味わいは?

さぁ『異端教祖株式会社』飲んでみましょう。お酒のスペックほぼ非公表精米歩合30%ということしかわかっておりません。あとは新政の酒なので、6号酵母使用の生酛造りで純米酒で~と情報としてはそんなところでしょうか。

グラスに口を近づけると、かなりはっきりとしたセメダインと除光液のような香り、その裏にはメロンのようなフレーバーも見え隠れします。
大人しい香りの酒が多い『新政』の中では、フルーツのような香りがくっきりと浮き出ていて少し面食らいましたが、これはこれでいいですね!

幸福の予感に満ちた、蠱惑的な香りに堪えきれず、口に含みます。
ほんのりメロンやバナナのような芳香とともに、ピュアな甘味がふるふるとビブラートするかのように口に広がります。朝の日差しにキラキラ揺れる水面のよう。液体の透明感の中に潜むうっすらクリームのようなまろやかさは一瞬の微睡みか?

アフターは新政らしい軽快な酸味で、小気味良いフィニッシュ。

今回飲んだ『異端教祖株式会社』を総評すると、新政にはめずらしく香り系統に振れている一方で、きちんと(?)新政らしい流麗さ、軽快さが楽しめる一本!という感じでしょうか。

特異なネーミングかつ一般には販売されていないということもあり、大行列の『新政』ブースでも一番人気でオーダーされていたように見受けられました。これ市販化したら絶対買うんだけどなー。

写真は長蛇の列の『新政』ブース。まだまだ人気は衰え知らずですね!f:id:sakearchive:20170321184807j:image

それではまた。

年末は『新政』のクリスマスボトルも飲みました(^o^) 

sakearchive.hatenablog.jp

新政発祥の6号酵母使用!『ヌメロシス』もモダンな味わいでいいですねぇ。

sakearchive.hatenablog.jp