こんにちは、しーたかです。
今回もまたまたまた、長野県・小布施ワイナリーの日本酒を購入してしまいました…(笑)
それがこちら『ソガ・ペール・エ・フィス ル・サケ・ナチュレル 70 古典生酛』
今年(2017年)に入って、いったい何回目の『ソガ・ペール・エ・フィス』でしょうか?
つい最近、自宅で『ヌメロ・シス』を飲み、行きつけの店で『ル・サケ・エロティック』の『ヌメロ・アン』から『ヌメロ・シス』(協会1~6号酵母)の飲み比べを行ったばかりです。
長野県のワイナリーが農閑期(冬)の間だけ趣味の範囲で造る日本酒ながら、酒造りに対する拘りっぷりがハンパないんですよね。
自らの思想、生き様を余すところなく表現し「どうだ」とばかりに世に問いかける。圧倒的なストロングスタイルに感銘を受けっぱなしな私です。
今回いただいた『ル・サケ・ナチュレル』は原料に長野県産の美山錦を使用、それもただの美山錦じゃありません。
完全無農薬かつ収量制限をしてまで品質にこだわっています。また添加物はいっさいナシ、市販の培養酵母すら入れない完全な生酛造り。
本業のワイン造りだけでなく、日本酒造りに関しても、いわゆる『自然派』で貫き通します。
『ル・サケ・ナチュレル』ビオワインにも通じる独特の香味、確かにオコチャマ向けではない
情報量満載の裏ラベルも載せておきますね。完全無農薬の美山錦は田幸さよ子氏作。
理由なくして70%精米にしていません。この田の収穫量は180kg/10aです(一般の美山錦の収穫量は450kg/10a)。江戸時代当時の平均収穫量に相当(化学肥料がない時代なので私達の収量は妥当といえます)。則ち田んぼで大吟醸の米を作っている計算。作った米は削らずともタンパクの少ない米が出来るはず。そんな自然の米には自然な発酵にしてあげたいと思い古典生酛で醸造しています。
上立ち香は、若木のようなニュアンスに、マーマレード、バニラ、うっすらとスモーク。吟醸系の香りとは違い、重厚で複雑。妙に癖になる香りです!んーもう飲む前からタダモノじゃないオーラを感じます。
口に含むと、微量のガス感とともに重心の低いトロリとした甘み、そして旨み、酸味が流れるように続きます。精米歩合70%なのにイヤな雑味はいっさいなし。けれんみもないのにどこかモダンな印象を受けるのは、ソガ・ペール・エ・フィスの真骨頂ですね。
独特の香味は、ほとんど自然派ワインのそれに近い。ヴァンナチュール好き、かつ日本酒好きな方にはたまらないでしょうねぇー。
裏ラベルには「流行の吟醸好きな御方にはこのsakeの飲用は御法度で。」と書いてありますが、『獺祭』や『十四代』『くどき上手』のようなスター吟醸系の酒を普段飲んでいる方にこそあえて飲んでほしい、と思いますね。
ひょっとしたら新しい扉が開けるかもしれない。そんなお酒です。
【追記】現在は『リア・サケ・ナチュレル』として販売されています!
それではまた。
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