しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

京都府『蒼空 純米酒 美山錦』蒼空にとって必要なのは新鮮味よりもヴィンテージ。1年半熟成のお酒をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『蒼空 純米酒 美山錦』をいただきました。f:id:sakearchive:20200421210637j:image
京都府伏見区の藤岡酒造のお酒です。

名だたる酒蔵が集まる京都の日本酒シーンの中でも酒質の良さに定評のある『蒼空』。

『蒼空』 = so coolなんて蔵元さん自身がおっしゃるぐらいなので、6~7年前のまだ『蒼空』を飲んだことがなかった頃の私はてっきりチャラついた感じの酒なのかと勘違いしていました(笑)全然違うから!あの頃の自分に説教してやらんとですねーハイ。

 

そんな思い出もあったりなかったりする『蒼空』といえば、先日は『蒼空 純米大吟醸 山田錦 生』をいただきました。『蒼空』らしく生酒でも穏やか、そして存在感のある味わいでしたね。

sakearchive.hatenablog.jp

で、今回いただく『蒼空 純米酒 美山錦』は、『蒼空』ブランドのなかでもベーシックなお酒なのです…が、酒屋さんで1年半以上自家熟成したものを購入しました。

今までの経験から『蒼空』は全般的に、多少熟成が進んでからの方がより旨いだろうなという気がしていたので、酒屋さんの提案に感謝感謝でありますよ。

『蒼空 純米酒 美山錦』熟成によりますますメロウな味わいに磨きがかかる。やはり『蒼空』は好みの頃合いまで自宅で寝かせておくのがいいんだろうねぇ。

『蒼空 純米酒 美山錦』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20200421210706j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 美山錦 100%
精米歩合 60%
アルコール分 16度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、ふんわりと丸いバニラやバナナの香りがします。少しだけツンとしたアルコールのニュアンスもありますが、それほど気になるほどではないですね。

口に含むと、適度な熟成が液体にとろみをもたらし、何ともぬるりとしたタッチ。やはりバニラのような香りとともにマイルドな甘旨みを感じます。

イメージ通り穏やかな味わいですねー。熟成によりややカカオがかった風味が鼻に抜けるのも良いです。

茫洋としたところもありますがきっちり芯もある感じ。

旨みの奥から覗かせる酸味や苦味は丸く、じわっとしたドライさでキレていきます。

以前飲んだ『蒼空 純米酒 美山錦 9号 ちょい辛』もそうでしたが、冷やして飲むのはもったいないですね。常温~ぬる燗あたりの温度帯がベストじゃないでしょうか。

 

そんなわけで今回いただいた『蒼空 純米酒 美山錦』、『蒼空』の持ち味である穏やかな旨みがますます円熟した1本でした。

言うまでもありませんが、数日経ってからの方がうまいですね。尻上がりにゆっくりと本領を発揮していくのはいい酒の特徴だと思います。

それではまた。

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