こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『凌駕 特別純米 たかね錦 秋だより』をいただきました。
新潟県十日町市の松乃井酒造場のお酒です。
松乃井酒造場のお酒は当ブログでは久しぶりの登場ですね!新潟県下の数あるお酒の中でも実はかなり推しています。
特に以前紹介した『松乃井 吟醸 越淡麗 袋しぼり』は本当に素晴らしいクオリティですので、機会があれば試してみていただきたい…!首都圏でなかなか見かけないのが難点ですが、それすらなぜかプラスに感じてしまうのよね。あばたもえくぼ?違いますね。良い表現が見つかりません。地元でしかなかなか買えないというのも逆にアリなのかなと思ってます。
今回いただく『凌駕 特別純米 たかね錦 秋だより』は、松乃井酒造場の別ブランド『凌駕』の秋季限定酒です。そうそう、『凌駕』は関東の問屋さんで取扱いがあるためか、酒屋さんに寄るとちょくちょく見かける機会がありますね。
スペック的には1回火入れ(生詰)だそうです。いわゆる『ひやおろし』ってことでいいんでしょうね。松乃井酒造場×たかね錦は、特にレギュラー商品の『松乃井 特別純米』が特徴的ですけど、淡麗ながらに奥深い旨みがあってしみじみ飲ませる酒質に仕上がりやすいイメージがあります。今回のお酒も秋の季節にしっくりハマる落ち着いた味わいなのかなと予想しつついただきます。
『凌駕 特別純米 たかね錦 秋だより』バナナや和梨の香りと適度な熟感の旨みが上々の秋酒。燗より冷酒で爽やかさと長い余韻を楽しみたい。
『凌駕 特別純米 たかね錦 秋だより』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 新潟県産 たかね錦 100% |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.4 |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナや和梨を思わせる品の良い香りが広がります。ほのかなセメダインらしいニュアンスがアクセントとなって、穏やかかつ爽やかな酒質を連想させます。
口に含むと、バナナや微かにカカオの香りとともに、みずみずしくも程よい熟感の柔らかい旨みが膨らみます。いわゆる『ひやおろし』のお酒のなかではライト~ミディアム程度のボディ感。とろみ、と言うほど粘性はありませんが、十分に角が取れていますね。がっつり熟成していてほしいとは言わないけど、秋酒らしさは要所で感じたい自分としては、わざわざ季節の酒を買った甲斐があったなぁというものです(笑)
押しの強い味ではなく、全体的にはすっきりした味わいなので、たまに見かける『ひやおろし』が苦手という方も取っつきやすいんじゃないかな?細い束のように続く長い余韻が秀逸。アフターは軽めの酸味と甘みに溶け込むような柔らかいほろ苦さで締め括ります。
燗はどうなんだ?燗も悪くないけど、若干酸がうるさくなるのが気になります。燗でがっつり楽しむには現段階では熟成不足な感はありますね。
燗で飲むなら前述した2回火入れの『松乃井 特別純米』の方がしっくりくるのでそっちがオススメ。『松乃井 特別純米』は温度帯としては、冷酒より常温~ぬる燗の方が主戦場ですから、うまく住み分けできているんだなぁ。なるほどね…と一人で腹落ちした晩酌でありました。
それではまた。
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