しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

新潟県 『上善如水 純米大吟醸』華やかさを奥に秘めた、食中に映える水のごとき名品。引き算の美学を味わおう。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

日本酒を飲み始めたばかりの人も、長年愛好している人も、一度はその名を聞いたことがあるはず。新潟県南魚沼市、白瀧酒造の代名詞とも言えるブランド『上善如水』。

今回はそのシリーズ最高峰に君臨する、『上善如水 純米大吟醸』をいただきます。f:id:sakearchive:20260112191004j:image
ネット上の評価を見ると、初心者おすすめナンバーワンといった声や、お正月やギフトの定番として圧倒的な支持を集めている一本ですね。レギュラー商品の純米吟醸はスーパーなどで見かける機会も多く、飲んだことのある方も多いのではないでしょうか。

「水のようにさらりと飲める」をコンセプトに掲げるこの酒が、純米大吟醸というステージでどのような表情を見せてくれるのか。楽しみにいただいてみます。

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原材料 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 45%
アルコール分 15度以上16度未満

精米歩合は45%、アルコール分は15-16度ということで、一般的な酒蔵における純米大吟醸のエントリークラスぐらいの立ち位置でしょうか。

火入れの工程では、液体そのものに電気を通し発熱させるジュール加熱を採用し、さらに瞬間的に冷却を行うことで、生酒のようなフレッシュな香味を残すことに成功しています。

まずグラスに鼻を近づけて感じたのは、バナナ、あるいは酢酸イソアミル系のニュアンス。純米大吟醸といえば、もっと派手に香りを主張してくるものが多いですが、これはかなり控えめな香りの設計です。実は、私はこういうタイプが大好きです。

香りが強すぎると食事の印象がボヤけてしまいますが、この穏やかな香りに造り手の節度を感じますよね。

口に含んでみると、まず感じるのは滑らかな甘旨み。ただ、めちゃめちゃ綺麗、という印象とは少し違います。舌に触れる表面に、わずかな荒さが残っているような感覚。でも、不思議とそれが不快じゃない。その荒さの向こう側には、上善如水らしい透明感がしっかりとあり、繊細な表情も併せ持っています。

後半には若干のアルコール感と、ほろ苦さが顔を出します。 これが味わいの輪郭をくっきりさせて、次のひと口へと誘うフックになっています。

正直に言って、お酒単体で飲んで圧倒的な存在感を放つタイプではありません。しかし、食中系大吟醸としては、非常に優秀なポテンシャルを秘めたお酒だと思いました。

このお酒を最高に活かすなら、野菜の天ぷらを塩でいただく、そんなシーンがベストでしょう。お酒の持つ軽さや透明感が衣の油をさらりと流し、控えめなバナナの香りが野菜の滋味をそっと引き立てる。

そんな、出しゃばりすぎない「純米大吟醸」のあり方に、私は強く惹かれました。 こうした酒を日常の食卓で楽しめるのは、まさに贅沢の極みですね。

おわりに

そんなわけで今回いただいた『上善如水 純米大吟醸』、食中系純大として上々のクオリティーを誇るお酒でした!

単に水みたいで物足りない、という評価もあるようですが、それはこの酒が料理に寄り添うための余白を持っている証拠でもあります。余白はだいじ。少し前ですが、デザイン界隈では『けっきょく、よはく。』なんて書籍も空前絶後のベストセラーになったぐらいですから。

特別な日のギフトはもちろん、自分へのちょっとしたご褒美にもおすすめです。見逃されがちなポイントですが、入手難度が低いのがいいですよね。なんならAmazonでも買えちゃいますし。300ml詰の小瓶もあるので、気軽に試しやすいです。

それではまた。

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